インデックスファンドの低コスト競争において、最前線で戦っている
大和証券投資信託委託のiFreeシリーズ。

特に投資初心者の人には、株式、債券、REITに分散投資ができる
バランス型ファンドが人気です。

今日は、大和証券投資信託委託のiFree8資産バランスについて徹底的に
分析したいと思います。

iFree8資産バランスの基本情報

投資対象は?

iFree8資産バランスの投資対象は、国内・海外の株式、債券およびREITとし、
下図のように8つの資産クラスに均等配分を目標にします。

アセットアロケーションを機動的に変更しないというのがひとつ特徴と言えるでしょう。


※引用:交付目論見書

そして、それぞれの資産クラスごとに、下記のようにベンチマークを設定し、
それぞれ連動するように運用成果を目指します。


※引用:交付目論見書

純資産総額は?

続いて、iFree8資産バランスの純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

インデックスファンドの運用において、純資産総額というのも見るべきポイントです。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることができず、
インデックスから乖離してしまうリスクがあります。

また純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えがうまくできず、
予期せぬマイナスを生む可能性があります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

iFree8資産バランスは下図のように2016年の新規設定以来、純資産総額を伸ばしており、
現在の純資産総額は約100億円となっています。

右肩上がりに一直線に伸びており、バランス型ファンドの人気が伺えます。
規模としては全く問題ありませんね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

特にインデックスファンドにおいては、同じベンチマークを採用していることが
多いため、実質コストの部分でパフォーマンスに差がつきます。

またスマート・ベータ指数といって、FTSE RAFI エマージング インデックス(円換算)
のようなベンチマークが使われていると、実質コストが上がりやすいので、必ず
確認するようにしましょう。

iFree8資産バランスの実質コストは0.343%となっており、1期目は0.44%程度でしたので、実質コストはだいぶ下がってきました。

購入時手数料 0
信託報酬 0.248%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.343%(概算値)

※引用:第2期 運用報告書(決算日2018年9月7日)

iFree8資産バランスの評価分析

基準価額の推移は?

iFree8資産バランスの基準価額は、2017年まで順調に伸びていましたが、
2018年に入ってからは上昇のきっかけをつかめていません。

バランスファンドはよくも悪くも様々なアセットクラスに分散しているので、
上昇するには時間がかかってしまいます。

※引用:モーニングスターWEBサイト

利回りは?

つづいて、iFree8資産バランスの運用実績を見てみましょう。
直近1年間の利回りは▲0.72%となっており、10月の暴落の影響を受けて、
ついにマイナスになってしまいました。

まだ設定してからの年数が短いことと、8つのベンチマークの合成指数の推移がわからないため、
今後の推移は読みにくいというのが正直なところです。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※引用:モーニングスターWEBサイト

四半期別のパフォーマンスは?

iFree8資産バランスの四半期別のパフォーマンスを見てみると、
2017年は好調でしたが、2018年はほぼトントンといったところです。


※引用:モーニングスターWEBサイト

類似ファンドとのパフォーマンス比較

インデックスファンドに投資をするのであれば、類似のインデックスファンドと
パフォーマンスを比較しておいたほうがよいでしょう。

今回は、iFree8資産バランスと同じく、8資産分散投資がいるインデックスファンド
3本と比較してみました。現状、iFree8資産バランスのパフォーマンスが一番
優れていることがわかります。

他の3ファンドついては、まだ1期目ということもあり、実質コストが高くなっている
ということも考慮しておく必要があります。2019年以降になると、実質コストも
落ち着いてくるので、ある意味、本当に比較できる状態になるでしょう。


※引用:モーニングスターWEBサイト

最大下落率は?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になるのが、
最大どの程度、資産が下落する可能性があるのかという点かと思います。

下に、ファンド設定来の最大下落率を期間別に集計してものを載せます。
1年間という区切りでみると、▲0.72%しか下落したことがないので、
安心できると言いたいところですが、まだ運用期間が短いため今後、
もう少し大きく下落することがあると思います。


※引用:モーニングスターWEBサイト

評判はどう?

続いて、iFree8資産バランスの評判を見ていきましょう。

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入している
ということなので、評判がいいということになります。

iFree8資産バランスは、2016年の新規設定以来、毎月資金流入しています。

バランス型のファンドは販売員からしても紹介しやすいので、
これだけコストが低いと紹介しやすいですね。


※モーニングスターWEBサイト

iFree8資産バランスの評価まとめ

ファンドの運用ではアセットアロケーションが重要だ。ということを
聞いたことがある投資家の方も多いかと思います。

そうするとiFree8資産バランスのような初めから8つの資産に分散してある
ファンドはお手軽で魅力的に見えるでしょう。

しかし、現状、国内債券型のファンドに投資をする魅力はほとんど皆無ですし、
FTSE RAFI エマージング インデックス(円換算)は実質的にアクティブファンドのような
運用でコストが割高になっているので、あまり良いとは言えません。

このように8つの資産のベンチマークがすべて自分が良いと思っている指標であれば、
問題ありませんが、1つか2つはあまり納得感のないものも含まれていることが多いのです。

バランス型ファンドの本当のデメリット。私がなぜバランス型ファンドに投資しないのか

それを考えると、少し手間ではありますが、8つの資産クラスそれぞれで、自分が
一番信頼できるベンチマークと低コスト運用を実現しているインデックスファンドを
自分でそれぞれ選んだほうがはるかに高いパフォーマンスが期待できます。