数年おきに40%以上のリターンをたたき出すことにより、
たびたび再注目されている野村インド株投資です。

人口増加の著しいインドでは経済成長も著しいため、株式
を買っておけば、大きな利益が狙えるのではないかと考える
投資家マネーが集まっており、未だ純資産は2000億円を
超えています。

ただ、直近ではコロナショックの影響で、かなり大きく
下落しています。今日は、そんな野村インド株投資に
ついて徹底的に分析していきます。

「野村インド株投資って投資対象としてどうなの?」

「野村インド株投資って持ってて大丈夫なの?」

「野村インド株投資良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。


野村インド株投資の基本情報

投資対象は?

野村インド株投資の投資対象は、ファンド名のとおり
インド企業の株式です。

投資候補の選定では、利益成長の確度が高く、割安な
銘柄を中心に組入を行います。

現在35銘柄に投資をしており、銀行や情報技術系の企業
への投資比率を高めています

新興国はどの国もフィンテック等の影響で成長著しいので、
正しい戦略ですね。


※マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、ファンドの運用で必ず発生する
運営コストが相対的に高くなるので、ファンドのパフォーマンスを
悪化させる原因になります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

野村インド株投資は2016年初期までは1000億規模のファ
ンドでしたが、2017年には5000億円規模にまで、膨らみ
ました。

しかし、現在はパフォーマンスの悪化に伴い、2600億円
程度にまで下落してきています。それでも未だに規模は
かなり大きいですね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用
などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

野村インド株投資の実質コストは2.35%となっており、
かなりコストが割高です。購入時手数料とも合わせると、
5%を超えますので、購入には慎重にならざるをえません。

自分が面白くて購入する分にはいいですが、紹介するには
いまいちだと思います。

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 2.2%(税込)
信託財産留保額 0.5%
実質コスト 2.35%(概算値)

※引用:最新運用報告書

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

野村インド株投資の評価分析

基準価格をどう見る?

野村インド株投資の基準価額はコロナショックで一時期40%近く
下落しました。

下落分の50%程度は取り戻してきましたが、いまだコロナ前の
水準にまでは戻せていません。

先進国株式だと、コロナ前の水準を超えてきていますので、
かなり苦戦していると言えますね。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、野村インド株投資の運用実績を見てみましょう。

直近1年間の利回りは▲12.65%となっています。

3年平均利回りもマイナスで、5年平均利回りになると、
プラスに転換しています。

こういった直近だけパフォーマンスが悪いファンドは
何かしら運用体制なのか何かが変わった可能性が高く
10年平均利回りだけを見て、投資すべきではありません。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 ▲12.65%
3年 ▲4.76%
5年 2.22%
10年 4.84%

※2020年11月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファン
ド達も参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

野村インド株投資は、国際株式のインド株カテゴリーに
属しています。

投資をするのであれば、インド株カテゴリーでも
優秀なパフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、
同カテゴリー内でのパフォーマンスのランキングは
事前に調べておいて損はありません。

野村インド株投資は、3年、5年、10年平均利回りは
上位30%に入っており、優秀な部類に入ります。

先ほどのパフォーマンスでこのランキングなので、
インド株式がかなり苦戦していることがわかりますね。

上位●%
1年 68%
3年 27%
5年 27%
10年 24%

※2020年11月時点

年別のパフォーマンスは?

野村インド株投資の年別のパフォーマンスも見てみましょう。

プラスの出る年は40%超の大きなリターンが出ており、
かなり変動の大きな運用です。

総じて、プラスで運用はされていますが、マイナスで
終っている年も多く、長期で信じて保有を続けられる
人でなければ、大きなリターンを得る前に手放して
しまう可能性が高いです。

年間利回り
2020年 ▲6.75%(1-9月)
2019年 +5.36%
2018年 ▲10.38%
2017年 +43.06%
2016年 ▲3.05%
2015年 ▲0.12%
2014年 +46.68%

※2020年11月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

野村インド株投資への投資を投資を検討するにあたり、
一般的なインデックスファンドとパフォーマンスを
比べておいて損はありません。

今回は、投資家から非常に人気の高い、eMAIXS Slim
先進国株式インデックスとパフォーマンスを比較して
みました。

結果は以下のようになっています。明らかに野村インド
株投資のパフォーマンスは劣っており、時々大きく利益
が出るからと言って、総合的に見るとたいした成果を
残していないことがわかります。

この結果では、あえてインド株に投資をするメリットを
感じられません。


※引用:マンスリーレポート

野村インド株投資 slim 先進国株式
1年 ▲12.65% 1.51%
3年 ▲4.76% 4.19%
5年 2.22%
10年 4.84%

※2020年11月時点

最大下落率はどれくらい?

新興国の株式の魅力は、高いリターンですが、ボラティ
リティが大きいので下落も大きくなります。

長期保有をしていれば、プラスのリターンがでていますが、
ある程度の下落は覚悟しておかなければなりません。

そこで、過去の最大下落率をみてみると、2008年1月~
2008年12月の期間で最大-70%下落しています。リーマン
ショックの影響とはいえ、かなり大きいですね。

そう考えると、今回のコロナショックは急落したとはいえ、
株式相場が冷静さを取り戻すのも早かったと言えます。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまう
かもしれません。

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れ
の可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲35.07%
3カ月 ▲50.56%
6カ月 ▲59.92%
12カ月 ▲70.19%

※引用:2020年11月時点

分配金の推移は?

次に過去の分配金の推移を載せておきます。

2014年~2020年まで毎年500円の分配がなされています。

分配利回りでみても2%程度で、直近はしっかり運用
リターンも出ていますので、分配金が下がるということ
はないと思います。

ただ、このブログでは何度も言っていますが、分配金は
受け取らずに再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2020年 500円
2019年 500円
2018年 500円
2017年 500円
2016年 500円
2015年 500円

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を
知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを
購入している人が多いということなので、評判がいいという
ことです。

当ファンドは、2017年の運用実績が+40%を超えていたことから
大きく資金が流入しました。

一方、2018月以降は市場の大暴落の影響もあり、資金が
流出超過となっています。こういったファンドは特に
ファンドの資金流入がパフォーマンスに影響しており、
パフォーマンスが戻ってこないと評判もよくなってこない
でしょう。


※引用:モーニングスター

野村インド株投資の評価まとめと今後の見通し

いかがでしたでしょうか?

将来性という意味では、日本国内のファンドより、圧倒的に
成長余力があり、大きなリターンが狙えますが、何か大きな
イベントがあると、大きく下落してしまうのも新興国ファンド
の特徴です。

さきほど比較したとおり、一時的にはかなり大きなリターン
が期待できるものの、大きく下落してしまう年もあるため、
総合的に見ると、先進国株式のインデックスファンドに
負けてしまうのが現実です。

さらにコストが割高であるため、あえて、野村インド株投資
をポートフォリオに入れるメリットは感じないというのが
正直なところですね。

リターンの大きなファンドに投資をしたいのであれば、
先進国株式のアクティブファンドのほうがはるかに
高いリターンが期待できますので、大和DC海外株式
アクティブファンド
あたりとパフォーマンスを比較
してみたはいかがでしょうか?

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点