日興アセットのグローバル3倍3分法ファンド、楽天投信の
USA360、アストマックスのウルトラバランス 世界株式
三井DSアセットのボンド・セロトリプルに続き、ダイワ
投信からマンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンド
『愛称:スマレバ』が登場します。

またレバレッジ型ファンドか・・・とそろそろ飽きて
きたところですが、運用方法は今までのファンドと
まったくことなります。

リスクに応じて、レバレッジの比率を変えていくという
なかなか斬新な発想で、本当にうまく運用ができるので
あれば、大きなリターンが期待できます。

今日はそんなスマレバを徹底分析していきます。

『スマレバ』マンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンドの基本情報

投資対象は?

スマレバの投資対象は株価指数先物、債券先物等に投資を
行い、独自の数量モデルを活用してポジションを構築します。

運用の特徴はは?

スマレバには3つの運用上の特徴があります。

1つ目は効率的にリターンを積み上げるスマート・
レバレッジ戦略です。

リスクベースの資産配分とレバレッジ・コントロールを
することで効率的にリターンを狙います。

リスクベースの資産配分というのは、簡単に言えば、
リスクの高いアセットクラスは少額しか保有せず、
リスクの低いアセットクラスは多く保有することで、
各アセットクラスの価格変動による影響を平準化する
効果があります。


※引用:商品説明資料

そして、レバレッジ・コントロールとは今までの
レバレッジ型ファンドにはなかった戦略で、リスクに
応じて、レバレッジの比率を変更するというものです。

リスクが低くなれば、レバレッジを高め、リスクが
高くなれば、レバレッジを下げることで、リスク
管理をしていこうというわけです。

これが本当にうまくできるのであれば、レバレッジを
かけて運用する意味があるあもしれません。


※引用:商品説明資料

2つ目の特徴は運用資産を守るために働くブレーキ機能です。

株式と債券は基本的には異なる動きをしますが、時々同じ
方向に動くときがあります。

レバレッジをかけて運用するので、株式が下落しているときに、
債券まで下落するとかなり大きな下落となってしまいます。

そこで、10分刻みで米国株式先物と米国債券先物をモニタ
リングし、もし同時下落の兆候があったときは、組み入れ
比率を大きく減らす運用をします。

下落による影響を最小限に抑えるわけですね。


※引用:商品説明資料

そして、3つ目の特徴が組入資産の下落トレンドに備える
ブレーキ機能です。

さきほどは株式と先物が同時に下落した場合に備えるブレーキ
でしたが、今度は単体でみたときのトレンドに対するブレーキです。

もし、株式相場が下落トレンドに入ることがわかれば、その
兆候を察知して、株式の組入比率を大きく下げるというわけですね。


※引用:商品説明資料

今も昔も相場に合わせて組入資産の比率を調整するという
試みがなされていますが、結局思うような成果をあげられ
ているファンドはほぼないです。

今回はリスクに合わせてレバレッジもコントロールすると
いうことで、果たしてどこまでうまく運用ができるのか期待ですね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の
信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、
印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額
より高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストを
もとに投資判断をしなければなりません。

今回、スマレバは面白い信託報酬体系となっています。
下図をみてください。

過去65営業日(約3カ月)のリターンが2%を超える場合は
信託報酬が1.2375%となり、2%を下回った場合は信託
報酬が0.6875%となります。

一見するとコストは割安に見えますが、目論見書を見ると、
実質コストは1.6375%~2.1875%となっており、かなり
割高となっています。

成果報酬型の信託報酬というのは投資家からすれば歓迎
ですが、そもそも基準値が高ければ何の意味もありません。


※引用:商品説明資料

期待できる運用利回りは?

続いて、スマレバの期待利回りを見てみましょう。

あくまでバックテストの結果なので、そのまま
信じるわけにはいきませんが、2001年3月から
2019年8月までの約18年間の利回りは平均10%と
なっています。

ただ、これは相当うまく資産配分を変更できた
ときのことだと考えたほうがよくここまで増える
ことはまずありませんので、騙されないように
してください。

最近はバックテストの結果を載せている販売資料が
多くなっていますが、あくまでも過去のデータを
用いての運用ですので、期待しすぎないようにしましょう。


※引用:商品説明資料

『スマレバ』マンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンドの評価分析

スマレバの実質的な運用はマンAHLといって
約30年間システム運用の先駆者として業界を
リードしている企業です。

業界の人間であれば、クオンツ運用といえば
まずマンAHLが出てきます。

マンAHLを一躍有名にしたのがマンAHLダイバー
シファイドというファンドです。

あのリーマンショックの期間になんと10%以上の
プラスを出したことで注目が集まりました。

そういう意味でマンAHLのクオンツ運用であれば、
もしかしたら下落相場を事前に察知し、リスクコン
トロールできるのでは?という期待を抱かせてくれます。

正直、今回のレバレッジコントロールが運用に
どれくらい影響を与えるのか想像がつかないと
いうのが正直なところですが、運用手法としては
興味深いので、今後の運用に注目をしたいと思います。

ただ、手数料は高いですので、運用状況を見てから
投資をすれば十分です。

くれぐれも早まって投資をしないようにしてください。