中長期で高いパフォーマンスを出しながらも、あまり
注目を集めていないOne 国内株オープン『自由演技』。

 

国内大型株を組み入れているファンドでは、中長期で
TOPIXや日経225にパフォーマンスで負けてしまうことが
多い中で、着実に実績を積み重ねています。

 

今日は、One 国内株オープン『自由演技』について独自
目線で分析していきたいと思います。

 

「自由演技って投資対象としてどうなの?」

「自由演技って持ってて大丈夫なの?」

「自由演技より良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。

 

One 国内株オープン『自由演技』を保有中もしくは、購入を
検討している方はぜひ参考にしてください。

 

 

One 国内株オープン『自由演技』の基本情報

投資対象は?

One 国内株オープン『自由演技』 の投資対象は、日本国内の
株式です。大型株、中小型株を機動的に入れ替え、TOPIXを
上回るパフォーマンスを目指します。

 

運用のイメージとしては、大型株でTOPIXに連動するように
銘柄を選定し、中小型株で超過収益を狙っていくようなイメ
ージです。

 

現在の組入銘柄数は約150銘柄となっており、大型株50.6%、
中型株27.0%、小型株22.4%となっています。

 

つづいて、組入上位銘柄を見てみましょう。上位10銘柄の
うちほとんどが大企業となっています。

 

1位のエムアップはPC、携帯コンテンツ配信事業を展開しており、
芸能人のファンサイトの運営をメインで行っている会社ですね。

 

2位のソフトバンクや3位のソニーはあなたもご存知でしょう。

 


※引用:マンスリーレポート

 

運用の特徴は?

ファンドマネジャーの酒井さんは、3500社を超す企業の決算を
すべて自らチェックしています。

 

よくいる日本のファンドマネジャーであれば、企業経営者
との対話を重視し、データでは測れない経営者の質などを
じっくり見極めてから、投資判断を行いますが、

 

酒井さんの場合は、取引時間中に前日に決算を発表した銘柄
について、株価の反応を見て、素早い投資判断を心がけています。

 

決算説明会等には、ほとんど参加せず、引け後から翌日の
寄り付きまでの間に、前日に発表されたほぼすべての銘柄に
目を通すことで、ファンドに組み入れる銘柄の選択肢を広げ
ています。

 

純資産総額は?

続いて、One 国内株オープン『自由演技』 の純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。

 

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

 

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、ファンドの運用で必ず発生する
運営コストが相対的に高くなるので、ファンドのパフォーマンスを
悪化させる原因になります。

 

そのため、純資産総額も事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

One 国内株オープン『自由演技』 は、2016年ごろから注目を
集め始め、純資産を大きく伸ばしています。

 

直近はパフォーマンスが優れないため、純資産が減少して
いますが、現在160億円となっており、規模としては問題
ありませんね。

 


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

 

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

One 国内株オープン『自由演技』 の実質コストは1.84%と
前期よりは下がっていますが、初期購入時手数料と合わせると
5%を超えてきますので、いくら良いファンドでも、慎重に
選定する必要があります。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.76%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.84%(概算値)

※引用:最新運用報告書

 

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

 

One 国内株オープン『自由演技』の評価分析

基準価額をどう見る?

One 国内株オープン『自由演技』 の基準価額は、2018年以降
はパフォーマンスが奮わず、下落トレンドです。

 

コロナショックの大きな下落分はすでに取り戻したような形
ですが、直近3年間は少なくとも運用がうまくいっていません。

 


※引用:モーニングスター

 

利回りはどれくらい?

つづいて、One 国内株オープン『自由演技』の運用実績を
見てみましょう。

 

直近1年間の利回りは1.40%となっています。

 

5年平均、10年平均利回りは良い数字を残せいますが、
直近3年間はかなり苦労しているようです。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 1.40%
3年 1.37%
5年 6.61%
10年 13.46%

※2020年8月時点

 

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内大型株式ファンドランキング

 

同カテゴリー内での利回りランキングは?

One 国内株オープン『自由演技』は、国内の大型株を中心に、
中小型株も混ざっている大型ブレンドカテゴリーに属しています。

 

投資をするのであれば、同カテゴリーでも優秀な
パフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、
同カテゴリー内でもパフォーマンスのランキングは
事前に調べておいて損はありません。

 

One 国内株オープン『自由演技』は、5年、10年平均利回り
で、1位となっており、非常に優れた結果を残しています。

 

上位●%
1年 21%
3年 18%
5年 1%
10年 1%

※2020年8月時点

 

年別のパフォーマンスは?

