世界最大級の運用会社であり、業界のローコストリーダーであるバンガードのインデックスファンドのみで構成されているセゾンバンガード・グローバルバランスファンド。
セゾン投信は元々、つみたて王子こと中野社長が全国津々浦々をセミナーで回っており、説明が非常にわかりやすいだけでなく、人柄も素晴らしいということで、多くの投資家が中野さんの人柄に惚れて投資をしていました。
ただ、残念なことに、2023年に中野社長に追い込まれてしまい、今後のセゾン投信がどうなるのか不安の声も上がっています。
今日は、セゾン バンガード・グローバルバランスファンドを徹底分析していきます。
こんなことがわかる
- セゾン バンガード・グローバルバランスファンドは投資対象としてあり?なし?
- セゾン バンガード・グローバルバランスファンドより良いファンドはある?
といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、悩みは解消すると思います。
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドの評判や口コミは?
まず、皆さんが一番気になるであろうセゾン バンガード・グローバルバランスファンドの評判や口コミを見ていきます。
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドの評判を知る上でいくつかの方法があります。
①純資産総額から見える評判
純資産総額とは、投資家から集めまっている資金の総額(運用益を含む)だと思ってください。
純資産総額が大きい=多くの投資家が将来性を感じて投資をしていることになるため、評判の良さを測る上での1つの指標になります。
あくまでも感覚値ですが、
ポイント
- 100億以下=評判よくない
- 100~500億=どっちつかず
- 500億円以上=評判いい
- 1000億円以上=かなり評判いい
と思っておけばいいです。
では、セゾン バンガード・グローバルバランスファンドの純資産総額がいくらかと言うと、2024年9月時点で約5千億円ですので、とてつもなく評判のいいファンドだと判断できます。
※引用:マンスリーレポート
②月次の資金流出入額から見える評判
資金流出入額では、毎月ファンドに資金が流入しているのか流出しているのかがわかります。
純資産総額と併せて、資金流出入額を見ることで、純資産額が大きくても、評判が落ちてきているファンドに気づくことができます。
例えば、AIやDX、ヒトゲノム、モビリティなど、特定のテーマが非常に人気になり、資金が大量に流入し、純資産総額が1000億円をゆうに超えているファンドが多数あります。
ただ、中にはテーマの人気がなくなり、どんどん資金が流出しているファンドもあるのですが、それでも依然1000億円以上の純資産総額のファンドもあります。
こういったファンドはピークが過ぎており、お世辞にも評判が良いとは言えないわけですが、純資産総額だけを見ていても、判断ができません。
そのため、月次の流出入額を見ることで、資産規模が大きく今も流入を続けている評判の良いファンドなのか、資産規模が大きいが流出が続いており、評判は良くないファンドなのかを判断する役に立ちます。
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドは、毎月流入しており、評判は上々とわかります。
※引用:ウエルネスアドバイザー
③Yahoo!ファイナンス掲示板やXの口コミから見える評判
ここでは、Yahoo!ファイナンス掲示板やXでの口コミをまとめました。
口コミ①
バランスファンドというと、株、債券、RIETが混ざった8資産均等型が一番人気ですが、私もREITをあえてアセットアロケーションに加える必要はないと思っています。
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドの場合は、全世界の株式と全世界の債券に50%、50%分散投資ができるので、シンプルでありながらも人気が高いのは納得です。
口コミ②
セゾン投信のようなブティック型の運用会社は、この人のような熱烈なファンが多数います。残念ながら、中野社長はいなくなってしまいましたが、多くの投資家が保有を継続しているようですね。
パフォーマンスはもちろん大事ですが、「これだ!」と自分が思える投資信託を見つけて、あとはひたすら積立を継続できるのが結果的に一番実績が出るものです。
口コミ③
まさにそのとおりですね。ファンドのパフォーマンスはもちろん大事ですが、結局長く投資を続けられなければ意味がありません。掲示板を毎日見たり、Xの口コミを毎日見て、勝手に焦って、勝手に売買して、勝手に損して、というのが、欲を出し過ぎた投資家の末路です。
この会社は信じられると思えば、10年、20年お付き合いするつもりで、長期、分散、積立を継続していきましょう。
さて、ここまでセゾン バンガード・グローバルバランスファンドの評判や口コミを見てきましたが、
要注意
投資において、よくわからないからという理由で、評判や口コミだけを信じて投資をする人は三流投資家です。
多くの投資家を見てきましたが、ほぼ100%どこかで大損します。
ですので、他人の評判だけをアテにするのではなく、自分でもちゃんと納得した上で投資をしたい人は、私が独自の切り口で、セゾン バンガード・グローバルバランスファンドを評価・分析していますので、参考にしてください。
投資はどこまでいっても自己責任です。評判だけを頼りに投資をしている人よりも1ランク2ランクは軽くレベルアップできるはずです。
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドの独自評価と分析
投資対象は?
