中長期で高いパフォーマンスを出しながらも、あまり注目を集めていないOne 国内株オープン『自由演技』。

国内大型株を組み入れているファンドでは、中長期でTOPIXや日経225にパフォーマンスで負けてしまうことが多い中で、着実に実績を積み重ねています。

今日は、One 国内株オープン『自由演技』について独自目線で分析していきたいと思います。

「自由演技って投資対象としてどうなの?」

「自由演技って持ってて大丈夫なの?」

「自由演技より良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、悩みは解消すると思います。One 国内株オープン『自由演技』を保有中もしくは、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。


One 国内株オープン『自由演技』の基本情報

投資対象は?

One 国内株オープン『自由演技』 の投資対象は、日本国内の株式です。大型株、中小型株を機動的に入れ替え、TOPIXを上回るパフォーマンスを目指します。

運用のイメージとしては、大型株でTOPIXに連動するように銘柄を選定し、中小型株で超過収益を狙っていくようなイメージです。

現在の組入銘柄数は約180銘柄となっており、大型株54.8%、中型株21.1%、小型株24.1%となっています。


※引用:マンスリーレポート

つづいて、組入上位銘柄を見てみましょう。上位10銘柄のうちほとんどが大企業となっています。

トヨタ、ソニー、キーエンスはもう説明するまでもないですね。4位のエムアップはPC、携帯コンテンツ配信事業を展開しており、芸能人のファンサイトの運営をメインで行っている会社ですね。


※引用:マンスリーレポート

運用の特徴は?

ファンドマネジャーの酒井さんは、3500社を超す企業の決算をすべて自らチェックしています。

よくいる日本のファンドマネジャーであれば、企業経営者との対話を重視し、データでは測れない経営者の質などをじっくり見極めてから、投資判断を行いますが、酒井さんの場合は、取引時間中に前日に決算を発表した銘柄について、株価の反応を見て、素早い投資判断を心がけています。

決算説明会等には、ほとんど参加せず、引け後から翌日の寄り付きまでの間に、前日に発表されたほぼすべての銘柄に目を通すことで、ファンドに組み入れる銘柄の選択肢を広げています。

純資産総額は?

続いて、One 国内株オープン『自由演技』 の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることができなかったり、ファンドの運用で必ず発生する運営コストが相対的に高くなるので、ファンドのパフォーマンスを悪化させる原因になります。

そのため、純資産総額も事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

One 国内株オープン『自由演技』 は、2016年ごろから注目を集め始め、純資産を大きく伸ばしました。

ただ、パフォーマンスが伸び悩んでいた時期があったため、直近では純資産が減少しています。それでも150億円以上の規模はありますので、大きな問題ではありませんね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

One 国内株オープン『自由演技』 の実質コストは1.87%と初期購入時手数料と合わせると5%を超えてきますので、いくら良いファンドでも、慎重に選定する必要があります。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.76%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.87%(概算値)

※引用:最新運用報告書

「ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?」と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

One 国内株オープン『自由演技』の評価分析

基準価額をどう見る?

One 国内株オープン『自由演技』 の基準価額は、コロナショックで大きく下落した後は、2021年末までは堅調に推移していました。

2022年は上下に大きく変動しながら、わずかに下落しています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、One 国内株オープン『自由演技』の運用実績を見ていきます。

直近1年間の利回りは▲8.35%となっています。直近1年を除けば、6%以上の利回りを維持できていますので、安定した運用ができていますね。

ただし、この時点で投資判断をしてはいけません。他のファンドとのパフォーマンスを比較してから投資するようにしてください。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 ▲8.35%
3年 10.71%
5年 6.20%
10年 17.59%

※2022年10月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内大型株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

One 国内株オープン『自由演技』は、国内の大型株を中心に、中小型株も混ざっている大型ブレンドカテゴリーに属しています。

投資をするのであれば、同カテゴリーでも優秀なパフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、同カテゴリー内でもパフォーマンスのランキングは事前に調べておいて損はありません。

One 国内株オープン『自由演技』は、3年、5年、10年平均利回りで、上位20%に入っており、非常に優れた結果を残しています。

上位●%
1年 71%
3年 17%
5年 15%
10年 1%

※2022年10月時点

年別のパフォーマンスは?

