日本株ファンドといえば、スパークスと言われるくらいに一部の投資家からは知られているスパークスから新しいファンドが登場しました。
果たして、スパークス・企業価値創造日本株ファンドとはどのようなファンドなのか、徹底分析していきます。
「スパークス・企業価値創造日本株ファンドって投資対象としてどうなの?」
「スパークス・企業価値創造日本株ファンドって持ってて大丈夫なの?」
「スパークス・企業価値創造日本株ファンドより良いファンドってある?」
といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、悩みは解消すると思います。
スパークス・企業価値創造日本株ファンドの基本情報
投資対象は?
スパークス・企業価値創造日本株ファンドの投資対象は、日本の株式です。
スパークス・企業価値創造日本株ファンドは3つの観点(経営者の質、企業収益の質、市場の成長性)から、市場ではまだ評価されていないものの、更なる成長の余地のある潜在価値の高い企業を選別して投資をしていきます。
スパークス・企業価値創造日本株ファンドの現在の組入銘柄数は31銘柄で構成されており、厳選投資ほどではないですが、銘柄数をかなり絞り込んで運用するファンドのようです。
銘柄数が少ないと、大きなリターンは期待できますが、その分、基準価額の値動きは大きくなるので、注意が必要です。
※引用:マンスリーレポート
純資産総額は?
つづいて、スパークス・企業価値創造日本株ファンドの純資産総額を見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、監査費用や印刷費用、その他諸経費が相対的に比率が高くなるので、実質コストが高くなりがちです。また会社としてもファンドの運用に人員を割けなくなるため、パフォーマンスが悪化する原因にもなります。
スパークス・企業価値創造日本株ファンドの純資産総額は、現在約900億円です。
2023年5月に設定されてから5ヶ月でここまで増やしてきており、スパークスの人気の高さがわかりますね。
※引用:マンスリーレポート
実質コストは?
投資信託を運用する際には、購入時手数料や信託報酬以外にも、実際にはコストがかかっています。具体的には、株式売買手数料や有価証券取引税、印刷費用などが該当します。
これを実質コストと言いますが、実質コストが信託報酬よりもかなり高くなっていることもありますので、必ず事前に確認しておいたほうがよいポイントです。
信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方
スパークス・企業価値創造日本株ファンドの実質コストは、設定から間もないのでまだ計算できませんが、購入時手数料が3.3%と高くなっているのが気になります。
購入時手数料 | 3.3%(税込)※上限 |
信託報酬 | 1.573%(税込) |
信託財産留保額 | 0.3%(税込) |
実質コスト | -%(概算値) |
※引用:最新運用報告書
「ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?」と聞かれてあなたは何と答えますか?
もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。
スパークス・企業価値創造日本株ファンドの評価分析
基準価額をどう見る?
スパークス・企業価値創造日本株ファンドの基準価額を見てみましょう。
一時は10%以上のプラスとなっていましたが、直近では10,000円近辺まで戻ってきています。
設定から間もないので、今後のパフォーマンスを見ていく必要がありますね。
※引用:ウエルスアドバイザー
利回りはどれくらい?
それでは、スパークス・企業価値創造日本株ファンドの運用実績を見ていきます。
設定から間もないので、随時データは更新していきます。
平均利回り | |
1年 | ー |
3年 | ー |
5年 | ー |
10年 | ー |
※2023年10月時点
10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も参考にしてみてください。
10年間圧倒的に高いリターンを出している国内中小型株式ファンドランキング
同カテゴリー内での利回りランキングは?
スパークス・企業価値創造日本株ファンドは、国内大型ブレンドカテゴリーに属しています。
投資をするのであれば、同カテゴリーでも優秀なパフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、同カテゴリー内でもパフォーマンスのランキングは事前に調べておいて損はありません。
利回りが良く見えても、実は同カテゴリー内では、ランキングが低かったということがよくあります。
スパークス・企業価値創造日本株ファンドは設定から間もないので、随時データは更新していきます。
上位●% | |
1年 | ー |
3年 | ー |
5年 | ー |
10年 | ー |
※2023年10月時点
年別のパフォーマンスは?
