iDeCoを始めようとする人であれば、たいていの人がSBI証券で始めるべきか楽天証券ではじめるべきかで悩むと思います。管理手数料等もほぼほぼ同じであり、最終的な差は取り扱いファンドの違いのみになります。

SBI証券では、2018年11月からセレクトプランというサービスが始まり、取り扱いファンドのラインナップが大きく入れ替わりました。これにより、SBI証券の取り扱いファンドのほうが一枚上手な気もしますが、楽天証券iDeCoでも十分おすすめできる商品ラインナップとなっています。今日は、そんな楽天証券iDeCoでおすすめできる商品を徹底分析していきます。

iDeCoおすすめ商品選びのポイント

おすすめの投資信託の選定ポイントですが、なぜそのファンドを選定したのか根拠が乏しいものが多く、何となく納得してしまっているかもしれません。ただ、納得したうえで投資をしていかなければ、相場が急変したときに我慢できず、すぐに手放してしまうことが予想されます。ですので、私のブログでは、明確に選定基準を決めています。

① 中長期的に成長しているベンチマークかどうか

iDeCoで投資信託を選ぶ際に、一番初めに確認しなければならないのが、ベンチマークの推移です。積立の最大のメリットは、基準価額が上がったか下がったかに関係なく毎月一定額を購入していくので、日々の基準価額の推移をあまり気にしなくてもいいということです。

一括購入した場合は、購入した時点の基準価額から上がっているか下がっているかで収益が決まりますので、気が気ではありません。そういう意味では、気兼ねなく投資ができるメリットがあるわけです。

ただし、当然ながら、右肩下がりに基準価額が下がっていくようなベンチマークでは、積立でも利益が出ません。どんなに下落したとしても最終的には右肩上がりに成長していくベンチマークでなければ、あなたの資産は増えないのです。

ですのでインデックスファンドに投資をするときにコストばかりを気にしている人が多いですが、一番気にしなければいけないのは、ベンチマークの推移です。iDeCoの場合、もちろん人にもよりますが、20~30年積立する人も多いと思いますので、その期間を通じて、基準価額が上下するとしても最終的に成長する指数でなければ、あなたは損をすることになります。

② 信託報酬・実質コストは安いか

iDeCoで投資信託を選ぶ際に、次に気を付けなければいけないのが、コストです。SBI証券のiDeCoでも、同じベンチマークを採用しているファンドが存在します。ベンチマークが同じということは、運用面ではほとんど差がつかないということを意味しています。

そうすると、後は、コストでファンドのリターンの良し悪しが決まると言うわけです。ただし、信託報酬の額を単純に比べるだけでは意味がありません。コストの中には、目論見書等に記載されていない隠れコストが存在します。

これは、株式を売買したときに発生する売買手数料や有価証券取引税、監査費用や印刷費用といったものです。この隠れコストも併せてコストを実質コストと呼びますが、この実質コストベースで比較をしなければ意味がありません。

ファンドによっては、実質コストで見ると、目論見書に記載のコストの1.5倍になっていたなんてことも平気でありますので、必ずチェックしなければいけないポイントです。

③ 複雑なスキームでないか

iDeCoで投資信託を選ぶ際に、次に気を付けなければいけないのが、ファンドが複雑な仕組みでないかということです。運用はプロにお任せしたいという言葉をよく聞きますが、プロに任せて思考停止してしまうと、必ずいつか痛い目を見ます。

私は多くの投資詐欺に会った方を見ているので、よくわかりますが、騙される人は100%と言っていいほど、お金だけ出してあとは、その人任せの楽をしようとしてしまっています。投資は他人に任せているだけでうまくいくほど甘い世界ではありません。

投資家を思考停止状態にさせて、得をするのは商品を販売している側の人間だけです。彼らにとっては無知な投資家ほどカモにしやすいですから。ですので、自分がしっかり何に投資をしているかわかるファンドでなければ、投資をしていけないと思っています。

この観点から、私はバランスファンドやターゲットイヤーファンドというのは、結局何にどれだけ投資しているのかが非常にわかりにくいので、他人任せの投資になりやすいことからおすすめしていません。

