中長期で高いパフォーマンスを出しながらも、あまり注目
を集めていないOne 国内株オープン『自由演技』。

 

国内大型株を組み入れているファンドでは、中長期で
TOPIXや日経225にパフォーマンスで負けてしまうことが
多い中で、着実に実績を積み重ねています。

 

今日は、One 国内株オープン『自由演技』について独自
目線で分析していきたいと思います。

 

One 国内株オープン『自由演技』を保有中もしくは、購入を
検討している方はぜひ参考にしてください。

 

 

One 国内株オープン『自由演技』の基本情報

投資対象は?

One 国内株オープン『自由演技』 の投資対象は、日本国内の
株式です。大型株、中小型株を機動的に入れ替え、TOPIXを
上回るパフォーマンスを目指します。

 

運用のイメージとしては、大型株でTOPIXに連動するように
銘柄を選定し、中小型株で超過収益を狙っていくようなイメ
ージです。

 

現在の組入銘柄数は150銘柄となっており、大型株48.3%、
中型株28.5%、小型株23.3%となっています。

 

つづいて、組入上位銘柄を見てみましょう。上位10銘柄の
うちほとんどが大企業となっています。

 

1位のエムアップはPC、携帯コンテンツ配信事業を展開しており、
芸能人のファンサイトの運営をメインで行っている会社ですね。

 

2位のトヨタや3位のソニーはあなたもご存知でしょう。

 


※引用:マンスリーレポート

 

運用の特徴は?

ファンドマネジャーの酒井さんは、3500社を超す企業の決算を
すべて自らチェックしています。

 

よくいる日本のファンドマネジャーであれば、企業経営者
との対話を重視し、データでは測れない経営者の質などを
じっくり見極めてから、投資判断を行いますが、

 

酒井さんの場合は、取引時間中に前日に決算を発表した銘柄
について、株価の反応を見て、素早い投資判断を心がけています。

 

決算説明会等には、ほとんど参加せず、引け後から翌日の
寄り付きまでの間に、前日に発表されたほぼすべての銘柄に
目を通すことで、ファンドに組み入れる銘柄の選択肢を広げ
ています。

 

純資産総額は?

続いて、One 国内株オープン『自由演技』 の純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。

 

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

 

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄
を入れ替えることができなかったり、純資産総額が大きく
減少していると、ファンドの組み替えがうまくできず、予期
せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべ
きポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

One 国内株オープン『自由演技』 は、2016年ごろから注目を
集め始め、純資産を大きく伸ばしています。

 

直近はパフォーマンスが優れないため、純資産が減少して
いますが、現在160億円となっており、規模としては問題
ありませんね。

 


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

 

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

One 国内株オープン『自由演技』 の実質コストは1.84%と
前期よりは下がっていますが、初期購入時手数料と合わせると
5%を超えてきますので、いくら良いファンドでも、慎重に
選定する必要があります。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.76%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.84%(概算値)

※引用:最新運用報告書

 

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

 

One 国内株オープン『自由演技』の評価分析

基準価額をどう見る?

One 国内株オープン『自由演技』 の基準価額は、2018年以降
はパフォーマンスが奮わず、下落トレンドです。

 

2019年に入ってからは調子が良かったのですが、2020年の
コロナショックでもう一段下落する形となっています。

 


※引用:モーニングスター

 

利回りはどれくらい?

