8つの資産のインデックスファンドに分散投資をしていくスマート
・クオリティ・オープン(安定型)『スマラップ』。

近年では、8つの資産に分散投資できるインデックスファンドが複数
出てきているので、シェアを奪われつつあるかと思いきや、未だ一定
の人気があるようです。

スマラップは資産の構成比別に安定型、安定成長型、成長型の3種類
があります。

今日は、その中でも一番人気のが高いスマラップ(安定型)について
徹底分析していきます。

安定成長型、成長型を検討している方も参考になると思いますので、
ぜひ読んでみてください。

スマート・クオリティ・オープン(安定型)『スマラップ』の基本情報

投資対象は?

スマラップ(安定型)の投資対象は、「国内株式」「国内債券」
「国内リート」「先進国株式」「先進国債券」「先進国リート」
「新興国株式」「新興国債券」の8資産で、インデックスファンドに
投資していきます。

安定型の場合は年間目標リスクが5.0%以内に収まるように投資を
していきます。

スマラップ(安定型)の各資産の組入比率は以下のようになっており、
国内債券比率が60%とかなり高くなっています。

この時点で気づく人は気づきますが、アクティブファンドで国内債券
を組み込んでいる場合、ほぼ間違いなく手数料負けしますので、
あなたが投資した資産のうち60%については、ほぼ負けが確定して
しまいます。

私からみると、この時点で投資対象外ですね。


※引用:マンスリーレポート(2019年4月)

純資産総額は?

続いて、スマラップ(安定型)の純資産総額はどうなっているか見て
みましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性が
ありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

スマラップ(安定型)は、現在950億円程度となっており、依然人気の
高いファンドとなっています。


※引用:マンスリーレポート(2019年4月)

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

スマラップ(安定型)の実質コストは1.72%となっており、
カテゴリー内でも割高です。

インデックスファンドに投資をしているだけなのにこのコストは
さすがにあり得ません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)※上限
信託報酬 1.70%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.72%(概算値)

※引用:運用報告書(決算日2019年2月13日)

実質コストを加味して、圧倒的に高いリターンを出しているバランス型ファンドランキング

スマート・クオリティ・オープン(安定型)『スマラップ』の評価分析

基準価額の推移は?

スマラップ(安定型)の基準価額は、ここ3年間10000円から±3%以内
の間をうろうろしています。

分配金再投資後の基準価額(青線)を見ると、2018年は下落トレンド
が続いていることがわかります。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

スマラップ(安定型)の利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは+1.64%、3年平均利回りは+1.22%となっており、
なんとかプラスのリターンは維持できています。

しかし、実質コストが1.7%超であったことを考えると、リターンの
半分以上を運用会社に取られてしまっており、運用会社だけが
美味しい思いをしているファンドであることがわかります。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 +1.64% 41%
3年 +1.22% 88%
5年
10年

※2019年4月時点

標準偏差は?

スマラップ(安定型)の標準偏差を見てみると、同カテゴリー内では
かなり上位にランクインしています。

ただしパフォーマンスが優れませんので、これでは投資できませんね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 5.23 18%
3年 3.74 9%
5年
10年

※2019年4月時点

年別運用パフォーマンスは?

スマラップ(安定型)の年別の運用パフォーマンスを見てみましょう。

2018年以外は、プラスのリターンが出ていると言えば、出ているのですが、
1%未満の年もあり、果たしてこれで良いのかと思ってしまうような
水準です。

年間利回り
2019年 +3.86%(1-3月)
2018年 ▲4.35%
2017年 +3.96%
2016年 +0.88%
2015年 +0.21%

※2019年4月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

今回のように投資対象がインデックスファンドであるアクティブ
ファンドの場合、バランス型のインデックスファンドとパフォー
マンスを比較することは必須です。

そこで、バランス型のインデックスファンドで非常に人気の高い
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)と比較を行いました。

その結果を以下に示しますが、直近3年間のパフォーマンスは
スマラップ(安定型)が圧倒的に低いことがわかります。

結局、安定運用ができているように見えますが、その実、損失が
確定している国内債券の比率が高いため、本来もっとリターンを
得るチャンスがあるべきところを機会損失しているというわけです。

もともと私はバランスファンドはおすすめしませんが、
まだ投資するなら、スマラップ(成長型)のほうがましでしょう。


※引用:モーニングスター

分配金の推移は?

スマラップ(安定型)は年4回の分配を行います。

直近では、2017年に分配金が出ていますが、それ以外の年では、
パフォーマンスが優れなかったため、分配金はありませんでした。

このブログでは何度も言っていますが、分配金は受け取らずに
再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2019年 0円
2018年 0円
2017年 293円
2016年 0円

評判はどう?

スマラップ(安定型)の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけスマラップ(安定型)を
解約している人が多いということなので、評判が悪くなっていると
いうことです。

スマラップ(安定型)は、2017年~2018年にかけて資金流入が超過
しましたが、それ以降は流出が続いています。

評判は決して良くないということがわかりますね。


※引用:モーニングスター

スマート・クオリティ・オープン(安定型)『スマラップ』の今後の見通し

冒頭でも述べましたが、国内債券というのは期待利回りは1%程度です。

そうすると実質コストが1.7%程度ありますので、毎年0.7%程度は
マイナスになることが確定しています。

スマラップ(安定型)の利回りは1~2%あるので、手堅く運用できている
とつい思ってしまいがちですが、この国内債券の分だけリターンが
減少していることに気づかなくてはなりません。
(販売会社と運用会社だけが儲かっている)

8資産に分散できるインデックスファンドであれば、コストが
0.2~0,3%程度ですむので、国内債券を持っていても悪くはない
ですが、アクティブファンドで国内債券を保有するのは悪手です。

今後も1~2%のリターンであれば、継続的に増やせると思いますが、
8資産に分散投資をしたいというのであれば、スマラップ(安定型)に
こだわらず、コストが現在一番安いeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
に投資するべきです。

ただ、何度も繰り返しますが、私個人としては、バランス型ファンドへ
の投資はあまりおすすめしていません。

自分に最適な至極の1本を見つけたい方はこちら

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