ウェルスナビは全自動の資産運用サービスと言われては
いますが、ひとつだけできないことがあります。

それが購入した資産の売却です。

もともと投資で一番難しいのが、買った資産をいつ
利益確定(売却)するのかということもあり、

  • 「ロボアドバイザーがETFを自動で買って運用してくれるのはいいけど、結局いつ売ればいいの?」
  • 「利益が出てたから売却したけど、これでいいのかな?」
  • 「マイナスが大きくなる前に売っちゃった」

    など、悩みを抱えている人が多いようです。

    今日は、ウェルスナビでどのタイミングで利益確定(売却)
    すればよいのか紹介します。

    ウェルスナビ(WealthNavi)の間違った利益確定(売却)とは?

    投資初心者の方がウェルスナビで投資をしているということもあり、
    保有期間も1年、2年程度で資産を売却してしまっている人たちが
    目立ちます。

    残念ながら、長期で資産形成をしたいのであれば、
    このように一時的に利益が出たタイミングでウェルスナビの
    ロボアドバイザーが買った資産を売却してしまうのはおすすめしません。

    こういうタイミングを見計らって売買し、利益を狙う
    投資方法を実践する人というのは、株の短期売買を
    しているのと大して変わりません。

    ですので、たいてい次のAさんのような結末を迎えます。

    Aさんは、たまたま良いタイミングでウェルスナビをはじめ、
    この1年で10%近く含み益が出たので、利益確定(売却)しました。

    一度目に良い思いをしたので、

    「二度目も同じように買って、売ってを繰り返せば利益が
    出せるに違いない」

    と考えました。

    そこで、

    「今は少し値上がりしているから、少し下がってきたタイミングで
    ウェルスナビを始めればいいだろう」

    と考え、下落のタイミングを待ちます。

    しかし、Aさんの期待とは裏腹に相場は上昇し続け、

    「早いタイミングで利益確定をしなければ、もっと大きな
    利益を手に入れれたのに。。。」

    と後悔します。

    そして、「次はもっと長い間保有を続けよう」と考えるように
    なります。

    そして、ようやく株式相場が下落してきました。

    そろそろ買ってもよいかと思い、ウェルスナビでETFの運用を
    再度始めます。

    しかし、Aさんの予想とは裏腹に買ったタイミングから株式相場は
    どんどん下落し、大きな評価損を抱えることになりました。

    Aさんは「長い間、持っていればいつか回復してくるだろう」
    と思い、1年ほど保有をつづけることにします。

    その後、株価がようやくもとの水準まで戻ってきたため、
    評価損もほぼなくなり、少しプラスが出るようになりました。

    しかし、「ここから大きく増えるに違いない」というAさんの
    思いとは裏腹に、また相場が下落をし始め、あと少し相場が
    下落すると、評価損を抱える水準にまで下落をしてしまいました。

    なかなかプラスにならない歯がゆさと絶対に損はしたくないと
    いう思いが交錯し、

    Aさんは、「いったん売却して、また上昇しそうになったら買おう」と
    ウェルスナビで運用していた資産を売却します。

    売却後、数カ月すると、株式相場が上昇していき、
    「あぁやっぱりウェルスナビをやめなければよかった。。。」
    と後悔します。

    いかがでしょうか?

    Aさんのような経験は投資経験が長い人であれば、
    ほぼ100%経験したことがあります。

    何が言いたいのかと言えば、結局、今回ウェルスナビで
    利益が出たのはたまたまでしかないということです。

    短期的な値上がりでウェルスナビを利益確定していては、
    長期での大きな利益を取りこぼします。

    もともと投資信託やETFというのは短期での利益を狙うような
    投資商品ではありませんん。

    ですので、短期的な上下の値動きに囚われずに、世界経済全体の
    成長に期待して、じっくり資産を増やしていくほうが、日々の
    値動きに心を揺さぶられないので、間違いなくおすすめです。

    では、どのようにウェルスナビでは利益確定するのがよいので
    しょうか?

    ウェルスナビ(WealthNavi)の利益確定(売却)はどのタイミングでするべきなのか

    では、ウェルスナビの利益確定はどのようなタイミングで
    行うべきなのでしょうか。

    これはウェルスナビで投資を始める前のタイミングで決めた
    目標金額が貯まるまでというのが一番理想です。

    私が投資のコンサルティングをするときは、いつまでに
    いくらの金額貯めたいのかという目標金額を必ず決めます。

    なぜこの目標金額を決める必要があるかというと、
    この目標金額がないと何も判断できないからです。

    例えば、65歳までに2000万円貯めたいという目標がある場合、
    期待リターンが5%の資産クラスに毎月3万円を30年間積立すれば、
    かなり高い確率で実現が可能と判断できます。

    そうすると、ウェルスナビで言えば、リスク許容度5のポート
    フォリオの期待リターンがちょうど5%くらいですので、

    「ウェルスナビで30年間毎月3万円を積立つづければ、あなたの
    目標金額を達成することができますよ。ただし、途中で解約
    してしまうと、達成できません。」

    とアドバイスができます。

    もし、「65歳までにお金を貯めたい」という漠然とした
    目標の場合、期待リターンが何%の資産クラスで運用すれば
    目標が達成できるかわかりませんので、

    ウェルスナビでいうところのリスク許容度5のポートフォリオが
    良いのか、リスク許容度3のポートフォリオがいいのか判断が
    つきません。

    また、積立を続けなければ達成できないのか、途中で売却
    しても達成できるのかも判断がつきません。

    結局、大半の人はこのようなあいまいな目標設定しかできて
    おらず、具体的なイメージが持てていないため、長期で運用を
    する予定だった資産を、目先の利益を優先して、すぐに売却
    してしまうのです。

    いつまでにいくらという目標金額が具体的に設定されて
    いればいるほど、目先の相場の上げ下げで資産を売却しては
    いけないという抑止力が働きます。

    多くの方は、定年後の生活資金の確保がまず最優先だと
    思いますが、

    「今ある1000万円の資金を10年で2倍にして不動産投資に回したい。」
    でもよいですし、

    「子供の教育資金300万円を15年間で貯めたい。」
    でもよいですし、

    「手元の300万円を10年で400万円に増やして、家のリフォーム費用に
    あてたい」でもよいですし、

    目標は何でも構いませんので、まずいつまでにいくらの金額を
    どのような目的で貯めるのかを具体的に決めてみて下さい。

    目標を複数決めて、それぞれ積み立てるのもありです。

    そうすると、

    「その資金には手をつけると目標が達成できなくなる。」

    という気持ちが働きますので、ウェルスナビで運用していたと
    しても、そうそう売却しようとはなりません。

    私は短期の売買を否定するわけではありませんが、投資信託や
    ETFという投資対象はもともと長期の運用に向く投資ですので、
    基本は10年以上の地点に目標を設定して、投資をするのが良いでしょう。

    私も、投資信託やETFでの運用は、10年、20年、30年後の目標を
    設定して、コツコツ行っています。

    そして、これ以外に余剰資金があるのであれば、その資金を
    使って、短期の投資をしていくのがベストです。

    土台となる長期の資産運用があるからこそ、仮に短期の運用が
    うまくいかなかったとしても、気持的に落ち込まずに、投資と
    向き合えます。

    目先の値動きばかりを気にしているとどうしても利益確定
    したくなってしまいますが、今日からは目標設定をしっかり
    行うことで、ウェルスナビでの運用も長期運用していきましょう。