近年、医療業界では、テクノロジー主導のイノベーションが次々と起こっています。
AIやロボットによる診療や治療、IoTによる遠隔医療システム、次世代シーケンサー
による遺伝子情報に基づく個別医療の実現などです。

こうした先進医療の分野には、先進的な技術力をもつIT企業が続々と市場に
参入しており、今後の成長に期待が持てます。今日は、そんな先進医療に特化した
野村ACI先進医療インパクト投資を徹底分析していきます。

野村ACI先進医療インパクト投資は為替ヘッジ有/無と分配有/無でA~Dの4コース
がありますが、今回はDコースについて見ていきます。

それ以外のコースを検討している人も参考になるように書いていますので、
ぜひご覧ください。

野村ACI先進医療インパクト投資の基本情報

投資対象は?

野村ACI先進医療インパクト投資は新興国を含む世界各国の先進医療関連企業の
株式に投資をしていきます。インパクト投資というのは、社会的な課題の解決に
取り組む企業に投資をすることで、投資収益と社会課題の解決の両方を追求する
投資のことです。

野村ACI先進医療インパクト投資では、①革新的治療の提供、②医薬品・医療サービス
へのアクセス、③医療費削減のソリューション、④効果的な医療機器・サービスの提供を
投資のテーマとして、銘柄を選定していきます。

銘柄数は30~50銘柄程度に絞り込む想定です。


※引用:交付目論見書

運用体制は?

実質的な運用はアメリカン・センチュリー・インベストメンツ(ACI)が行います。
ACIは約60年間、質の高いアクティブ運用を行っています。

また、ACIの創業者が設立した非営利団体「ストワーズ医学研究所」がACIの実質的な
支配株主となっており、ACIの配当がストワーズ医学研究所の活動原資となっており、
医学・医療の発展に貢献しています。

名実ともに、投資収益と社会課題への取り組みを実践している企業と言えるでしょう。
ちなみに、ACIの米国グロース株運用チームが担当する「プレミアム・グロース」
(ヘルスケア)のパフォーマンスは過去10年間で3倍になっています。


※引用:交付目論見書

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかったり、コストが
嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。
野村ACI先進医療インパクト投資はA~Dコースの4つを合わせると、すでに1000億円
ちかくに資金が集まっており、人気の高さが伺えます。

投資で収益だけでなく、社会課題も解決できるということで、多くの投資家の心を
つかんだようです。規模としては全く問題ないレベルですね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

野村ACI先進医療インパクト投資はまだ最新の運用報告書が出ていないため、
正確なコストはわかりませんが、購入時手数料を合わせると、5%を超えてくるため、
投資するときは慎重に選定しなければいけません。

購入時手数料 3.24%(税込)※上限
信託報酬 1.782%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト まだ不明

※引用:交付目論見書

野村ACI先進医療インパクト投資の評価分析

基準価額の推移は?

野村ACI先進医療インパクト投資の基準価額の推移を見てみましょう。
設定したタイミングが不運でしたが、ちょうど10月、11月は株式市場全体が
暴落したこともあり、若干のマイナスが出ています。

ただ、他のファンドと比べると影響度合いは小さいと言えるでしょう。


※引用:モーニングスターWEBサイト

評判はどう?

評判がどうなのかを判断するうえで資金の流出入額が役に立ちます。
資金が流入超過になっているということは、それだけ購入している人が
多いということです。つまり評判が良いということです。

それでは、野村ACI先進医療インパクト投資はどうでしょうか。
まだ設定期間が短いため何ともいえませんが、パフォーマンスが
これ以上悪くならない限りは、今後流入が続くと思います。


※引用:モーニングスターWEBサイト

野村ACI先進医療インパクト投資の今後の見通し

医療というテーマは今後社会的な課題になるのは間違いないのですが、過去に医療を
テーマにしたテーマ型ファンドは色々と登場しているものの、高いパフォーマンスを
出し続けているファンドというのは、ほぼありません。

先進医療×AI、ロボ、5Gといった今、話題のテーマなので、期待したいところでは
ありますが、購入時手数料、信託報酬ともにかなり高いので、まだパフォーマンスが
わからないうちから手を出せるようなファンドではないと思います。

最低でも1~2年は運用実績を見た上で、判断したいですね。