20年前から運用が続いており、パフォーマンスも優れている
日興アセットの年金積立Jグロース『愛称:つみたてJグロース』。

20年超の運用期間がある割に純資産総額は450億円程度
ですが、パフォーマンスはさすが長寿ファンドといった
ところです。

今日はこのつみたてJグロースについて徹底分析していきます。

「つみたてJグロースって投資対象としてどうなの?」

「つみたてJグロースって持ってて大丈夫なの?」

「つみたてJグロースより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。


年金積立Jグロース『つみたてJグロース』の基本情報

投資対象は?

つみたてJグロースの投資対象は、名前の通り日本に上場されている
株式のうち今後の成長が期待できる企業、自己資本利益率が
高い企業、株主への利益還元が期待できる企業を厳選し投資します。

企業の厳選には豊富な知識を持つファンドマネージャーと
アナリストが直接企業を訪問し収集した情報・データを
もとに行います。


※引用:交付目論見書

組入銘柄は125銘柄となっており、TOPIXをベンチマーク
としています。

組入銘柄の上位を見てみると、電気機器や情報・通信業等の
業種の比率がTOPIXと比較して高くなっており、TOPIXの
ウェイトとは大きく異なっています。


※引用:マンスリーレポート

つみたてNISAとiDeCoの対応状況は?

つみたてNISAやiDeCoで積立投資を検討している人も多いと
思います。

そこで、つみたてNISAやiDeCoの対応状況をまとめました。

つみたてNISA iDeCo
× ジブラルタ生命、住友生命、第四北越銀行、滋賀銀行

※2021年9月時点

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで
売買できなかったり、コストが嵩みますので、事前に確認
すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

つみたてJグロースはつみたて商品ということもあり、着実に
毎年資産を積み上げてきています。

現在は、450億円まで増加してきており、規模としては
問題ありません。

こういった息の長いファンドがもっと評価されるように
なると、投信業界も変わってくる気がしますね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

つみたてJグロースの実質コストは0.96%です。

アクティブファンドの中では、割安ですが、
インデックスファンドと比べると、どうしても見劣りします。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 2.2%(税込)※上限
信託報酬 0.902%(税込)
信託財産留保額 なし
実質コスト 0.96%(概算値)

※引用:最新運用報告書

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

年金積立Jグロース『つみたてJグロース』の評価分析

基準価額をどう見る?

つみたてJグロースの基準価額は2020年のコロナショックで
大きく下落しましたが、2021年には高値を更新しており、
堅調に推移しています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、つみたてJグロースの運用実績を見てみましょう。

直近1年間の利回りは28.89%となっています。

3年、5年、10年平均利回りも10%を超えており、
非常に優れた成果を出しているファンドに見えます。

ただ、この数値だけで判断するのは早計です。なぜなら
同じカテゴリーのファンドでもっと優れたパフォーマンスの
ファンドがあるかもしれないからです。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 +28.89%
3年 +10.31%
5年 +14.40%
10年 +15.59%

※2021年9月時点

同カテゴリー内での利回りランキングは?

つみたてJグロースは、国内の大型株カテゴリーに
属しています。

投資をするのであれば、大型株カテゴリーでも優秀な
パフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、
同カテゴリー内でもパフォーマンスのランキングは
事前に調べておいて損はありません。

つみたてJグロースは、どの期間においても上位30%に
ランクインしており、非常に優秀な成果を残している
ことがわかります。

上位●%
1年 18%
3年 26%
5年 21%
10年 12%

※2021年9月時点

年別の運用パフォーマンスは?

つみたてJグロースの年別のパフォーマンスを見てみると、
2018年以外は2桁プラスとなっており、非常に好調です。

毎年2桁プラスくらいのリターンがあると投資家としても、
うれしいですね。

年間利回り
2021年 +5.01%(1-6月)
2020年 +17.91%
2019年 +26.24%
2018年 ▲17.60%
2017年 +30.58%

※2021年9月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

つみたてJグロースに投資するにあたって、より低コストで
運用できるインデックスファンドとのパフォーマンスを比較
しておいて損はありません。

今回は、日経225をベンチマークとするニッセイ 日経225
インデックスファンド
とパフォーマンスを比較してみました。


※引用:モーニングスター

直近3年間では、常にニッセイ 日経225インデックスファンドと
競っており、優劣をつけがたい状況です。

ただ、もう少し長い期間で比較したものが次のデータになりますが、
5年、10年の利回りで比較をすると、つみたてJグロースに軍配が
あがります。

つみたてJグロース ニッセイ日経 225
1年 +28.89% +22.93%
3年 +10.31% +8.90%
5年 +14.40% +12.66%
10年 +15.59% +13.90%

※2021年9月時点

アクティブファンドとのパフォーマンス比較

せっかくアクティブファンドに投資をするのであれば、
同じカテゴリーの中でも優秀なファンドに投資をしたい
と思うもの。

今回は、同じく国内大型株カテゴリーで中長期で高い
パフォーマンスの残しているスパークスの厳選投資
とパフォーマンスを比較しました。


※引用:モーニングスター

かなり拮抗していることがわかります。

では、もう少し長期のパフォーマンスではどうでしょうか。

つみたてJグロース 厳選投資
1年 +28.89% +22.93%
3年 +10.31% +11.09%
5年 +14.40% +15.92%
10年 +15.59% +19.29%

※2021年9月時点

5年、10年平均利回りとなると、、厳選投資のほうが高い
パフォーマンスとなっていることがわかります。

あえて一本を選ぶという場合はやはり厳選投資がおすすめです。

最大下落率は?

つみたてJグロースに投資をするのであれば、最大でどの程度下落する
可能性があるのかは知っておきたいところです。

Jグロースの最大下落率は、2007年11月~2008年10月の1年間で
最大▲50%となっています。

やはり株式ですので下落するときは大きく下落します。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかも
しれません。

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの
可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲21.23%
3カ月 ▲35.75%
6カ月 ▲43.82%
12カ月 ▲50.04%

※2021年9月時点

評判はどう?

評判がどうなのかを判断するうえで資金の流出入額が役に
立ちます。

資金が流出超過になっているということは、それだけ解約
している人が多いということです。

つまり評判が悪くなっているということですね。

つみたてJグロースはどうでしょうか?

ほぼ毎年流入超過となっていることからも評判は悪くないことが
わかります。

つみたて投資で投資をしている投資家が多いので、今後も
資金の流入は続きそうです。


※引用:モーニングスター

年金積立Jグロース『つみたてJグロース』の今後の見通し

最後につみたてJグロースの今後の見通しはどうでしょうか?

すでに20年以上、運用が続いており、かつインデックスファンドを
上まわるパフォーマンスとなっているので、つみたて投資の1つの
選択肢にはなりえると思います。

特にアクティブファンドでは珍しく、iDeCoに対応していますので、
iDeCoをうまく活用するのがよいでしょう。

10年以上高いパフォーマンスを維持している数少ない日本株の
アクティブファンドですので、アクティブファンドに投資をする
のであれば、こういったファンドを選択するのもよいと思います。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点