パソコン・スマホといった情報機器は1日でも手元にないと困る手放せない存在です。

しかし30年前はどうだったでしょうか?

スマホはもちろんありませんでしたし、パソコンも認知され始めたくらいでしょう。
そんな1984年から今後このような時代が来ると先手を打ったテーマ型ファンドが
あります。それが野村アセットマネジメントの情報エレクトロニクスファンドです。

今日は情報エレクトロニクスファンドを徹底分析したいと思います。

情報エレクトロニクスファンドの基本情報

投資対象は?

情報エレクトロニクスファンドの主な投資対象は、国内の金融商品取引所上場株式
のうち、電気機器、精密機器などエレクトロニクスに関連する企業群や情報ソフト
サービス、通信など情報通信に関連する企業群の株式です。

現在の組入銘柄数は33銘柄となっており、直近の組入上位銘柄は以下の通りです。
日本のエレクトロニクス関連、通信関連の大手が揃っているといった印象ですね。
個人的には銘柄数を30程度に絞り込んでいるのは高評価です。


※引用:マンスリーレポート(2018年11月時点)

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかったり、コストが
嵩みますし、何より会社として重要度が下がり運用が疎かになりかねませんので、事前に
確認すべきポイントの1つです。

情報エレクトロニクスファンドの純資産総額は、90年後半から2000年代前半のITバブル時、
基準価額の高騰とともに増えましたが、その後ITバブル崩壊とともに減少。ここ10年は、
基準価額は2000年代始めの水準に到達しましたが、純資産総額は90億円あたりで停滞して
いる状況です。

通常基準価額が上昇すればファンド自体の時価が大きくなるので純資産総額も上昇しますが、
変わらないということはそれだけ解約が増えてるということです。歴史あるファンドですので、
利益が出たもしくはITバブル全盛期に買ってやっと元の水準に戻った投資家がここ近年
解約していると考えられます。


※引用:マンスリーレポート(2018年11月時点)

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、実際に
かかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

情報エレクトロニクスファンドの実質コストは1.58%で、同カテゴリー内では割高の水準です。
一つに上で述べた通り解約が増えているので株式を売って資金を作らなければならず、
売買手数料がかかっているということが考えられます。

購入時手数料 2.16%(税込)
信託報酬 1.53%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.58%(概算値)

 ※引用:第34期 運用報告書(決算日2018年2月21日)

情報エレクトロニクスファンドの評価分析

基準価額の推移は?

情報エレクトロニクスファンドの基準価額は、2013年頃から上昇し2017年末から2018年始め
にかけて2000年前半のITバブル全盛期の水準に近づきました。しかし、2018年に入り下落
トレンドが続いています。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

利回りはどれくらい?

情報エレクトロニクスファンドの利回りはどうでしょうか?直近1年間の利回りは▲13.94%と
同カテゴリー内でもほぼ最下位の成績でした。しかし、3年、5年、10年平均リターンを見て
みると、常に上位10%に入る好パフォーマンスとなっています。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

四半期別のパフォーマンスは?

情報エレクトロニクスファンドの四半期別のパフォーマンスは、毎年10%近くの
パフォーマンスとなっています。2018年は10-12月期がかなり厳しい結果になりそうですが、
それでも総合的に見れば十分な結果となっていますね。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

類似ファンドとのパフォーマンス比較

情報エレクトロニクスファンドにあたって、インデックスファンドとのパフォーマンス比較は
しておいて損はありません。今回は、日経225をベンチマークとするニッセイ 日経225インデ
ックスファンドとパフォーマンスを比較してみましょう。

黄線が情報エレクトロニクスファンドですが、直近3年間では圧勝となっています。5年10年で
見ても、情報エレクトロニクスファンドのほうが高いパフォーマンスとなっていますので、
高いコストを支払ってでも投資する価値があると言えますね。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

最大下落率は?

情報エレクトロニクスファンドへの投資を検討するのであれば、どの程度下落する可能性が
あるのかは知っておきたいところです。標準偏差からある程度の変動範囲は予測できますが、
過去に実際にどの程度下落したのかを確認しておいたほうがよいでしょう。

情報エレクトロニクスファンドの最大下落率は、2000年10月~2001年9月で▲54.34%と
なっています。この時期IT業界は大打撃を受けました。またこのファンドは業種を絞っている
このファンドは通常の株式投資ファンドよりも下落率が大きいです。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

分配金は?

分配金を出すくらいであれば、再投資に回してほしいところですが、情報エレクトロニクス
ファンドの分配金は、毎年2月に出でおり、2017年は350円、2018年は450円となっています。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

評判はどう?

資金の流出入を見るのはそのファンドの評判を確認するために有効な手段です。
資金が多く入っていれば人気があるファンドですし、流出が続いているようであれば、
評判が悪いファンドと言えます。

それでは、情報エレクトロニクスファンドはどうでしょうか?

ここ数年資金流出超過の月が多いです。先ほども述べた通り歴史の古いファンドですから、
ここ数年の上昇で利益が出たので、売ってしまおうという投資家も多かったのでしょう。
ただ、それにしても資金の流出が思ったより大きいですね。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

情報エレクトロニクスファンドの今後の見通し

ここ数年は資金が流出している状況ですが、10年のパフォーマンスの良さを見れば
このファンドに投資価値があることがわかります。

今後またパフォーマンスが伸びてゆけばどんどん資金が入ってくるでしょう。

情報エレクトロニクス業界で言えば、先進国のスマホの普及率はある程度高まり頭打ちだ
と考えられますが、その分様々なアプリの開発が今後期待できます。また電機メーカーの
電気自動車事業参入など新たな可能性があり、まだまだ伸び代があるファンドです。

もし購入をご検討しているようであれば、お勧めできるファンドです。