いちよしアセットマネジメントが設定・運用する、
いちよし・中小型成長株ファンド『愛称:あすなろ』。

親会社のいちよし証券・グループ会社のいちよし経済研究所とともに
伝統的に中小型・割安・成長株のリサーチに定評があり、それは
大手金融機関のアナリストやファンドマネージャーたちも一目置くところです。

そのような同社の旗艦ファンドである本ファンドはどのようなものか、
みていきましょう。

いちよし 中小型成長株ファンド『あすなろ』の基本情報

投資対象は?

投資対象はいちよし中小型成長株マザーファンドを通じて、日本の
中小型株式に投資しています。企業の成長性、株価水準の割安度合など
をもとに銘柄を発掘していきます。

現在は、約70銘柄に投資をしており、上位の企業を見てみると、1位の
アンリツは電子計測器などを作る会社です。

2位のシーイーシーは業務改善や品質向上に必要なICTサービスを
提供する会社です。

あまりなじみのない企業が上位にランクインしているので、
逆に面白いと言えるかもしれません。


※引用;マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を
入れ替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少して
いると、ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを
生む可能性がありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

いちよし 中小型成長株ファンド『あすなろ』の純資産額は約750億円で、
ピーク時の1,000億円台を割れ込んでしまいました。

それでも、中小証券や第二地銀が販売会社の割には立派な水準と言えます。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

中小型成長株ファンド『あすなろ』の実質コストは1.65%とカテゴリー内では
かなり高いです。購入時手数料と合わせると、初年度は5%程度取られますので、
購入には慎重にならざるを得ません。

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.584%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.65%(概算値)

※引用:最新運用報告書

実質コストを加味しても、本当に利回りが高いアクティブファンド特集

中小型成長株ファンド『あすなろ』の評価分析

基準価額をどう見る?

いちよし 中小型成長株ファンド『あすなろ』の直近の基準価額は12,800円近辺です。

2018年10月の市場の暴落に伴い、大きく下落して以降、2019年にはある程度
戻しましたが、2019年後半は伸び悩んでいる状況です。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

いちよし 中小型成長株ファンド『あすなろ』の直近1年の利回りは、
▲14.67%です。下落率はとても大きく見えますが、国内小型株カテゴリーで
見ると平均的な水準ですので、そこまでひどいわけではありません。

逆に3年平均利回りは8%を超えてきていますが、同カテゴリー内では、
下位3割に入っており、優れた結果を残せてはいません。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲14.67% 42%
3年 +8.86% 71%
5年
10年

※引用:2019年9月時点

標準偏差は?

いちよし 中小型成長株ファンド『あすなろ』の基準価額の変動が
大きいかを調べるには標準偏差を確認しましょう。

日経平均と連動するインデックスファンドでも16~17程度ですので、
変動幅は通常の株式ファンドよりは変動幅が大きいことがわかります。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 23.65 51%
3年 15.68 20%
5年
10年

※引用:2019年9月時点

年別のパフォーマンスは?

いちよし 中小型成長株ファンド『あすなろ』の年別のパフォーマンスも
見てみましょう。

2018年だけは20%超のマイナスとなっていますが、2017年は40%近い
プラスのリターンを出しています。

2019年もプラスのリターンでは終われそうですね。

年間利回り
2019年 +9.44%(1-6月)
2018年 ▲22.57%
2017年 +38.87%
2016年
2015年
2014年

※引用:2019年9月時点

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

いちよし 中小型成長株ファンド『あすなろ』への投資を検討するので
あれば、低コストのインデックスファンドよりパフォーマンスが優れて
いることは最低条件です。

今回は、日経225に連動するニッセイ 日経225インデックスファンドと
パフォーマンスを比較してみます。

一時期はあすなるのほうが勝っている時期もありますが、2019年に
入ってからはニッセイ 日経225インデックスファンドのほうが優れた
成果を残しています。

こうなってくると、高いコストを支払ってまで投資をする価値を
見出せません。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

いちよし 中小型成長株ファンド『あすなろ』に投資をする前に、
最大でどの程度下落する可能性があるのかを知っておくことは非常に重要です。

どの程度下落する可能性があるかを把握しておけば、大きく下落した
相場でも落ち着いて保有を続けられるからです。

それではここであすなろの最大下落率を見てみましょう。

最大下落率は2018年1月~12月で▲22.57%となっています。運用期間が
まだ3年程度なので、大きな下落を経験していないというのもありますが、
中小型株であれば30%程度の下落はあるかもしれないと思っておいたほう
がよいと思います。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲15.64%
3カ月 ▲22.62%
6カ月 ▲21.30%
12カ月 ▲22.57%

※引用:2019年9月時点

評判は?

中小型成長株ファンド『あすなろ』の評判はネットでの書き込みなどで
調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の
資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけあすなろを解約している人が
多いということなので、評判が悪いということです。

2017年10月ごろまでは毎月資金が流入超過で好調でしたが、それ以降は
出たり入ったりしています。

2019年3月以降は毎月資金が流出超過となっており、評判が下がっている
ことがわかります。やはりインデックスファンドにパフォーマンスで
負けてしまっているようでは、積極的に投資をしようとは思えないと
いったところでしょう。


※引用:モーニングスター

中小型成長株ファンド『あすなろ』の今後の見通し

日本の株式市場において、大型株は短期・中期的にはすでに割高圏内に
入っていると考えられる一方で、小型株はまだ割安感があり優位と言えます。

また、2010年以降は割安株と成長株を比較すると成長株のほうが
良好なパフォーマンスを維持しており、相対比較では今後もこの傾向が
続くと思われます。

2019年に入って国内株式市場は引き続き不透明感の強い投資環境が継続
しましたが、過度な先行き懸念等により上昇しています。

先述しましたがいちよし証券グループの中小型株のリサーチ力は業界でも有数です。
実質コストが高くなっていることと、もう少し時間をかけてパフォーマンスを
見たいところですが、運用状況を見守っていきたいファンドのひとつではあります。

自分に最適な至極の1本を見つけたい方はこちら

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