One 国内株オープン『自由演技』の年別のパフォーマンスを見てみると、2018年に2桁マイナスを出した以外は、非常に優れた運用ができています。

2022年もこのままいくとマイナスで終わりそうですが、トータルで見れば、十分なプラスで運用ができています。アクティブファンドに投資をするのであれば、これくらいの
リターンが欲しいですね。

年間利回り
2022年 ▲8.04%(1-9月)
2021年 +17.49%
2020年 +15.20%
2019年 +20.39%
2018年 ▲19.32%
2017年 +33.80%
2016年 +12.65%
2015年 +25.57%
2014年 +16.31%

※2022年10時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

高コストのアクティブファンドに投資を検討するのであれば、事前に低コストのインデックスファンドとパフォーマンスを比較しておいて損はありません。

今回は、国内株の代表的な指標である日経225に連動するニッセイ 日経225インデックスファンドとパフォーマンスを比較しました。


※引用:モーニングスター

ご覧の通り、直近の3年間はニッセイ 日経225インデックスファンドにパフォーマンスで勝っています。

より長期のパフォーマンスではどうでしょうか?

自由演技 ニッセイ 日経225
1年利回り ▲8.35% ▲10.29%
3年平均 10.71% 7.77%
5年平均 6.20% 6.77%
10年平均 17.59% 13.08%

※2022年10月時点

また、5年、10年のより長期のパフォーマンスでも、DIAM 国内株オープン『自由演技』に軍配があがります。

アクティブファンドはリスクを取って運用する分、一時的にパフォーマンスが悪化することはありますので、インデックスファンドよりもパフォーマンスが悪いとすぐに判断して、売却してしまうのはもったいないです。

類似ファンドとのパフォーマンス比較

せっかくアクティブファンドに投資をするのであれば、大型株カテゴリーの中でも優秀なファンドに投資をしたいと思うもの。

今回は、同じく国内大型株カテゴリーで中長期で高いパフォーマンスの残しているスパークスの厳選投資とパフォーマンスを比較しました。


※引用:モーニングスター

2021年までは厳選投資のほうがパフォーマンスは優れていましたが、ここ1年は自由演技のパフォーマンスが勝っています。

より長期のパフォーマンスで比較をしても、自由演技のほうがパフォーマンスで上回っていますので、十分投資価値があるファンドと言えますね。

自由演技 厳選投資
1年 ▲8.35% ▲22.13%
3年 10.71% 5.38%
5年 6.20% 5.59%
10年 17.59% 16.29%

※2022年10月時点

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある程度は予想できますが、やはり実際に下落した度合いをみたほうがイメージがわきます。

そこで、One 国内株オープン『自由演技』 の最大下落率を調べました。

期間 下落率
1カ月 ▲19.91%
3カ月 ▲34.28%
6カ月 ▲40.32%
12カ月 ▲50.43%

※2022年10月時点

One 国内株オープン『自由演技』 は、2007年11月~2008年10月末の間に最大▲50.43%下落しています。リーマンショック級の大暴落が来ない限りは大丈夫ですが、いくらパフォーマンスが良くても下落するときは下落します。

下落局面は精神的に耐えられるかが勝負なので、くれぐれもすぐに売り払わないように注意しましょう。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

評判はどう?

One 国内株オープン『自由演技』 の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけOne 国内株オープン『自由演技』 を購入している人が多いということなので、評判がよくなっているということです。

One 国内株オープン『自由演技』は、2019年以降資金の流出が続いていました。しかし2022年入り、再度、流入超過に転じています。

パフォーマンスは悪くないので、再評価されてきているということでしょう。


※引用:モーニングスター

DIAM 国内株オープン『自由演技』 の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

One 国内株オープン『自由演技』は短期、中長期でみても、日経平均に連動するインデックスファンドをアウトパフォームしており、高いコストを支払ってでも投資する価値があるファンドと言えます。

国内の大型株に投資をするファンドで日経平均に連動するインデックスファンドを上回るパフォーマンスのアクティブファンドは数が少ないので、投資先の1つとして検討する価値はあると思います。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点