DIAM 国内株オープン『自由演技』の年別のパフォーマンスを
見てみると、2014~2017年は毎年二桁以上の利益を出して
います。

 

2018年と2020年はマイナスとなっていますが、総じて
高いリターンを出し続けています。

 

直近の数年は確かにいまいちですが、これだけ高いリターン
を出しているのであれば、投資する価値があると言えます。

年間利回り
2020年 ▲0.82%(1-6月)
2019年 +20.39%
2018年 ▲19.32%
2017年 +33.80%
2016年 +12.65%
2015年 +25.57%
2014年 +16.31%

※2020年8時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

 

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

高コストのアクティブファンドに投資を検討するのであれば、
事前に低コストのインデックスファンドとパフォーマンスを
比較しておいて損はありません。

 

今回は、国内株の代表的な指標である日経225に連動する
ニッセイ 日経225インデックスファンドとパフォーマンス
を比較しました。

 

ご覧の通り、直近の3年間はニッセイ 日経225インデックス
ファンドにパフォーマンスで負けてしまっています。


※引用:モーニングスター

 

ただし、5年、10年のより長期のパフォーマンスで比較を
してみると、DIAM 国内株オープン『自由演技』に軍配が
あがります。

 

自由演技 ニッセイ 日経225
1年利回り 1.40% 2.84%
3年平均 1.37% 4.79%
5年平均 6.61% 2.81%
10年平均 13.46% 10.34%

※2020年8月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

せっかくアクティブファンドに投資をするのであれば、
大型株カテゴリーの中でも優秀なファンドに投資をしたい
と思うもの。

 

今回は、同じく国内大型株カテゴリーで中長期で高い
パフォーマンスの残しているスパークスの厳選投資
とパフォーマンスを比較しました。

 

ここでも厳選投資の圧勝と言う結果になりました。

 


※引用:モーニングスター

 

どの期間においても、厳選投資のほうがはるかに高い
パフォーマンスとなっており、これだけ差がつくと、
どちらを選ぶべきかは明白です。

 

国内の大型株のアクティブファンドであれば、やはり
厳選投資以外の選択肢は考えられないですね。

 

自由演技 厳選投資
1年 1.40% 9.86%
3年 1.37% 9.23%
5年 6.61% 8.07%
10年 13.46% 16.23%

※2020年9月時点

 

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある
程度は予想できますが、やはり実際に下落した度合いをみたほうが
イメージがわきます。

 

One 国内株オープン『自由演技』 は、2007年11月~2008年10月末
の間に最大▲50.43%下落しています。

 

リーマンショック級の大暴落が来ない限りは大丈夫ですが、いくら
パフォーマンスが良くても下落するときは下落します。

 

下落局面は精神的に耐えられるかが勝負なので、くれぐれもすぐに
売り払わないように注意しましょう。

 

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲19.91%
3カ月 ▲34.28%
6カ月 ▲40.32%
12カ月 ▲50.43%

※2020年8月時点

 

評判はどう?

One 国内株オープン『自由演技』 の評判はネットでの書き
込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番
役に立つのが、月次の資金流出入額です。

 

資金が流入しているということは、それだけOne 国内株
オープン『自由演技』 を購入している人が多いということ
なので、評判がよくなっているということです。

 

One 国内株オープン『自由演技』は、2019年以降資金の
流出が止まりません。

 

インデックスファンドにパフォーマンスで負けてしまって
いるので、評判が下がるのは仕方ないですね。


※引用:モーニングスター

 

DIAM 国内株オープン『自由演技』 の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

 

直近3年のパフォーマンスは何ともいまいちな結果ですが、
中長期のパフォーマンスでみると日経平均を大きく上回る
成果を残しています。

 

今後も1桁中盤の利回りは中長期で安定的に出せると思いますが、
それ以上となるとなかなか厳しいでしょう。

 

5年以上の長期で見たときに、日経平均にパフォーマンスで
勝るアクティブファンドはほとんどないので、そういう意味
では、優秀な部類に入りますが、スパークスの厳選投資と比較
をするとどうしても見劣りしてしまいます。

 

自由演技を選択するのも悪くありませんが、厳選投資を知って
しまっている今、あえて選択する理由はないと思います。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点