スパークス・企業価値創造日本株ファンドの年別の利回りを見てみましょう。
年別の運用利回りを見ることで、平均利回りを見るだけではわからない基準価額の変動の大きさを知ることができます。
設定から間もないので、随時データは更新していきます。
年間利回り | |
2023年 | +6.47%(5-9月) |
※2023年10月時点
投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。
しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。
>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とはインデックスファンドとのパフォーマンス比較
スパークス・企業価値創造日本株ファンドに投資をするかを考える上で、超低コストで投資ができるインデックスファンドとパフォーマンスの比較は必須です。
パフォーマンスが大きく劣るようであれば、わざわざ高いコストを支払ってまで投資をする価値がないからです。
そこで、今回は、スパークス・企業価値創造日本株ファンドと日経225に連動するニッセイ 日経225インデックスファンドとパフォーマンスを比較しました。
※引用:ウエルスアドバイザー
直近3年間では、ほぼ全期間でスパークス・企業価値創造日本株ファンドのパフォーマンスが下回っています。
現時点では判断しづらいですが、この結果だけを見ると、あえて高いコストを支払ってまでスパークス・企業価値創造日本株ファンドに投資をするメリットはなさそうです。
年平均利回り | スパークス・企業価値創造 | ニッセイ日経 225 |
1年 | ー | +25.03% |
3年 | ー | +13.02% |
5年 | ー | +7.56% |
10年 | ー | +9.99% |
※2023年10月時点
アクティブファンドとのパフォーマンス比較
スパークス・企業価値創造日本株ファンドに投資をするかを検討するのであれば、アクティブファンドともパフォーマンスを比較しておきましょう。
投資信託は6000本以上ありますので、もっと優れたファンドが見つかるかもしれません。
今回は、国内の大型株カテゴリーで中長期で高いパフォーマンスを残している厳選投資とパフォーマンスを比較しました。
※引用:ウエルスアドバイザー
こちらも直近3年間では、ほぼ全期間でスパークス・企業価値創造日本株ファンドのパフォーマンスが下回っています。
しかし、スパークス・企業価値創造日本株ファンドは設定から間もないので、今後のパフォーマンスを見ていく必要があります。
年平均利回り | スパークス・企業価値創造 | 厳選投資 |
1年 | ー | +27.48% |
3年 | ー | +8.05% |
5年 | ー | +5.79% |
10年 | ー | +13.60% |
※2023年10月時点
最大下落率は?
投資信託は最低でも5~10年は投資をする気でなければ、投資をする意味がありませんが、その最大の障壁となりえるのが、資産の減少です。
特に20%や30%の下落相場を始めて経験すると、資産の減少額に耐えきれなくなり、本来手放すべきタイミングではないときに慌てて売却してしまいがちです。
そのため、事前にどの程度下落する可能性があるのかを知っておくことで、急落相場に遭遇しても、精神的に余裕を持って投資を続けられます。
それでは、スパークス・企業価値創造日本株ファンドの最大下落率を調べてみましょう。
期間 | 下落率 |
1カ月 | ー |
3カ月 | ー |
6カ月 | ー |
12カ月 | ー |
※2023年10月時点
スパークス・企業価値創造日本株ファンドは設定から間もないので、随時データは更新していきます。
最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。
評判はどう?
スパークス・企業価値創造日本株ファンドの評判を確認する上で、毎月の資金の流出入が役立ちます。
資金流入が多くなっていれば、人気が出てきているファンドであるとわかりますし、流出が続いているようであれば、評判が悪くなっているファンドと言えます。
それでは、スパークス・企業価値創造日本株ファンドの評判を見てみましょう。
2023年5月に設定されてから5ヶ月でここまで増やしてきています。今のところ評判は良さそうですが、流入超過額がどんどん減っていますので、今後が少し心配ですね。
※引用:ウエルスアドバイザー
NISAとiDeCoの対応状況は?
投資をしようとする際、NISAやiDeCoの制度を使って投資を検討している人も多いと思うので、NISAやiDeCoの対応状況を見ていきます。
スパークス・企業価値創造日本株ファンドはNISAのみ取り扱いがありますので、投資をする場合は積極的にこの制度を活用していきましょう。
NISA | iDeCo |
〇 | × |
※2023年10月時点
スパークス・企業価値創造日本株ファンドの評価まとめと今後の見通し
いかがでしょうか?
まだ運用期間が短いので、何とも評価はしづらいですが、少なくとも日本株に強いスパークスが運用しているアクティブファンドなので、今後の運用に期待したいですね。
最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。
今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。
>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点