2017年、高い運用実績を残したことで、一気に注目を集め始めたSBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ『愛称:jrevive』。

非常に人気の高かったファンドですが、現在はパフォーマンスが悪化しており、人気にも陰りが見え始めています。

今日は、ジェイリバイブ『jrevive』を徹底分析していきます。

「ジェイリバイブって投資対象としてどうなの?」

「ジェイリバイブって持ってて大丈夫なの?」

「ジェイリバイブより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、悩みは解消すると思います。


SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ『jrevive』の基本情報

投資対象は?

投資対象は、株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も安定しており、日本経済に更新すると考えられる国内の株式です。業種別構成比は下図のようになっています。サービス業や機械業が高くなっています。


※引用:マンスリーレポート

続いて組み入れ銘柄を見てみましょう。現在の組み入れ銘柄は57銘柄、そのうち上位の10銘柄は下図のようになっています。

1位のデジタルハーツホールディングスはデバッグを提供する株式会社デジタルハーツを傘下に持つ持株会社です。2位のMCJはパソコン本体および周辺機器を製造販売する企業です。3位のSHOEIは住宅・不動産を中心に業績を伸ばしています。


※引用:マンスリーレポート

つみたてNISAとiDeCoの対応状況は?

ジェイリバイブのつみたてNISAとiDeCoの対応状況を確認しておきます。

つみたてNISAおよiDeCoともに対応していませんが、ジェイリバイブ<DC年金>という商品であれば、iDeCo対応しています。投資をするのであれば、ジェイリバイブ<DC年金>を活用してください。

つみたてNISA iDeCo
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※2022年10月時点

運用体制は?

ジェイリバイブ『jrevive』に投資助言を行っているのがエンジェルジャパン・アセットマネジメントと言う会社です。

中小型株に特化した投資顧問会社で、小型株ファンドで高いパフォーマンスを出しているファンドはエンジェルジャパンが投資助言で入っている場合も多いです。

逆に言えば、運用会社のファンドマネージャーたちが運用を任せたいと思うくらい国内中小型株に強みを持っているということです。

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

純資産総額は大きいほうが、ファンドマネージャーが資金を運用する際に効率よくできたり、保管費用や監査費用が相対的に低くなりますので、コストが低く抑えられます。

また投資信託の規模が小さくなると運用会社自体がその投資信託に力を注がなくなりパフォーマンスが悪くなることもありますので注意が必要です。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ジェイリバイブ『jrevive』は2014年以降、パフォーマンスが好調だっとこともあり、純資産残高を大きく伸ばしましたがが、2018年にはいってからは運用が優れず、純資産総額は約50億円まで減少しています。この規模だど心許ないですね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ジェイリバイブ『jrevive』の実質コストは2.01%となっており、かなり割高な水準です。高い運用実績がでていれば良いですが、普通であれば、コストが高すぎてまずおすすめしませんね。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.87%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 2.01%(概算値)

※引用:最新運用報告書

「ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?」と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

ジェイリバイブ『jrevive』の評価分析

基準価額をどう見る?

ジェイリバイブ『jrevive』の基準価額は、コロナショックで大きく下落して以降、2021年までは上昇を続けていましたが、2022年に入ってからは下落が続いています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、ジェイリバイブ『jrevive』の運用実績を見てみましょう。

直近1年間の利回りは▲16.70%となっています。3年平均利回りは約4%、5年平均利回りが0%、10年平均利回りは18%と運用にかなりムラがあることがわかります。

投資家目線で言えば、できる限り安定した運用をしてくれるファンドのほうが安心して投資ができますので、このパフォーマンスのムラは好ましくないですね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 ▲16.70%
3年 +4.29%
5年 +0.25%
10年 +18.82%

※2022年10月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内中小型株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

ジェイリバイブ『jrevive』は、国内小型株のグロースカテゴリーに属しています。

投資をするのであれば、小型株カテゴリーでも優秀なパフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、同カテゴリー内でもパフォーマンスのランキングは事前に調べておいて損はありません。

ジェイリバイブ『jrevive』は、10年平均利回りだけは、上位約20%にランクインしていますが、1年3年、5年平均は平均以下の順位となっています。

上位●%
1年 47%
3年 70%
5年 87%
10年 22%

※2022年10月時点

投資信託は長期保有が前提なので、長期のパフォーマンスが重要ですが、10年利回りだけいいとなると、運用にかなりムラがあるので、注意が必要です。

年別の運用利回りは?