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドは世界の株式と債券に50%ずつ投資を行います。
ポートフォリオを見てもらったほうが早いですが、約30%が米国株、約25%が米国債、残りが欧州債券、欧州株、日本株といった構成になっています。
セゾン投信は自社で運用は行わないので、本当に優れた運用会社を選別して運用を委託するわけですが、バンガードはまさに最適な運用会社と言えると思います。
※引用:マンスリーレポート
純資産総額は?
続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることができなかったり、ファンドの運用で必ず発生する運営コストが相対的に高くなるので、ファンドのパフォーマンスを悪化させる原因になります。
最低でも50億円、余裕を持って100億円はほしいところです。
その点、セゾン バンガード・グローバルバランスファンドの純資産総額は、10年以上右肩上がりに純資産を伸ばしています。
現在は5000億円に迫る規模にまで成長しており、これはなかなかできることではないので、評価できるポイントです。
※引用:マンスリーレポート
実質コストは?
私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。
そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。
信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドの実質コストは0.58%とアクティブ型のバランスファンドの中では割安となっています。
ただし、現在では、超低コストのインデックス型のバランスファンドが登場してきていますので、コスト面では勝てません。
パフォーマンスでどの程度差をつけられるかが判断の基準となります。
購入時手数料 | なし |
信託報酬 | 0.56%±0.02%程度(税込) |
信託財産留保額 | 0.1% |
実質コスト | 0.58%(概算値) |
※引用:最新運用報告書
「ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?」と聞かれてあなたは何と答えますか?
もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。
基準価額をどう見る?
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドは、2022年末までは横ばいでしたが、2023年以降は順調に基準価額を伸ばしています。
※引用:ウエルスアドバイザー
利回りはどれくらい?
続いて、セゾン バンガード・グローバルバランスファンドの利回りを見ていきます。
平均利回り | |
1年 | +12.50% |
3年 | +9.92% |
5年 | +11.46% |
10年 | +7.50% |
※2024年09月時点
直近1年間の利回りは12.50%となっています。3年、5年、10年平均利回りは7%以上で安定しており、バランスファンドでこれだけのリターンを得られるのであれば文句はでないでしょう。
同カテゴリー内での利回りランキングは?
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドはバランスファンドの株式・RIET比率が25~50%のカテゴリーに分類されています。
投資をするのであれば、同カテゴリーでも優秀なパフォーマンスのファンドに投資をしたいと思うので、同カテゴリー内でのパフォーマンスのランキングを調べました。
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドは、どの期間においても上位10%にランクインしており、これはかなり優秀なパフォーマンスです。
上位●% | |
1年 | 4% |
3年 | 4% |
5年 | 2% |
10年 | 1% |
※2024年09月時点
年別の運用利回りは?
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドの年別のパフォーマンスは、2015年、2018年、2022年はマイナスとなっていますが、それをカバーできるレベルのプラスを出しています。
マイナスの年も10%以内であれば、気持ち的に余裕を持って保有を続けられますね。
年間利回り | |
2024年 | +16.95%(1-6月) |
2023年 | +21.01% |
2022年 | ▲4.72% |
2021年 | +17.72% |
2020年 | +6.50% |
2019年 | +14.99% |
2018年 | ▲7.89% |
2017年 | +11.02% |
2016年 | +0.49% |
2015年 | ▲2.68% |
2014年 | +16.99% |
※2024年08月時点
投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。
しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。
>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略インデックスファンドとのパフォーマンス比較
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドへの投資を検討するのであれば、少なくとも低コストのインデックスファンドよりはパフォーマンスが優れていなければ投資する価値がありません。
今回は、国内外の株式、債券、REITに分散投資をしているインデックスファンドであるeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)と比較をしました。
※引用:ウエルスアドバイザー
直近3年間では、ほぼ全期間において、セゾン バンガード・グローバルバランスファンドが大きく差を広げています。
より長期のパフォーマンスはどうでしょうか?