One 国内株オープン『自由演技』の直近1年間の利回りは、
▲14.04%と国内大型株カテゴリー内でも下位20%にランク
インしています。

 

5年、10年平均利回りは5%以上あり、同カテゴリー内でも
トップのパフォーマンスなのですが、直近の運用がうまく
いっていません。

 

長期のパフォーマンスも重要ですが、少し短期のパフォー
マンスが悪化しているのは注意が必要です。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲14.04% 82%
3年 ▲0.43% 31%
5年 +5.64% 1%
10年 +10.01% 1%

※2020年4月時点

 

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内大型株式ファンドランキング

 

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の変動幅の大きさを比較するときに役立ちます。

 

One 国内株オープン『自由演技』の標準偏差を見てみると、
平常時は14くらいなのですが、コロナショックの影響で、1.3倍
くらいに上昇しています。

 

ただ、REITなどは2倍超える上昇を見せていたので、それと
比べると、今回のコロナショックの影響は比較的小さかった
と言えます。

 

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 18.20 59%
3年 16.49 70%
5年 16.72 54%
10年 17.53 73%

※2020年4月時点

 

年別のパフォーマンスは?

DIAM 国内株オープン『自由演技』の年別のパフォーマンスを
見てみると、2014~2017年は毎年二桁以上の利益を出して
います。

 

2018年と2020年は2桁のマイナスとなっていますが、総じて
高いリターンを出し続けています。直近の数年は確かにいま
いちですが、これだけ高いリターンを出しているのであれば、
投資する価値があると言えます。

年間利回り
2020年 ▲20.38%(1-3月)
2019年 +20.39%
2018年 ▲19.32%
2017年 +33.80%
2016年 +12.65%
2015年 +25.57%
2014年 +16.31%

※2020年4時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

 

類似ファンドとのパフォーマンス比較

高コストのアクティブファンドに投資を検討するのであれば、
事前に低コストのインデックスファンドとパフォーマンスを
比較しておいて損はありません。

 

今回は、国内株の代表的な指標である日経225に連動する
ファンドとパフォーマンスを比較しました。

 

直近3年間はほぼニッセイ 日経225と拮抗しており、ほぼ
パフォーマンスに差はありません。

 

ただ、中長期のパフォーマンスで比べると、やはりOne
国内株オープンのほうが確実に上回っているので、投資
する価値はあると言えます。

 


※引用:モーニングスター

 

One 国内株オープン ニッセイ 日経225
1年利回り ▲14.04% ▲8.93%
3年平均 ▲0.43% +1.88%
5年平均 +5.64% +1.43%
10年平均 +10.01% +7.21%

※2020年4月時点

 

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある
程度は予想できますが、やはり実際に下落した度合いをみたほうが
イメージがわきます。

 

One 国内株オープン『自由演技』 は、2007年11月~2008年10月末
の間に最大▲50.43%下落しています。

 

リーマンショック級の大暴落が来ない限りは大丈夫ですが、いくら
パフォーマンスが良くても下落するときは下落します。

 

下落局面は精神的に耐えられるかが勝負なので、くれぐれもすぐに
売り払わないように注意しましょう。

 

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲19.91%
3カ月 ▲34.28%
6カ月 ▲40.32%
12カ月 ▲50.43%

※2020年4月時点

 

評判はどう?

One 国内株オープン『自由演技』 の評判はネットでの書き
込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番
役に立つのが、月次の資金流出入額です。

 

資金が流入しているということは、それだけOne 国内株
オープン『自由演技』 を購入している人が多いということ
なので、評判がよくなっているということです。

 

One 国内株オープン『自由演技』は、これだけパフォー
マンスが優れているにもかかわらず、あまり流入超過と
なってはいません。

 

特に直近はパフォーマンスも大してよくないので、2019年に
入ってからは流出超過が続いていますね。


※引用:モーニングスター

 

DIAM 国内株オープン『自由演技』 の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

 

直近3年のパフォーマンスは何ともいまいちな結果ですが、
中長期のパフォーマンスでみると日経平均を大きく上回る
成果を残しています。

 

国内大型株ファンドの中で、日経平均にパフォーマンスで
勝るアクティブファンドはほとんどないので、スパークス
の厳選投資と並んで、日経平均をアウトパフォームしている
数少ないファンドです。

 

国内のインデックスファンドに投資するくらいであれば、
DIAM 国内株オープン『自由演技』への投資を検討したほうが
間違いないですね。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点