2017年、高い運用実績を残したことで、一気に注目を集め始めた
SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ『愛称:jrevive』。

 

非常に人気の高かったファンドですが、現在はパフォーマンスが
悪化しており、人気にも陰りが見え始めています。

 

今日は、ジェイリバイブ『jrevive』を徹底分析していきます。

 

 

SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ『jrevive』の基本情報

投資対象は?

投資対象は、株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も
安定しており、日本経済に更新すると考えられる国内の株式です。

 

業種別構成比は下図のようになっています。情報・通信業や
サービス業が高くなっています。

 


※引用:ウィークリーレポート

 

続いて組み入れ銘柄を見てみましょう。現在の組み入れ銘柄は49銘柄、
そのうち上位の10銘柄は下図のようになっています。

 

1位のジョイフル本田は茨城県を中心に関東地方で大型ホーム
センターを展開する企業です。

 

2位のプレステージ・インターナショナルはコールセンターを設け
クライアント企業のサービスを代行する事業を行っています。

 

3位のプロトコーポレーションはクルマのポータルサイトの
グーネットを運営する企業です。

 


※引用:ウィークリーレポート

 

運用体制は?

ジェイリバイブ『jrevive』に投資助言を行っているのがエンジェル
ジャパン・アセットマネジメントと言う会社です。

 

中小型株に特化した投資顧問会社で、小型株ファンドで高い
パフォーマンスを出しているファンドはエンジェルジャパンが
投資助言で入っている場合も多いです。

 

逆に言えば、運用会社のファンドマネージャーたちが運用を任せたい
と思うくらい国内中小型株に強みを持っているということです。

 

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

 

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額
だと思ってください。

 

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、ファンドの運用で必ず発生する
運営コストが相対的に高くなるので、ファンドのパフォーマンスを
悪化させる原因になります。

 

そのため、純資産総額も事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

ジェイリバイブ『jrevive』はリーマンショック以降純資産額が停滞
していました。2014年以降、パフォーマンスが好調だっとこともあり、
純資産残高を大きく伸ばしましたがが、2018年にはいってからは
運用が優れず、純資産総額は約95億円まで減少しています。

 

ファンドの規模としては全く問題ない水準ですね。

 


※引用:ウィークリーレポート

 

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

 

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければ
なりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

ジェイリバイブ『jrevive』の実質コストは1.96%となっており、
前期は2%を超えていたので、わずかに実質コストが下がりましたが、
いまだ割高な水準です。

 

高い運用実績がでていれば良いですが、普通であれば、コストが
高すぎてまずおすすめしませんね。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.87%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.96%(概算値)

※引用:最新運用報告書

 

ジェイリバイブ『jrevive』の評価分析

基準価額の推移は?

ジェイリバイブ『jrevive』の基準価額は、2018年以降、
下落が続いており、かなり苦戦を強いられています。。

 

それまでが優秀過ぎたというのもありますが、少し
直近の運用は投資家からすると期待はずれです。

 


※引用:モーニングスター

 

利回りはどれくらい?

つづいて、ジェイリバイブ『jrevive』の運用実績を
見てみましょう。

 

直近1年間の利回りは▲2.81%となっています。

 

10年平均利回りは20%を超えており、驚異的な
パフォーマンスですが、直近数年の運用がうまく
いっていません。

 

こういった直近だけパフォーマンスが悪いファンドは
何かしら運用体制なのか何かが変わった可能性がある
ので、注意が必要です。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り 2020年8月
1年 ▲2.81%
3年 ▲2.27%
5年 5.88%
10年 20.03%

※2020年8月時点

 

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内中小型株式ファンドランキング

 

同カテゴリー内における利回りランキング(上位●%)の変化

ジェイリバイブ『jrevive』は、国内小型株のグロース
カテゴリーに属しています。

 

投資をするのであれば、小型株カテゴリーでも優秀な
パフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、
同カテゴリー内でもパフォーマンスのランキングは
事前に調べておいて損はありません。

 

ジェイリバイブ『jrevive』は、10年平均利回りだけは、
上位10%にランクインしていますが、1年、3年、5年平均
は平均以下の順位となっています。

 

平均利回り(上位●%) 2020年8月
1年 68%
3年 85%
5年 67%
10年 10%

※2020年8月時点

 

年別のパフォーマンスは?

