モーニングスターのファンド・オブ・ザ・イヤーを何度も受賞
しているダイワ・USリート・オープン。

モーニングスターが高い評価をしているからという理由で、購入が
促進されてしまっていると思いますが、未だ多くの方が保有している
ファンドです。

ダイワ・USリート・オープンは為替ヘッジ有/無と毎月分配型/
年1決算型の4コースが用意されています。

今日は、その中でも最も人気の高いダイワ・USリート・オープン・
Bコースを徹底分析していきます。

現在、保有している方はぜひ参考にしてください。

ダイワ・USリート・オープン・Bコースの基本情報

投資対象は?

ダイワ・USリート・オープン・Bコースの投資対象は、米国のリートで、
配当利回りがFTSE NAREITエクイティREIT・インデックス以上の
パフォーマンスとなるように運用しています。

現在の組み入れ銘柄数は47銘柄となっており、構成比の上位を
見てみると、集合住宅が14.9%、ヘルスケアが9.6%、データセンター
が9.9%となっています。


※引用:マンスリーレポート

運用体制は?

マザーファンドの運用においては、コーヘン&スティアーズ・
キャピタル・マネジメント・インクが運用指示を行っています。

コーヘン&スティアーズ社は米国初のリート専門会社として、
1986年に設立されており、現地調査による分析能力では、業界
随一と言われています。

運用・調査経験年数が25年以上のベテランファンドマネージャーが
ファンド設定以来一貫して、担当しています。

純資産総額は?

続いて、ダイワ・USリート・オープン・Bコースの純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む
可能性がありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ダイワ・USリート・オープン・Bコースは、2011年ごろから資産が
爆発的に増え始め、一時期は7500億円ほどありました。

現在では、5000億円近くを推移しています。純資産の規模としては
全く問題ありませんね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければ
なりません。

ダイワ・USリート・オープン・Bコースの実質コストは1,783%と
カテゴリー内では平均的なレベルです。

ただ、購入時手数料も考えると、初年度は5%を超えてくるため、慎重に
ならなければいけません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%※上限
信託報酬 1.6416%(税込)
信託財産留保額 なし
実質コスト 1.783%

※引用:第170期 運用報告書(決算日2018年9月18日)

ダイワ・USリート・オープンよりはるかに優れたパフォーマンスの海外REITランキング

ダイワ・USリート・オープン・Bコースの評価分析

基準価額の推移は?

ダイワ・USリート・オープン・Bコースの直近3年間の基準価額
の推移を見てみましょう。

分配金再投資基準価額(青線)は2016年以降、わずかに伸びて
いますが、基準価額のほうは綺麗に右肩下がりになっています。

これは明らかに過剰な分配金を出しているからにほかなりません。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

ダイワ・USリート・オープン・Bコースの直近1年の利回りは▲6.13%と
なっています。

5年平均利回りは+7.84%、10年平均利回りは13.64%となっており、
リートとしては十分なパフォーマンスとなっています。

毎月分配型のタコ足配当をしなければ、検討する価値のある
ファンドだけに残念です。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲6.13% 21%
3年 ▲1.87% 57%
5年 7.84% 34%
10年 13.64% 50%

※2019年1月時点

標準偏差は?

ダイワ・USリート・オープン・Bコースの標準偏差を見てみると、
同カテゴリー内でのランクは平均的な水準となっています。

今後1年間の利回りは▲40.05%~27.79%に収まることが
予想されます。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのは
ご存じでしょうか?

まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいて
くださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 16.96 70%
3年 14.12 50%
5年 15.13 52%
10年 21.89 50%

※2019年1月時点

年別のパフォーマンスは?

ダイワ・USリート・オープン・Bコースの年別のパフォーマンスを
見てみましょう。

2014年に大きなリターンを出して以来は、パフォーマンスは
低調に推移しています。

中長期では高いリターンを出しているため、今後に期待したい
といったところでしょう。

年間利回り
2018年 ▲6.13%
2017年 1.64%
2016年 ▲0.96%
2015年 3.14%
2014年 49.63%

※2019年1月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

ダイワ・USリート・オープン・Bコースに投資をする上で、
他の類似ファンドとのパフォーマンスを比較しておきたいところです。

今回は、USリートの代表格であるフィデリティ・USリートと比較を
してみました。

結果、ほぼすべての期間においてダイワ・USリート・オープンは
パフォーマンスで負けており、これでは、投資をする理由が見当たりません。


※引用:モーニングスター

分配金の推移と分配金余力は?

続いてダイワ・USリート・オープン・Bコースの分配金の推移を
見てみましょう。

2017年までは毎月80円の分配金がありましたが、2017年末に60円と
なり、2018年には40円にまで減額されています。

また分配金の半分以上が当期収益以外から賄われており、あなたが
受け取っている分配金のほとんどは自分の投資した元本の可能性が
高いということですね。

分配金余力は約30カ月ほどありますが、基準価額に対する分配金の
割合を示す分配金利回りは16%もあり、明らかにファンドの収益力を
超える分配となっています。

また、このブログでは何度も言っていますが、特別な事情がない限りは
毎月分配型のファンドに投資すべきではありません。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金 当期収益以外 繰越対象額
165期 60円 51円 2,128円
166期 60円 55円 2,073円
167期 60円 52円 2,021円
168期 60円 48円 1,973円
168期 40円 34円 1,939円
170期 40円 35円 1,904円

※引用:運用報告書(決算日2018年9月18日)

評判はどう?

ネット上の書き込みでは、「詐欺商品だ!即刻解約すべきだ!」と
かなり厳しいコメントが目立ちますが、実際に月次の資金流出入額
を見ると、思った以上に資金流出が起きていません。

フィデリティ・US・リートでは、2017年もかなり資金流出があった
のですが、ダイワ・USリート・オープン・Bコースは思った以上に
流出していません。

タコ足配当していることは別として、パフォーマンスはまずまずなので、
資金流出がかなり限定的であるということは、このファンドの保有者は
あまり悲観的になっていないと言えることができますね。

※引用:モーニングスター

ダイワ・USリート・オープン・Bコースの今後の見通し

米国経済は堅調で、好調なマクロ経済やインフレ上昇の見通しを
反映して、長期金利が緩やかに上昇する可能性があります。

金利の上昇は短期的には、利回り資産としての相対的な魅力が
低下し、売り圧力が強まる局面も想定はされますが、中長期的には
景気拡大に伴う不動産物件の賃料上昇や稼働率の上昇による基準価額
の上昇が予想されます。

とは言ったものの、USリートの成長率は年間4~6%が想定されており、
現在の分配金利回り16%をはるかに下回っています。

今後の流れとしては、現在基準価額約3000円に対して、適正な分配金
は180円程度ですので、分配金がさらに減額される可能性は非常に
高いと思われます。

とは言ったものの、運用会社サイドからすると、分配金の減額は
純資産の減額につながりますので、積極的にはやりたがりません。

後手後手の対応をしているうちに、まずはファンドの基準価額は
どんどん下がっていくでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

運用は米国最古のコーヘン&スティアーズ社が行っており、通常で
あれば運用に期待できそうな一面もありますが、ダイワ・USリート・
オープン・Bコースはあまりおすすめできません。

実際、ベンチマークからかなりかけ離れた運用をしており、分配金の
支払いが重くのしかかっているがゆえに、こうなってしまっていると
考えられます。

5000本超の投資信託がある中で、他にもっと優秀なファンドもあります
ので、あえてこのファンドを選ぼうとは思いませんね。

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