以上のような観点で楽天証券iDeCoで取り扱っている商品を見たときに、おすすめできるファンドをまとめました。

楽天証券iDeCoおすすめ商品ランキング①

楽天全米株式バンガード楽天DC

運用会社 楽天投信
ベンチマーク CRSP US トータル・マーケット・インデックス
ベンチマーク構成銘柄数 3600銘柄
ベンチマーク地域別構成比 米国:100%
信託報酬 0.1696%
実質コスト 0.311%(概算値)

楽天証券iDeCoおすすめ商品の1本目は楽天全米株式バンガード楽天DCです。投信ブロガーが選ぶファンド・オブ・ザ・イヤー2017で第3位にランクインしたことで、一気に知名度があがりました。

楽天全米株式バンガード楽天DCは、VTIという世界的に有名なバンガード社のETFを介して、米国株式に投資していきます。米国株式の代表的なベンチマークと言えば、NYダウやS&P500が一般的ですが、楽天全米株式バンガード楽天DCは米国株式約3600銘柄に分散投資ができるという、まさに米国全体に投資ができるファンドです。

私が楽天全米株式バンガード楽天DCを選んだ理由は、まずコストが圧倒的に安いと言う点です。1期目は純資産の規模が小さいこともあり、効率的な運用ができず、実質コストが高くなりがちですが、それでも0.3%前半であれば十分です。

VTIのパフォーマンスにおいても、2018年1年間は少し苦戦していましたが、中長期で見ると、10%程度のリターンが期待できるパフォーマンスです。S&P500やNYダウと比較をすると、買ったり負けたり拮抗していますが、ポートフォリオの中に米国株式に投資できる商品は必ず入れておきたいので、楽天証券iDeCoであれば、まず楽天全米株式バンガード楽天DCを組入れておきたいですね。

平均利回り
1年 4.5%
3年 10.5%
5年 10.2%
10年 13.0%
15年 8.8%

※引用:わたしのインデックス

楽天証券iDeCoおすすめ商品ランキング②

楽天・全世界株式インデックスファンド

運用会社 楽天投信
ベンチマーク FTSE All-World Index
ベンチマーク構成銘柄数 約8100銘柄
ベンチマーク地域別構成比 米国:54.9%
日本:8.1%
英国:5.5%
フランス:3.0%
中国:3.0%
その他
信託報酬 0.2296%
実質コスト 0.502%(概算値)

楽天証券iDeCoおすすめ商品の2本目は楽天投信の楽天・全世界株式インデックスファンドです。こちらも投信ブロガーが選ぶファンド・オブ・ザ・イヤー2017で見事1位を獲得し、知名度を上げました。

楽天・全世界株式インデックスファンドはバンガード・トータル・ワールド・インデックスというETFを通じて、全世界8000銘柄以上の株式に分散投資ができる商品です。世界中の株式に分散投資したいのであれば、この1本で十分だと言えますね。

ベンチマークとなっているFTSE ALL-World Indexのパフォーマンスを見てみると、2018年はわずかにマイナスとなっていますが、中長期では年5%超の利回りを維持しています。

さきほど紹介したVTIのパフォーマンスと比較すると、劣りますが、それでも十分高いリターンが期待できます。実質コストが信託報酬と比べて、かなり割高になっていますが、2年目以降はコストも落ち着いてくると思います。

平均利回り
1年 ▲0.1%
3年 8.3%
5年 6.7%
10年 10.4%
15年 7.9%
20年 6.1%

※引用:わたしのインデックス

楽天・全世界株式インデックスファンドについて、将来期待できるリターンや評判など、もっと詳しく知りたいと言う方は、こちらに投資マニア向けの分析記事を書いていますので、併せてご覧ください。

【投資マニア向け】楽天・全世界株式インデックス・ファンドの評価や評判は?

