キャピタル・インターナショナルが運用しているキャピタル
世界株式ファンド。

 

名前を聞いたことがある人のほうが少ないと思いますが、
全世界に分散投資ができるアクティブファンドとして、
一時期、非常に人気がありました。

 

今日は、キャピタル 世界株式ファンドについて独自目線で
分析していきます。

 

 

キャピタル 世界株式ファンド の基本情報

投資対象は?

キャピタル 世界株式ファンド の投資対象は、受益証券への
投資を通じて、世界各国の株式に投資をしていきます。

 

下図のように、ルクセンブルク籍円建外国投資信託証券
「ニューパースペクティブ・ファンド(LUX)」への投資
を通じて、新興国を含む世界の株式に投資します。


※引用:交付目論見書

 

キャピタル 世界株式ファンドは現在302銘柄で構成されて
おり、国別の構成比率を見てみると、約50%がアメリカで、
次にフランス、日本、イギリスと続きます。

 

業種別の比率でみると、情報技術系の企業が高くなっている
ことがわかります。

 


※引用:マンスリーレポート

 

純資産総額は?

続いて、キャピタル 世界株式ファンド の純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。

 

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

 

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで
銘柄を入れ替えることができなかったり、純資産総額が
大きく減少していると、ファンドの組み替えがうまくできず、
予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認
すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

キャピタル 世界株式ファンド は2016年ごろから急激に、
純資産総額を伸ばしており、現在は800億円程度となって
います。

 

規模としては、まったく問題ありませんね。

 


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

 

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

キャピタル 世界株式ファンド の実質コストは1.701%と割高に
なっています。さらに購入時手数料と合わせると、初年度は
5%近くコストがかかりますので、慎重に選ばなければいけません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.701%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.701%(概算値)

※引用:最新の運用報告書

 

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

 

キャピタル 世界株式ファンドの評価分析

基準価額をどう見る?

キャピタル 世界株式ファンド の基準価額は、2019年以降
かなり大きく上昇していました。

 

しかし、その後コロナショックの影響で大きく下落して
います。

 


※引用:モーニングスター

 

利回りはどれくらい?

キャピタル 世界株式ファンドの直近1年間の利回りは▲8.95%
となっており、これでも海外株式カテゴリーでは平均以上の
パフォーマンスとなっています。

 

3年平均、5年平均利回りはかろうじてプラスとなっています
が、パフォーマンスではかなり上位にランクインしています。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲8.95% 38%
3年 +3.21% 18%
5年 +0.87% 16%
10年 +6.59% 48%

※2020年4月時点

 

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

 

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の変動幅を比較するときに役立ちます。

 

キャピタル 世界株式ファンドの標準偏差を見てみると、
平常時は14~15程度なのですが、コロナショックの影響で
大きく上昇し、21を超えています。

 

1.5倍近くにまで上昇しているところから見て、コロナショック
での下落は思った以上に大きかったようです

 

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 21.48 44%
3年 17.19 46%
5年 17.57 49%
10年 17.68 52%

※2020年4月

 

年別の運用パフォーマンスは?

キャピタル 世界株式ファンドの年別のパフォーマンスを
見てみると、直近4年ほどは、2桁のプラスとマイナスを
交互になっており、値動きが大きいことがわかります。

 

マイナスとなった年は多いですが、マイナス分をしっかり
カバーできるプラスリターンを出していますので、最低限
のリターンは確保できていると言えますね。

年間利回り
2020年 ▲19.77%(1-3月)
2019年 +29.23%
2018年 ▲10.04%
2017年 +22.44%
2016年 ▲3.52%
2015年 ▲1.06%
2014年 15.02%

※2020年4月時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

 

類似ファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、類似の
インデックスファンドとパフォーマンスの比較をした
うえで投資判断をしても損はありません。

 

今回は、キャピタル 世界株式ファンドが参考指標として
採用しているMSCIオールカントリー・ワールド・イン
デックス(円ベース)をベンチマークにしているeMAXIS
全世界株式インデックス
とパフォーマンスの比較をしてみました。

 

直近3年間では、キャピタル 世界株式ファンドがパフォー
マンスを圧倒しており、これであれば高いコストを支払って
でも投資する価値があると言えます。

 


※引用:モーニングスター

 

キャピタル世界株式ファンド eMAXIS 全世界株式インデックス
1年利回り ▲8.95% ▲12.78%
3年平均 +3.21% +0.15%
5年平均 +0.87% +0.40%
10年平均 +6.59%

※2020年4月時点

 

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の
範囲をある程度は予想できますが、やはり実際に下落した
度合いをみたほうがイメージがわきます。

 

キャピタル 世界株式ファンド は2008年1月~2008年12月
の間に最大▲53.35%と大幅下落しています。

 

リーマンショック並みの下落相場がすぐにくるとは思い
ませんが、これくらい下落する可能性はあると思って
おいたほうがよいでしょう。

 

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまう
かもしれません。

 

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの
可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲22.60%
3カ月 ▲41.60%
6カ月 ▲46.93%
12カ月 ▲53.35%

※2020年4月時点

 

評判はどう?

キャピタル 世界株式ファンド の評判はネットでの書き込み
などで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に
立つのが、月次の資金流出入額です。

 

資金が流出しているということは、それだけキャピタル 世界
株式ファンドを解約している人が多いということなので、評判
が悪くなっているということです。

 

キャピタル 世界株式ファンド は2016年以降、毎月資金流入が
続いていましたが、2018年に入って、資金の流出が続いています。

 

2019年に入り、再度パフォーマンスが向上してきてはいますが、
資金流入量はかなり限られているので、あまり人気が戻ってきて
いるとは言えません。

 


※引用:モーニングスター

 

キャピタル 世界株式ファンドの今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

 

全世界に分散投資ができるファンドというのは、最近は
当たり前のように各社からインデックスファンドが登場
していますが、ひと昔前はあまり設定されていませんで
した。

 

そのため、当時は人気があったキャピタル世界株式ファ
ンドですが、近年は低コストのインデックスファンドに
その地位を取られ始めています。

 

インデックスファンドよりもパフォーマンスが悪くなる
と一気に資金の流出が止まらなくなり、インデックス
ファンドよりもパフォーマンスが良くなっても、あまり
資金が流入してこない状況です。

 

少なくとも1年、3年、5年平均利回りはどの期間でも
キャピタル 世界株式ファンドがアウトパフォームして
いるので、eMAXIS Slim 全世界株式よりは投資をする
価値があると言えますね。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点