ファンド・オブ・ザ・イヤー2017の国際株式(グローバル)部門に
おいて、最優秀ファンド賞を受賞したグローバル・フィンテック株式
ファンド。

2017年につづき、2018年も高いパフォーマンスを残しており、注目が
集まっています。

グローバル・フィンテック株式ファンドは年1回決算型/年2回決算型、
為替ヘッジ有/無の4コースがありますが、今日はその中でも一番人気
のある年1回決算型、為替ヘッジ無コースを徹底分析していきます。

購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

グローバル・フィンテック株式ファンドの基本情報

投資対象は?

グローバル・フィンテック株式ファンドの投資対象は、世界の
株式の中からフィンテック関連企業の株式に投資します。

フィンテックという言葉自体はかなりメジャーなってきましたので、
ご存知の方も多いと思いますが、金融(Finance)と技術(Technology)
を組み合わせた造語で、新たな金融サービスのことを指します。

もう少し具体的な例をあげますと、例えば「電子決済」。
最近ではスマートフォンのアプリを通じた決済など、利便性の高い
モバイル決済サービスが提供されています。

それ以外には、「家計管理」。銀行口座やカード履歴、オンライン
ショッピング、保有ポイントなどの情報をまとめ、家計の収入と支出
を一括管理できるサービスがあります。

資産運用をしている人であれば、「ロボアドバイザー」なども聞いた
ことがあるかもしれません。

資産運用のアドバイスをしてくれるロボットですね。このように
フィンテックの波は私たちの生活にすでに浸透し始めているのです。

グローバル・フィンテック株式ファンドは現在、42柄で構成され
ています。国別の構成比率で見ると、アメリカが6割超となっている
点が特徴でしょう。

そして、業種別で見ると、フィンテックのシステムを支えるソフト
ウェア・サービスの比率が高くなっているのが特徴です。


※引用:マンスリーレポート

運用体制は?

グローバル・フィンテック株式ファンドの運用はアーク・インベスト
メントの投資助言をうけて運用されます。

アーク社は2014年設立の新しい会社で、革新的な企業や次世代の
ネット産業を担う企業に集中投資を行う手法を得意としています。

アーク社の面白いところは、外部の専門家と共同研究を行ったり、
ネット上で意見を集めて、分析の精度を高めている点です。

伝統的なリサーチにこだわらずに、クラウドソーシングやSNSを
積極的に活用することで、他と差別化を図っています。


※引用:交付目論見書

純資産総額は?

続いて、グローバル・フィンテック株式ファンド の純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性が
ありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

グローバル・フィンテック株式ファンドの純資産総額は、約1800億円で
一時期と比べると純資産が減少しています。2018年末以降、パフォーマンスが
優れないことによって解約する投資家が一部出てきたのでしょう。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

グローバル・フィンテック株式ファンドの実質コストは1.992%と
前年より0.1%ほどコストが下がりました。とはいってもまだ割高です。

購入時手数料の高さと、実質コストの高さを考えると、そう簡単には
手を出せないですが、それに見あうだけのパフォーマスを出している
のが、グローバル・フィンテック株式ファンドです。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.85%(税込)※上限
信託報酬 1.925%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.992%(概算値)

※引用:最新運用報告書

グローバル・フィンテック株式ファンドで本当に大丈夫?圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

グローバル・フィンテック株式ファンドの評価分析

基準価額の推移は?

グローバル・フィンテック株式ファンドの基準価額は、2018年10月ごろ
まで右肩上がりに成長していましたが、10月以降に大きく下落して
しまいました。

2019年に入って、かなり大きく戻してきており、このままいけば、
2018年の高値を更新できそうな勢いですね。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

グローバル・フィンテック株式ファンド の利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは▲7.04%となっています。同カテゴリー内でも
下位30%に入っています。直近1年間の運用はあまりうまく行っていない
ことがわかります。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲7.04% 67%
3年
5年
10年

※2019年9月時点

標準偏差は?

グローバル・フィンテック株式ファンドの標準偏差を見てみると、
30.14ということで、同カテゴリー内でほぼ最下位となっています。

利回りが高くても、基準価額の変動幅が大きいファンドというのは、
投資する側からすると少し怖いです。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 30.14 98%
3年
5年
10年

※2019年9月時点

年別運用パフォーマンスは?

グローバル・フィンテック株式ファンドの年別の運用パフォーマンスを
見てみましょう。

2018年はマイナスで終わっていますが、2017年には40%超の高いリターンを
残しており、2019年も20%近くのリターンを期待できそうです。

トータルで見れば、十分なパフォーマンスと言えるでしょう。

年間利回り
2019年 +23.25%(1-6月)
2018年 ▲8.92%
2017年 +46.44%
2016年

※2019年9月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

グローバル・フィンテック株式ファンドへの投資を検討するのであれば、
インデックスファンドとのパフォーマンスを比較しておいて損はありません。

アメリカ株式が6割超ということで、今回は先進国株式ファンドの代表格
であるeMAXIS Slim 先進国株式インデックスと比較をしてみました。

結果はグローバル・フィンテック株式ファンドの圧勝です。このくらい
インデックスファンドを上回っているのであれば、高いコストを支払って
でも投資する価値がありますね。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

グローバル・フィンテック株式ファンドに投資をする前に、最大で
どの程度下落する可能性があるのかを知っておくことは非常に重要です。

どの程度下落する可能性があるかを把握しておけば、大きく下落した
相場でも落ち着いて保有を続けられるからです。

それではグローバル・フィンテック株式ファンドの最大下落率を見て
みましょう。

最大下落率は2018年10~12月で▲22.28%となっています。しかし、
1年間と言う期間でみると、▲8.92%ですので、長期保有を前提にすれば
そこまで大きな下落にはなっていません。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲16.06%
3カ月 ▲22.28%
6カ月 ▲14.24%
12カ月 ▲8.92%

※引用:2019年9月時点

評判はどう?

グローバル・フィンテック株式ファンドの評判はネットでの書き込み
などで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、
月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけグローバル・フィンテック
株式ファンドを購入している人が多いということなので、評判がよく
なっているということです。

グローバル・フィンテック株式ファンドは、設定来、毎月資金が流入
していましたが、直近はパフォーマンスがそこまで優れなかったため、
一部資金が流出しています。

それでも、まだまだ期待できるファンドなのではないでしょうか。


※引用:モーニングスター

グローバル・フィンテック株式ファンドの今後の見通し

2018年末の過度の悲観論の後退からリスクセンチメントが回復し、
世界的に株式市場が上昇に転じています。

テクノロジーが可能にしたイノベーションや費用曲線の低下に伴うものなどの
特定のデフレ圧力は、中長期的にフィンテック関連銘柄の売上高や生産性、
収益力を押し上げると考えられます。

またフィンテック関連企業は、クラウド、機械学習、ブロックチェーン、
AIといったテクノロジーを土台にした戦略をベースに利益成長が期待できます。

米中貿易問題やトランプ発言によって当面は相場が影響を受けるような
状況ではありますが、経済自体が下向きになったというわけではありません。

とにもかくにも、インデックスファンドよりもかなり高い利回りを実現
できていますので、高いコストを支払ってでも投資する価値がある一本
と言えますね。

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