ジェイリバイブ『jrevive』の年別の利回りを見てみましょう。

 

大きなリターンを狙いにいっているため、仕方ない部分では
ありますが、30%を超える下落というのは、投資家としては、
かなり辛いですね。

 

それ以外の期間の運用は非常に優秀なので、今後の運用に
期待したいところです。

 

年間利回り
2020年 ▲5.42%
2019年 27.31%
2018年 ▲30.18%
2017年 62.11%
2016年 5.06%
2015年 32.00%
2014年 40.14%

※2020年8月時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

 

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

ジェイリバイブ『jrevive』に投資するにあたって、
より低コストで運用できるインデックスファンドとの
パフォーマンスを比較しておいて損はありません。

 

今回は、日経225をベンチマークとするニッセイ 日経225
インデックスファンド
とパフォーマンスを比較してみました。

 

※引用:モーニングスター

 

2018年に大きく下落した分、ジェイリバイブ『jrevive』は
インデックスファンドにかなり遅れを取っています。

 

このパフォーマンスだと高いコストを支払ってまで投資を
しようとは思えません。

 

もう少し長い期間でのパフォーマンスの比較をしておきましょう。

 

ジェイリバ ニッセイ日経 225
1年 ▲2.81% 2.84%
3年 ▲2.27% 4.79%
5年 5.88% 2.81%
10年 20.03% 10.34%

※2020年8月時点

 

5年平均、10年平均利回りでは、ジェイリバイブ『jrevive』が
ニッセイ 日経225インデックスファンドを圧倒しています。

 

小型株は値動きが大きいので、どうしてもインデックスファンド
に負けてしまう時もありますが、トータルで見ると、大きく
差をつけていることがわかりますね。

 

アクティブファンドとのパフォーマンス比較

せっかくアクティブファンドに投資をするのであれば、
同じカテゴリーの中でも優秀なファンドに投資をしたい
と思うもの。

 

今回は、国内大型で中長期で高いパフォーマンスを
残しているスパークスの厳選投資と比較しました。

 


※引用:モーニングスター

 

一目でわかるほど、厳選投資のほうがパフォーマンスで
優れています。

 

ここまで差が開くと、高いコストを支払うのであれば、
厳選投資で良いと思ってしまいますね。

 

より長期のパフォーマンスで比較をしてみるとどうでしょう?

 

ジェイリバ 厳選投資
1年 ▲2.81% 9.86%
3年 ▲2.27% 9.23%
5年 5.88% 8.07%
10年 20.03% 16.23%

※2020年8月時点

 

10年平均利回りで見ると、ジェイリバイブ『jrevive』のほうが
パフォーマンスで上回っていることがわかります。

 

ただ、安定的にプラスのリターンを残しているのは厳選投資
です。

 

投資家目線だと値動きが大きいよりもできるだけ安定して
高いリターンを得たいので、ここは厳選投資のほうが
よいでしょう。

 

最大下落率はどれくらい?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になるのが、
最大どの程度、資産が下落する可能性があるのかという点かと思います。
そこで過去の最大下落率を見てみましょう。

 

ジェイリバイブ『jrevive』は2007年11月に一番タイミング悪く買って、
2008年10月に一番タイミング悪く売った場合に最大-43.63%あなたの
資産が目減りした可能性があります。

 

100年に一度のリーマンショックと言われていますので、今後同じような
ことが起きる可能性は低いですが、40%下落する可能性はあることは心に
とめておきましょう。

 

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲18.43%
3カ月 ▲32.62%
6カ月 ▲34.60%
12カ月 ▲43.63%

※2020年8月時点

 

評判はどう?

続いて、ジェイリバイブ『jrevive』の評判を見ていきたいと思います。
評判を測る指標としては、ファンドへの資金流出入額が参考になります。

 

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入して
いるということなので、評判がいいということになります。

 

逆に資金が流出しているということは人気がなくなっている
ということですね。

 

2017年はパフォーマンスが非常に良かったので、人気も急上昇して
いましたが、2018年以降はパフォーマンスが思わしくないことから
資金の流出が続いています。

 

さすがにインデックスファンドに負けているとなると
投資家としては低コストのファンドに切り替えたくなりますね。

 


※引用:モーニングスター

 

SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ『jrevive』の評価と今後の見通し

いかがでしょうか?

 

ジェイリバイブ『jrevive』は10年平均利回りで高い成果を
出しているので、ポテンシャルは高いと思います。

 

ただ、直近の運用がうまくいっておらず苦戦を強いられて
います。

 

2018年の30%のマイナスが大きく響いていますね。

 

このブログでは何度も話をしていますが、中小型株ファンドに
投資をする場合はかなり基準価額が大きく上下しますので、
それ相応の覚悟を持って投資をしていく必要があります。

 

そのため、まずは少額で投資をはじめ、値動きになれつつ、
徐々に投資金額を大きくしていくのがよいでしょう。

 

ジェイリバイブ『jrevive』は直近3年ほどのパフォーマンスは
優れていませんが、優秀な投資顧問会社が助言に入っています
ので、今後、復活してくることを期待したいと思います。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点