楽天証券iDeCoおすすめ商品ランキング③

たわらノーロード先進国株式

運用会社 アセマネone
ベンチマーク MSCI コクサイ インデックス(円ベース)
ベンチマーク構成銘柄数 約1315銘柄
ベンチマーク地域別構成比 アメリカ:100%
イギリス:6.55%
フランス:4.01%
カナダ:3.66%
ドイツ:3.51%
その他:13.98%
信託報酬 0.216%
実質コスト 0.251%(概算値)

楽天証券iDeCoおすすめ商品の三本目はたわらノーロード先進国株式です。先進国株式に投資できるインデックスファンドは各運用会社から出ていますが、楽天証券ではたわらノーロード先進国株式のみ取扱いがあるようなので、自動的に選出しました。

前述した楽天・全世界株式インデックス・ファンドは新興国株式と先進国株式の両方が投資対象ですが、たわらノーロード先進国株式は名前の通り、先進国株式のみが対象です。新興国株式が含まれていない分、価格のブレが小さく、リターンを狙っていけます。

実質コストで見ると、0.2%台なので、十分割安となっています。ベンチマークであるMSCIコクサイのパフォーマンスを見てみると、安定的に高いパフォーマンスを維持できていることがわかります。

日経225ですと、30年平均利回りはマイナスになっていますので、ベンチマークの選定がいかに重要かがここでもわかっていただけたのではないでしょうか。MSCIコクサイに連動する商品も1本は持っておいて損はありませんね。

平均利回り
1年 1.6%
3年 6.4%
5年 10.6%
10年 12.6%
15年 8.3%
20年 5.9%
30年 8.9%

※引用:わたしのインデックス

たわらノーロード先進国株式について、将来期待できるリターンや評判など、もっと詳しく知りたいと言う方は、こちらに投資マニア向けの分析記事を書いていますので、併せてご覧ください。

【投資マニア向け】たわらノーロード先進国株式の評価や評判は?

楽天証券iDeCoおすすめ商品ランキング④

三井住友・DC外国リートインデックスファンド

運用会社 三井住友アセット
ベンチマーク 先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円ベース)
ベンチマーク構成銘柄数 約300銘柄
ベンチマーク地域別構成比 米国:71.4%
オーストラリア:6.7%
イギリス:5.3%
フランス:4.6%
シンガポール:3.6%
その他
信託報酬 0.2916%
実質コスト 0.681%(概算値)

楽天証券iDeCoおすすめ商品の4本目は三井住友・DC外国リートインデックスファンドです。REITは少額から不動産に投資ができ、オフィスビルや商業施設にも投資ができるということで非常に人気があります。

REITと聞くと、毎月分配型のものが多く、あまりおすすめできないのですが、分配金なしで収益を追求していく商品であれば、投資価値が十分になります。特に先進国リートの場合は、先進国の300銘柄以上のリートに幅広く投資ができるため、分散効果も期待しながら、収益も追及できます。

三井住友・DC外国リートインデックスファンドは株式型ファンドと比較すると、実質コストがかなり割高にはなっていますが、ベンチマークである先進国REIT指数の利回りは以下のようになっています。

直近の1年、3年平均利回りはぱっとしませんが、中長期のリターンで見ると、10%近い利回りを維持できており、投資対象としては十分なパフォーマンスと言えるでしょう。

平均利回り
1年 2.8%
3年 2.0%
5年 9.7%
10年 12.4%
15年 8.5%
20年 9.4%

※引用:わたしのインデックス

 

 

ここまでご紹介したのが、どちらかというと初心者向けのインデックスファンドになります。中長期的に見ても、利回りが5%は超えてきていますので、とにかく積立つづければ、あなたの資産形成に大きく役立つことは間違いありません。

ここからは、少しリスクを取ってでも高いリターンを目指したいという人向けに番外編ということで紹介していきたいと思います。アクティブファンドですので、コストは割高になりますが、さきほど紹介したインデックスファンドよりもさらにパフォーマンスが優れているファンドです。

中長期で高いパフォーマンスを出し続けているアクティブファンドばかりですので、投資する価値は十分にあるラインナップとなっています。

楽天証券iDeCo番外編おすすめ商品ランキング①

MHAM日本成長株ファンド<DC年金>

運用会社 アセマネone
構成銘柄数 89銘柄
構成比 国内小型株式:100%
信託報酬 1.6740%
実質コスト 1.75%(概算値)