セゾン グロバラ | Slim バランス | |
1年 | +12.50% | +9.73% |
3年 | +9.92% | +7.08% |
5年 | +11.46% | +8.75% |
10年 | +7.50% | - |
※2024年09月時点
5年平均利回りでも、セゾン バンガード・グローバルバランスファンドのほうが上回っています。資産の組み入れ比率に違いがあるとはいえ、これであれば高いコストを支払ってでも、セゾン バンガード・グローバルバランスファンドに投資をする価値がありますね。
類似ファンドとのパフォーマンス比較
アクティブファンドに投資をするのであれば、他のアクティブファンドとパフォーマンスを比較しておいて損はありません。
なかなか同じ資産構成比のアクティブファンドがないため、比較をするのも難しいのですが、今回は安定性に定評があるバランスファンドである投資のソムリエと比較をしました。
※引用:ウエルスアドバイザー
直近3年間では、ほぼ全期間において、セゾン バンガード・グローバルバランスが優位となっています。投資のソムリエはリスクの上限を設定していた関係で、リスクを取りたい場面で取れず、このような結果となっています。
パフォーマンスだけで見ると、セゾン バンガード・グローバルバランスファンドのほうがはるかに上回っていますね。
セゾン グロバラ | 投資のソムリエ | |
1年 | +12.50% | +1.52% |
3年 | +9.92% | ▲4.39% |
5年 | +11.46% | ▲1.44% |
10年 | +7.50% | +0.57% |
※2024年09月時点
シンプルな運用ながら、着実に成果を出しているセゾンバンガード・グローバルバランスファンドの運用は私達も見習うべき点がたくさんあります。
最大下落率は?
投資信託は最低でも5~10年は投資をする気でなければ、投資をする意味がありませんが、その最大の障壁となりえるのが、資産の減少です。
特に20%や30%の下落相場を始めて経験すると、資産の減少額に耐えきれなくなり、本来手放すべきタイミングではないときに慌てて売却してしまいがちです。
そのため、事前にどの程度下落する可能性があるのかを知っておくことで、急落相場に遭遇しても、精神的に余裕を持って投資を続けられます。
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドへの投資を検討するのであれば、どの程度下落する可能性があるのかは知っておきたいところです。
期間 | 下落率 |
1カ月 | ▲18.70% |
3カ月 | ▲27.61% |
6カ月 | ▲31.75% |
12カ月 | ▲35.23% |
※2024年09月時点
セゾン バンガード・グローバルバランスファンド の最大下落率は、2008年1月~2008年12月で▲35.23%となっています。
バランス型ファンドですが、株式比率が50%程度はありますので、この程度の下落もあり得ることは心にとめておきましょう
リーマンショックと比べると、コロナショックの影響は、比較的軽微で済んでいることがこちらからもわかります。
最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を限りなく低くすることが可能です。
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドの個人的評価まとめと今後の見通し
いかがでしょうか?
セゾン バンガード・グローバルバランスファンドを語る上でもちろんパフォーマンスも重要な指標ではありますが、セゾン投信の中野さんの話をセミナーやメッセージで聞けていたという点も非常に大きなポイントだったと思っています。
コロナショックを経験した人であれば、強く感じたことだと思いますが、大きな下落相場というのは、先行きが見えないので、不安な気持ちが増していきます。
こういった心情のときに、何も頼るものがないと不安心からファンドを解約するという一番やるべきでない対応をしてしまいがちです。
その点、セゾン バンガード・グローバルバランスファンドに投資をしている限り、中野さんの話を身近で聞くことができたので、不安な気持ちを和らげてくれる支えになっていました。
実はファンドマネージャーの考えが聞けるというのは、あなたの投資成績を上げるために非常に重要なポイントだと思っています。
ただし、中野社長が退任してしまったことで、セゾン バンガード・グローバルバランスファンドに投資をする大きな理由の1つがなくなってしまいました。
今は何とかパフォーマンスで上回っているため、資金流出はしていませんが、今後インデックスファンドに勝てないようなことが続くと、人気はどんどん落ちていくと思われます。
少なくとも現時点であれば、十分に投資をする価値があるファンドと言えるでしょう。
最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。
今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。
>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点