全国各地の信用金庫のみで取り扱われているしんきん インデックスファンド225。

もともと投資信託の販売にはあまり積極的でなかった信金ですが、新たな収益源の確保を目指して一部の信金では投資信託の販売が活発化しています。

信金だけで取り扱われているから、何かしらメリットがあるのか?と思ってしまいますが、どちらかというと問題点しかありません。

「しんきん インデックスファンド225って投資対象としてどうなの?」

「しんきん インデックスファンド225って持ってて大丈夫なの?」

「しんきん インデックスファンド225より良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、悩みは解消すると思います。

今日は、しんきん インデックスファンド225について徹底的に分析していきます。


しんきん インデックスファンド225の基本情報

投資対象は?

投資対象は、日経平均株価採用銘柄を主要投資対象とし、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指して運用を行います。

日経平均株価は東京証券取引所一部上場銘柄のうち、代表的な225銘柄を対象として算出される指数です。

では、しんきん インデックスファンド225に実際に組入れられている銘柄を見てみましょう。ほとんど、名前を聞いたことがある大手企業であることがわかります。


※引用:マンスリーレポート

ベンチマークの推移は?

日本株のインデックスファンドに投資をするのであれば、日経225かTOPIXに連動したインデックスファンドだと安易に選択する人が多いですが、そもそもベンチマークとなる指標がしっかり右肩上がりに伸びていなければ、あなたの資産も減る一方です。

ですので、インデックスファンドに投資をするのであれば、ベンチマークの推移を必ずチェックするようにしてください。


※引用:交付目論見書

私が、国内のインデックスファンドをあまりおすすめしない理由のひとつが、上手のように、日経平均株価は1989年が最高値であり、右肩上がりに成長している指標ではないという点です。

世界には右肩上がりに成長しつづけている指数がありますので、日本株にこだわりがない人は確実にS&P500やNYダウ等に連動するインデックスファンドを購入したほうがよいでしょう。

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

インデックスファンドの運用において、純資産総額というのも見るべきポイントです。ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることができず、インデックスから乖離してしまうリスクがあります。

また純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性があります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

しんきん インデックスファンド225は、現在は610億円程度となっています。特に規模の大きさは問題ありませんね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

日経225連動型のファンドは運用会社各社が作っていますが、運用リターンはベンチマークに連動するため、どこも差がつきません。そうすると、実質コストの部分で良し悪しを決めることになるわけです。

しんきん インデックスファンド225の実質コストは0.906%で、日経225に連動するファンドの中では、かなり割高です。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 0
信託報酬 0.88%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.906%(概算値)

※引用:最新の運用報告書

「ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?」と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

しんきん インデックスファンド225の評価分析

基準価額をどう見る?

しんきん インデックスファンド225の基準価額は、コロナショック以降、2020年末まで上昇を続けましたが、2021年以降は下落基調が続いています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

続いて、しんきん インデックスファンド225の利回りを見ていきます。

直近1年間の利回りは▲11.00%となっています。しかし、3年・5年・10年を見れば、平均して6%以上の利回りは確保できていますので、インデックスファンドとしては十分な成果と言えます。

ただし、この情報だけを見て、投資判断をするのは時期尚早です。少なくとも日経225に連動する他のファンドとパフォーマンスを比較してから投資をしても遅くはないでしょう。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 ▲11.00%
3年 6.97%
5年 6.04%
10年 12.36%

※2022年10月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内大型株式ファンドランキング

同カテゴリー内における利回りランキング(上位●%)の変化

しんきん インデックスファンド225は国内大型株カテゴリーに属しています。

投資をするのであれば、同カテゴリーでも優秀なパフォーマンスのファンドに投資をしたいと思うので、同カテゴリー内でのパフォーマンスのランキングを調べました。

しんきん インデックスファンド225は、どの期間においても平均以下の水準となっており、実質コストが高いことが裏目に出ていますね。

上位●%
1年 53%
3年 79%
5年 54%
10年 69%

※2022年10月時点

年別のパフォーマンスは?

