老後2000万円問題が大きくクローズアップされるようになってから、
よりリスクの高いファンドで運用をしたいというニーズが増加して
います。

そのニーズに合わせて設定されたのが、日興アセットのグローバル
3倍3分法ファンド(1年決算型)です。

世界の株式、REIT、債券に分散投資をしながら、レバレッジを
3倍にした商品です。

ただし、多くの人が勘違いをしているのですが、あくまでも
純資産総額が3倍になるように運用がされるのであり、基準価額の
値動きが3倍になるわけではありませんので、注意してください。

それでは、早速グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)を見て
いきましょう。

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の基本情報

投資対象は?

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の主要投資対象は、
グローバルの株式、REIT、債券です。

構成比率を見ると、例えば株式なら国内株式、新興国株式、
先進国株式にそれぞれ均等に分散投資をしており、他の
アセットクラスでも均等に分散投資をしていることがわかります。

注目すべきは資産の合計が300%になっているということです。

通常であれば、合計100%になるように分散投資をするわけですが、
グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)では100%×3倍になって
いるということですね。

ただし、のちほど説明しますが、これは基準価額の変動が3倍に
なるのとは意味が違いますので、注意してください。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

純資産総額は投資信託を購入する前に必ず確認しておきたい
ポイントです。

純資産総額が少ないと、銘柄の入れ替えに支障をきたすことが
あったり、運用時に必ずかかる印刷費用や監査費用が相対的に
高くなります。

さらに投資信託の規模が小さくなると運用会社自体がその
投資信託に力を注がなくなりパフォーマンスが悪くなること
もあります。

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)は2019年の3月ごろ
までは全くと言っていいほど、注目されていませんでしたが、
パフォーマンスが好調になるにつれて、注目を集め出し、現在
ではすでに800億円ちかくを集める人気ファンドとなっています。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬の他にも費用がかかって
いることをご存知ですか?

これを実質コストと言いますが、実質コストには、株式売買手数料や
有価証券取引税、監査費用などが含まれています。

特に純資産総額が小さいときには、信託報酬より実質コストが
かなり割高になっている場合もあるので、注意が必要です。

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の実質コストはまだ
運用報告書が出ていないのでわかりませんが、0.5%は超えて
くるものと思われます。

一見すると、信託報酬が安く見えるのですが、もともとインデックス
ファンドに投資をするだけですので、決してコストが割安であるわけ
ではありませんので、注意が必要です。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)※上限
信託報酬 0.4752%(税込)
信託財産留保額 なし
実質コスト まだ不明

実質コストを加味しても、圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の評価分析

基準価額の推移は?

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の基準価額は、
2019年に入ってから右肩上がりに大きく成長しています。

2019年にここまで右肩上がりに成長しているファンドは
かなり数が少ないからこそ、多くの投資家から注目を
集めていると言えます。


※引用:モーニングスター

さて、ここで3倍というレバレッジの注意点について紹介して
おきます。

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)が目標とするレバレッジ
3.0倍は、前日に対する1日の値動きについてのものです。

言い換えると、比較する日から2日間以上期間が空くと、必ずしも
3.0倍の値動きにはならなくなります。簡易的な例でみてみましょう。

当初を100円として、1日後、日経平均株価が5%下落して95円に
なると、その3.0倍である15.0%下落します。

そして、2日目。

日経平均株価が100円に戻ったとすると、+5.26%上昇したことに
なります。すると、グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)は
15.78%上昇することになります。

さて、ここからが問題なのですが、実際に数値を確認してみると、
日経平均株価は100円にもどっていますが、グローバル3倍3分法
ファンド(1年決算型)は98.41円になっています。

実際に計算してみるとよりイメージが沸きますが、複利計算の
構造上、下落仕組みになっているのです。

対象 当初 1日目 2日目
日経平均株価 100円 95.0円(▲5%) 100円(+5.26%)
グローバル3倍3分法 100円 85.0円(▲15.0%) 98.41円(+15.78%)

年別のパフォーマンスは?

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の年別パフォーマンスでは、
2019年は非常に好調ですでに20%近くのプラスリターンを出しています。

これであれば多くの投資家が注目する理由もわかります。

年間利回り
2019年 18.68%(1-6月)

※2019年8月時点

評判はどう?

それでは、グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)のの評判は
どうでしょうか?

ネット等で口コミを調べることもできますが、資金の流出入を
見ることで、評判がわかります。

評判がよければ、資金が流入超過になりますし、評判が悪くなって
いれば、資金が流出超過になります。

以下のグラフを見てみると、2019年3月以降、毎月200億円以上の
ペースで純資産が流入しています。目先の利益に囚われた運用は
しないほうがよいのですが、少なくとも人気が非常に出ていると
いう点は間違いありません。


※引用:モーニングスター

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の今後の見通し

いかがでしたでしょうか?2019年は2018年末に大きく下落した分、
多くのファンドが好調なパフォーマンスとなっています。

そのため3倍のレバレッジを効かせたファンドであれば、その分
大きな利益につながっています。

一方で、さきほどお話ししたように、基本的にグローバル3倍3分法
ファンド(1年決算型)は下落圧力がかかっていますので、パフォーマ
ンスが悪化するとともに、大きく下落をし始めます。

しっかりと出口戦略を見据えながら投資をしなければ、結局大きく
負けることにつながりますので、注意しながら運用してください。