2020年以降、非常に好調なテクノロジー株に投資ができるティー・ロウ・プライスのグローバル・テクノロジー株式ファンド。

為替ヘッジ有のAコースとヘッジ無のBコースを合わせて、すでに2000億円を超えており、非常に人気が集まっているファンドです。

今日は、ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースについて独自の目線で徹底分析していきます。

Aコースを検討している方にもわかるように解説していきますので、参考にしてください。

「ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースって投資対象としてどうなの?」

「ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースって持ってて大丈夫なの?」

「ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、悩みは解消すると思います。


ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースの基本情報

投資対象は?

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースの投資対象は、日本を含む世界の株式です。

情報技術の開発、進化、活用により成長性が高いと判断される情報技術関連のリーディング・カンパニーに投資をしていきます。

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースの国別構成比率は以下のようになっており、米国株が約60%、次いで台湾、オランダと続きます。

米国を除くと、新興国株が上位に来ているのが特徴ですね。


※引用:マンスリーレポート

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースは以下のテーマに注目して、分散投資をしていきます。

※引用:販売資料

純資産総額は?

投資を検討するうえで、純資産総額は必ず確認するようにしてください。

純資産総額が多いほうが、ファンドマネージャーが資金を投資する際に有利であったり、他の投資家の解約の際の影響が小さくなりますので、優れた投資信託と言えます。

投資信託の規模が小さくなると運用会社自体がその投資信託に力を注がなくなりパフォーマンスが悪くなることもありますので注意が必要です。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースはすでに618億円近い規模にまで成長しています。Aコースも600億円近いので、どちらのコースも非常に人気が高いことがわかります。規模のデメリットはないといえますね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬の他にも費用がかかっていることをご存知ですか?

これを実質コストと言いますが、実質コストには株式売買手数料や有価証券取引税、監査費用などが含まれています。

特に純資産総額が小さいときには、信託報酬より実質コストがかなり割高になっている場合もあるので、注意が必要です。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースの実質コストは1.883%となっており、かなり割高となっています。購入時手数料もしっかり取られます。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.793%(税込)
信託財産留保額 なし
実質コスト 1.883%(税込)

※引用:最新運用報告書

「ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?」と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースの評価分析

基準価額をどう見る?

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースは2021年末まで大きく上昇しましたが、2022年以降は大きく下落が続いています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースの運用実績を見てみましょう。

直近1年間の利回りは▲43.03%となっています。1年で40%のマイナスはさすがに許容できないですね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 ▲43.03%
3年
5年
10年

※2022年10月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースは日本を除くグローバル株式カテゴリーに属しています。

パフォーマンスが良く見えても、実はもっと優れたファンド見つかることもありますので、同カテゴリー内でのパフォーマンスは必ず比較するようにしてください。

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースは、最下位のパフォーマンスとなっており、さすがにこれは厳しいです。

上位●%
1年 100%
3年
5年
10年

※2022年10月時点

年別のパフォーマンスは?

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースの年別の運用パフォーマンスを見てみましょう。

テクノロジー系は2020年~2021年のパフォーマンスが優れているファンドが多いのですが、設定した時期が悪かったというのもありますね。

年間利回り
2022年 ▲46.64%(1ー9月)
2021年 17.17%

※2022年10月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースに投資をするのであれば、最低限、低コストのインデックスファンドよりパフォーマンスが優れていなければ、投資をする価値がありません。

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースは世界の株式に投資をしますので、同じように世界の株式に分散投資ができるeMAXIS Slim全世界株式と比較をしました。


※引用:モーニングスター

2021年まではパフォーマンスも拮抗していましたが、2022年以降は、終始パフォーマンスでeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)が上回っており、このパフォーマンスであれば、高いコストを支払って投資するメリットを感じません。

Gテクノロジー slim 全世界
1年 ▲43.03% +3.04%
3年 +14.91%
5年
10年

※2022年10月時点

アクティブファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドへ投資をするのであれば、アクティブファンドの中でも優秀なファンドに投資をしたいものです。

そこで、今回は世界の株式に投資ができるグローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界』とパフォーマンスを比較してみました。


※引用:モーニングスター

どちらもかなり厳しいパフォーマンスとなっています。

Gテクノロジー Gハイクオリティ
1年 ▲43.03% ▲28.14%
3年 +8.74%
5年 +8.46%
10年

※2022年10月時点

最大下落率は?

投資をするにあたって、気になるのが「このファンドはどの程度下落することがあるのか」という点でしょう。標準偏差である程度は理解できるものの、やはり実際の下落幅をみたほうが心構えができます。

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースの最大下落率は2021年11月~10月の1年間で最大46.65%となってります。

期間 下落率
1カ月 ▲23.62%
3カ月 ▲33.04%
6カ月 ▲47.35%
12カ月 ▲46.65%

※2022年10月時点

評判はどう?

それでは、ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースの評判はどうでしょうか?

ネット等で口コミを調べることもできますが、資金の流出入を見ることで、評判がわかります。評判がよければ、資金が流入超過になりますし、評判が悪くなっていれば、資金が流出超過になります。

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースは2021年以降資金が流出しており、評判は良くないですね。


※引用:モーニングスター

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースの今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド Bコースのように2020年から2021年にかけて、新規設定されたテクノロジー株式ファンドは、どのファンドも相当なパフォーマンスを残していましたが、2022年に関してはほぼ壊滅状態となっています。

調子の良い時があれば、必ず調子が悪いときがあるのがアクティブファンドですので、そのリスクを理解した上で投資をするか、大きな値動きが嫌だという人は、手堅くインデックスファンドに投資をするのがおすすめです。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点