ジェイリバイブ『jrevive』の年別の利回りを見てみましょう。

大きなリターンを狙いにいっているため、仕方ない部分ではありますが、30%を超える下落というのは、投資家としては、かなり辛いですね。

2022年も2桁マイナスになっており、悪くはないですが、総じてパフォーマンスはよくありません。

年間利回り
2022年 ▲13.62%(1-9月)
2021年 +7.50%
2020年 +8.18%
2019年 +27.31%
2018年 ▲30.18%
2017年 +62.11%
2016年 +5.06%
2015年 +32.00%
2014年 +40.14%

※2022年10月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

インデックスファンドとの利回り比較

ジェイリバイブ『jrevive』に投資するにあたって、より低コストで運用できるインデックスファンドとのパフォーマンスを比較しておいて損はありません。

今回は、日経225をベンチマークとするニッセイ 日経225インデックスファンドとパフォーマンスを比較してみました。

※引用:モーニングスター

直近3年間ではどの期間においてもニッセイ 日経225インデックスファンドに軍配が上がりました。これでは高いコストを支払ってまで、ジェイリバイブに投資をしようとは思いません。

10年平均利回りだけはジェイリバイブが勝っていますが、運用のムラは投資するには怖いですね。

ジェイリバ ニッセイ日経 225
1年 ▲16.70% ▲10.29%
3年 +4.29% +7.77%
5年 +0.25% +6.77%
10年 +18.82% +13.08%

※2022年10月時点

アクティブファンドとの利回り比較

せっかくアクティブファンドに投資をするのであれば、同じカテゴリーの中でも優秀なファンドに投資をしたいと思うもの。

今回は、国内大型で中長期で高いパフォーマンスを残しているスパークスの厳選投資と比較しました。


※引用:モーニングスター

一目でわかるほど、厳選投資のほうがパフォーマンスで優れています。ここまで差が開くと、高いコストを支払うのであれば、厳選投資で良いと思ってしまいますね。

より長期のパフォーマンスで比較をしてみるとどうでしょう?

ジェイリバ 厳選投資
1年 ▲16.70% ▲22.13%
3年 +4.29% +5.38%
5年 +0.25% +5.59%
10年 +18.82% +16.29%

※2022年10月時点

10年平均利回りで見ると、ジェイリバイブ『jrevive』のほうがパフォーマンスで上回っていることがわかります。ただ、安定的にプラスのリターンを残しているのは厳選投資です。

投資家目線だと値動きが大きいよりもできるだけ安定して高いリターンを得たいので、ここは厳選投資のほうがよいでしょう。

最大下落率はどれくらい?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になるのが、最大どの程度、資産が下落する可能性があるのかという点かと思います。そこで過去の最大下落率を見てみます。

期間 下落率
1カ月 ▲18.43%
3カ月 ▲32.62%
6カ月 ▲34.60%
12カ月 ▲43.63%

※2022年10月時点

ジェイリバイブ『jrevive』は2007年11月に一番タイミング悪く買って、2008年10月に一番タイミング悪く売った場合に最大▲43.63%あなたの資産が目減りした可能性があります。

100年に一度のリーマンショックと言われていますので、今後同じようなことが起きる可能性は低いですが、40%下落する可能性はあることは心にとめておきましょう。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

評判はどう?

続いて、ジェイリバイブ『jrevive』の評判を見ていきたいと思います。評判を測る指標としては、ファンドへの資金流出入額が参考になります。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入しているということなので、評判がいいということになります。逆に資金が流出しているということは人気がなくなっているということですね。

2017年はパフォーマンスが非常に良かったので、人気も急上昇していましたが、2018年以降はパフォーマンスが思わしくないことから資金の流出が続いています。

さすがにインデックスファンドに負けているとなると投資家としては低コストのファンドに切り替えたくなりますね。


※引用:モーニングスター

SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ『jrevive』の評価と今後の見通し

いかがでしょうか?

ジェイリバイブ『jrevive』は10年平均利回りで高い成果を出しているので、ポテンシャルは高いと思います。ただ、直近の運用がうまくいっておらず苦戦を強いられています。

2018年の30%のマイナスが大きく響いていますね。

このブログでは何度も話をしていますが、中小型株ファンドに投資をする場合はかなり基準価額が大きく上下しますので、それ相応の覚悟を持って投資をしていく必要があります。

そのため、まずは少額で投資をはじめ、値動きになれつつ、徐々に投資金額を大きくしていくのがよいでしょう。

ジェイリバイブ『jrevive』は直近3年ほどのパフォーマンスは優れていませんが、優秀な投資顧問会社が助言に入っています。どんなファンドでもパフォーマンスが悪い時期は必ずあります。

そのパフォーマンスが悪い時期に継続的に購入を続けられれば、最終的に一番大きなリターンを手にすることができます。このあたりはあなたの投資戦略次第ですが、今悪いから切り捨てるという発想だけでなく、今悪いから仕込んでおくという発想も投資かとして持ってくと、投資の幅が広がると思います。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点