近年、多くの運用会社からバランス型のインデックスファンドが出ていますが、
まさにその先駆けとなったファンドが野村 世界6資産分散投信でしょう。

10年以上前から、国内外の株式、債券、REITに分散投資をするファンドを
設定しており、一時期は4000億円まで純資産総額がありました。

近年は低コストのバランス型インデックスファンドに台頭されてしまっていますが、
今日は、野村 世界6資産分散投信(分配コース)を徹底分析していきます。

野村 世界6資産分散投信(分配コース) の基本情報

投資対象は?

野村 世界6資産分散投信(分配コース)は国内及び外国の株式、債券、REITを
実質的な投資対象としていきます。そして、下記を見ていただくとわかるように、
すべてインデックスファンドに投資をしていきます。


※引用:目論見書より

野村 世界6資産分散投信はコースによって、上記6資産の比率を変えていますが、
分配コースの場合は、以下のように外国債券が約50%、国内債券が約20%、
株式とREITで約30%となっており、リスクを抑えた運用となっています。


※引用:マンスリーレポート(2018年9月末)

純資産総額は?

純資産総額は投資信託を見極める際にとても大切なポイントです。

純資産総額が多いと、思い通りにポートフォリオを組み替えられますが、
純資産総額が小さいと、銘柄をタイミングよく入れ替えることができなかったりします。
またコストの面から見ても、ファンドが小さいとコストが嵩みます。

では、野村 世界6資産分散投信(分配コース) の純資産総額はどうでしょうか?

現在の純資産総額は、約1100億円です。規模としては全く問題ありませんが、
基準価額が上昇しているにもかかわらず、純資産総額は右肩下がりに減っている
ことがわかります。


※引用:マンスリーレポート(2018年9月末)

実質コストは?

投資信託にかかる費用について、皆さんがよく目にするのは、販売時の手数料・
信託報酬・信託財産保留金といったところだと思います。

しかし、これ以外にも費用がかかっているのを知っていたでしょうか?

これを実質コストというのですが、実質コストは売買手数料や取引の際の税金、
保管費用などが含まれます。野村 世界6資産分散投信(分配コース) の実質コストは
0.7456%となっており、近年のバランス型のインデックスファンドと比較すると、
かなり割高となっています。

また販売手数料もかかることから、あえてこのファンドを選択する理由というのが
見つかりません。

購入時手数料 1.62%(税込)※上限
信託報酬 0.7452%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 0.756%(概算値)

※引用:第76期 運用報告書(決算日2018年7月10日)

野村 世界6資産分散投信(分配コース) の評価分析

基準価額の推移は?

野村 世界6資産分散投信(分配コース) では、9500円~10500円の間を推移している
ことがわかります。基準価額が下落していないことから、分配金の推移順は適正な水準で
管理されているようです。


※引用:モーニングスターHP

利回りはどれくらい?

野村 世界6資産分散投信(分配コース) の直近1年間の利回りは+2.21%となっています。
3年、5年、10年平均利回りを見ても、年利2%を超えており、手堅く運用されていると
言えるでしょう。


※引用:モーニングスターHP

四半期別のパフォーマンスは?

続いて、野村 世界6資産分散投信(分配コース)の四半期別のパフォーマンスを見てみましょう。
マイナスになっている年度もありますが、下落幅は小さいのでありがたいですね。


※引用:モーニングスターHP

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)とのパフォーマンスの比較

バランス型のインデックスファドであれば、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
とパフォーマンスを比較しておくよいでしょう。

比較してみると、直近では、かなりパフォーマンスの差が縮まっていますが
大部分はeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)がパフォーマンスで勝っています。

ですので、現状、コストも高く、パフォーマンスも悪い野村 世界6資産分散投信
(分配コース)を選択する理由はありませんね。

最大下落率は?

投資を検討するうえで、どの程度下落する可能性があるのかは知っておきたいところです。
野村 世界6資産分散投信(分配コース) の最大下落率は2007年11月~2008年10月までの間に、
▲26.24%下落しています。

ここからの教訓として、債券やREITに分散投資をしていても、下落するときは
下落してしまうということです。もし、大幅な下落が嫌なのであれば、
投資する額自体をそもそも減らすことを考えたほうがよいでしょう。


※引用:モーニングスターHP

分配金は?

つづいては、野村 世界6資産分散投信(分配コース)の分配金をを見てみましょう。
2014年以前から隔月で30円の分配金を出しています。

分配金利回りも2%弱なので、適正な水準と言えますね。安定しているといえば、
そのとおりですが、年2%程度の分配金で満足なのであれば、他の手段も色々とあると思います。


※引用:モーニングスターHP

評判はどう?

次に野村 世界6資産分散投信(分配コース) の評価を見てみましょう。
資金が毎月流出超過となっているということは、ファンドを解約している人が
多いということですので、評判が良くないということになります。

野村 世界6資産分散投信(分配コース)は直近5年間資金が流出し続けており、
評判は決して良くないことがわかります。

コストの安いバランスファンドが次々と出てきていますので、その影響も大きいでしょうね。


※引用:モーニングスターHP

野村 世界6資産分散投信(分配コース) の今後の見通し

バランス型のインデックスファンドに中長期で投資をしていれば、大きく負けることは
まず考えられませんが、やはり低コストのファンドを選ぶのは必須と言えます。

そう考えると、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のほうが低コストかつ
パフォーマンスも優れていますので、あえて、野村 世界6資産分散投信(分配コース)に
投資をする理由が見つかりません。

まだ1000億円規模のファンドですので、保有している方も多いかもしれませんが、
特にコスト面は比較したうえで投資をするようにしましょう。