しんきん インデックスファンド225の年別の運用パフォーマンスを見てみると、2018年、2022年以外は毎年プラスのリターンを出すことができています。

このような運用ができていると投資家も安心できますが、もっと利回りの良いファンドがあることを忘れないでください。

年間利回り
2022年 ▲9.08%(1-9月)
2021年 +5.24%
2020年 +17.38%
2019年 +19.78%
2018年 ▲11.05%
2017年 +20.20%
2016年 +1.39%
2015年 +9.91%
2014年 +7.90%

※2022年10月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

しんきん インデックスファンド225への投資を検討するのであれば、少なくとも低コストのインデックスファンドよりはパフォーマンスが優れていなければ投資する価値がありません。

今回は、超低コストのインデックスファンドで人気の高いeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)と比較しました。


※引用:モーニングスター

結果は、同じ日経225をベンチマークとしているにも関わらず、しんきん インデックスファンド225がかなりパフォーマンスで劣っています。

これでは、あえてしんきん インデックスファンド225に投資する理由がありません。

しんきん225 スリム日経平均
1年 ▲11.00% ▲10.14%
3年 +6.97% +7.90%
5年 +6.04%
10年 +12.36%

※2022年10月時点

アクティブファンドとのパフォーマンス比較

インデックスファンドに投資をするのであれば、一度アクティブファンドとパフォーマンスを比較しておいて損はありません。

今回は、しんきん インデックスファンド225と同じように国内の大型株に投資をしている厳選投資とパフォーマンスの比較を行いました。


※引用:モーニングスター

こう比較をすると、長期的には厳選投資が圧倒的に優れていることがわかります。

日経225に連動するインデックスファンドに投資をするのも悪くないですが、収益を狙うのであれば、厳選投資のようなファンドも検討の価値があると言えます。

しんきん225 厳選投資
1年 ▲11.00% ▲22.13%
3年 +6.97% +5.38%
5年 +6.04% +5.59%
10年 +12.36% +16.29%

※2022年10月時点

最大下落率は?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になるのが、最大どの程度、資産が下落する可能性があるのかという点かと思います。下記に、ファンド設定来の最大下落率を期間別に集計してものを載せます。

期間 下落率
1カ月 ▲24.03%
3カ月 ▲35.61%
6カ月 ▲41.92%
12カ月 ▲48.30%

※2022年10月時点

しんきん インデックスファンド225は2007年11月~2008年10月に最大▲48.30%下落していたことがわかります。リーマンショック級の大暴落がすぐに来る可能性は低いですが、これくらいの下落はあるものと思っておかなければいけません。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

評判はどう?

続いて、このファンドの評判を見ていきたいと思います。評判をはかる指標としては、ファンドへの資金流出入額が参考になります。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入しているということなので、人気が出てきているということになります。

しんきん インデックスファンド225は資金が流入しては流出し、流出しては流入しを繰り返しています。

本来であれば、資金が流出し続けてもおかしくないのですが、信用金庫という特殊な販売ルートなので、他に取り扱っているファンドも少なく、比較対象が少ないというのもあるのだと思われます。


※引用:モーニングスター

しんきん インデックスファンド225の評価まとめと今後の見通し

インデックスファンドを選ぶ場合、ベンチマークは同じことが多いので、実質コストで最終的にはパフォーマンスが変わってきます。

特に、近年はコスト競争が激化しており、ETFと変わらないレベルのインデックスファンドが続々と登場しています。

しんきん インデックスファンド225の場合、さきほども話をしたように、他のインデックスファンドよりもコストが高いため、パフォーマンスが悪くなっています。

信用金庫にしか口座を持っていない人にとっては、他に選択肢がないということもあるかもしれませんが、他に証券口座や銀行口座をお持ちの場合は、他の日経225に連動するインデックスファンドを購入することをお勧めします。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点