楽天証券iDeCoおすすめ商品番外編の1本目はアセマネoneのMHAM日本成長株ファンド<DC年金>です。MHAM日本成長株ファンド<DC年金>は日本国内の小型株式を投資対象としています。

小型株カテゴリーは他にも非常に優秀なパフォーマンスのファンドが多いため、カテゴリーランキングを見ると、上位3割程度の位置にいますが、利回りで見ると、3年、5年、10年平均利回りでは20%近くの高いリターンを維持しています。インデックスファンドと比べると、かなり高い利回りですね。

TOPIXや日経平均に連動するインデックスファンドは、上で説明した海外株式ファンドと比較するとパフォーマンスにかなり差がありますので、おすすめしないのですが、国内小型株式であれば、リスクは大きくなりますが、十分投資に値します。ポートフォリオの一部にこういったアクティブファンドを組入れるというのも選択肢となってきます。

※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

MHAM日本成長株ファンド<DC年金>について、将来期待できるリターンや評判など、もっと詳しく知りたいと言う方は、こちらに投資マニア向けの分析記事を書いていますので、併せてご覧ください。

【投資マニア向け】MHAM 日本成長株オープンの評価や評判は?

楽天証券iDeCo番外編おすすめ商品ランキング③

セゾン資産形成の達人ファンド

運用会社 セゾン投信
ベンチマーク FTSE グローバル スモール・キャップ インデックス(円ベース)
ベンチマーク構成銘柄数 約4400銘柄
ベンチマーク地域別構成比 米国:59.29%
日本:5.91%
カナダ:5.09%
イギリス:3.62%
台湾:2.10%
その他:23.99%
信託報酬 0.3304%
実質コスト 0.359%

楽天証券iDeCoおすすめ商品番外編の2本目はセゾン投信のセゾン資産形成の達人ファンドです。セゾン投信代表の中野さんと言えば、レオス、コモンズと並んで草食投資隊として全国で講演していたり、つみたて王子というニックネームをつけられるほど、積立投資の有用性について、広く講演されています。彼の人間性に魅かれて投資をしている人も多いのではないでしょうか。

セゾン資産形成の達人ファンドは、グローバルに分散投資ができるファンドであり、楽天・全世界株式インデックスファンドと似たようなイメージです。パフォーマンスを見てみると、中長期で高いパフォーマンスを維持できており、楽天・全世界株式インデックスファンドよりも高いリターンとなっています。

中長期で高いパフォーマンスを維持できているアクティブファンドであれば、十分投資対象としても有力です。
※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

セゾン資産形成の達人ファンドについて、将来期待できるリターンや評判など、もっと詳しく知りたいと言う方は、こちらに投資マニア向けの分析記事を書いていますので、併せてご覧ください。

【投資マニア向け】セゾン 資産形成の達人ファンドの評価や評判は?

まとめ

いかがでしたでしょうか?

国内株式や、新興国株式、債券は必要ないのかという声が聞こえてきそうですが、私は必要ないと考えます。参考までに日経平均株価の利回りを以下に示しておきましょう。

以下のように、20年、30年の平均利回りがかなり厳しい結果となっており、海外株式の商品と比較すると、差は歴然です。直近の10年程度はパフォーマンスが落ち着いているため、多くの投資家が気にせず買っている側面もありますが、この推移を見てしまうと、怖くて投資ができません。新興国株式も似たような理由ですね。

平均利回り
1年 ▲0.4%
3年 4.7%
5年 8.9%
10年 9.8%
15年 5.0%
20年 2.4%
30年 ▲0.8%

※引用:わたしのインデックス

債券については債券を直接購入するのであれば、話は変わりますが、最近では株式と債券の相関が強くなってきており、下落するときは両方同時に下落してしまうので、分散投資の意味で債券をポートフォリオに加えるくらいであれば、キャッシュとして手元においておいたほうがリスクは低くなります。

iDeCoは良くも悪くも長期間引き出すことができませんので、相場に左右されることなく、気長に投資していくことが何よりも重要です。本日、紹介したファンドに投資をしていけば、少なくとも、定期預金100%にしておくよりもよほど効果的に資産形成ができますので、すこしずつでも資産形成していきましょう。