インデックスファンドの低コスト競争において、最前線で戦っている
三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズ。

今日は、三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)について
徹底的に分析したいと思います。

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の基本情報

投資対象は?

投資対象は、東京証券取引所第一部に上場されている株式で、
TOPIX(東証株価指数)に連動する投資成果を目指します。

TOPIXは現在2037銘柄で構成されており、上位10銘柄位は以下のようになっています。

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の値動きのイメージが
つきやすいようにベンチマークの推移を見てみましょう。

2007年~2008年のリーマンショックで50%ほど下落して以来、もとの水準まで戻るのに
相当の日数がかかっていますね。

日本全体に投資ができるということで、TOPIXをベンチマークとするインデックスファンドに
興味を持つ方も多いですが、私からすると、あまりおすすめできるベンチマークではありません。
S&P500やNYダウと比べるとどうしても見劣りしますね。

純資産総額は?

続いて、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを
含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

インデックスファンドの運用において、純資産総額というのも見るべきポイントです。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることができず、
インデックスから乖離してしまうリスクがあります。

また純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えがうまくできず、
予期せぬマイナスを生む可能性があります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)は、下図のように2017年の新規設定以来、
純資産総額を伸ばしており、現在の純資産総額は約24億円となっています。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

インデックスファンドにおいて、実質コストというのは何よりも重要な項目です。
TOPIX連動型のインデックスファンドは運用会社各社が作っていますが、
運用リターンはTOPIXに連動するため、どこも差がつきません。

そうすると、コストの部分で良し悪しを決めることになるわけです。

まだ設定期間が短く、運用報告書が出ていないため正確な実質コストはわかりませんが、
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の実質コストから計算すると、だいたい0.17~0.18%に
なると思われます。

現在、TOPIX連動型のインデックスファンドでは最安値となっているので、今後も人気が続きそうです。

購入時手数料 0
信託報酬 0.17172%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.176%(概算値)

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の評価分析

基準価額の推移は?

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の基準価額は、2017年は好調でしたが、
2018年の市場の大暴落以降、伸び悩んでいます。

利回りは?

つづいて、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の運用実績を
見てみましょう。直近1年間の利回りは17.98%となっています。
2017年の株式市場が好調だったのが大きな要因ですね。

設定期間が短いためこれ以上のリターンは正確にはわかりませんが、
同じベンチマークのeMAXIS TOPIXオープンの利回りが3年平均利回り5.48%、
5年平均利回り10.57%となっていますので、これに近い数値は実現できると思います。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※ランキングにはアクティブファンドも含まれています。

最大下落率は?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になるのが、
最大どの程度、資産が下落する可能性があるのかという点かと思います。

まだ設定期間が短いですが、2018年1月に一番タイミング悪く買って、2018年3月に
一番タイミング悪く売った場合に最大-4.70%あなたの資産が目減りした可能性がある
という見方をします。

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の最大下落率は2015年7月~2016年6月で
-22.31%となっていますので、少なくともこの程度の下落はあると思っておいたほうがよいでしょう。

長期保有すれうば、しっかりプラスが出ていますので、大きく下落したとしても、
すぐ売り払ってしまわないようにしてくださいね。

ベンチマークとの乖離率は?

インデックスファンドの運用においては、ベンチマークとの乖離率というのが
運用の巧拙を見極める一つのポイントとなります。

こちらもまだ運用報告書が出ていないため、eMAXIS TOPIXオープンの数値を
参考にしていますが、2017年1月26日~2018年1月26日の期間における運用リターンは、
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)が24.2%、ベンチマークが21.6%となっています。

差分が2.6%ほど生じていますが、これは配当分をTOPIXが組み入れていないため、
差が生じています。

組み入れ比率や銘柄選定の影響ではないので、特に気にしなくてもよさそうですね。

評判はどう?

続いて、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の評判を
見ていきたいと思います。

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入している
ということなので、評判がいいということになります。

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)は、2017年の新規設定以来、
毎月資金流入しています。

さすがTOPIX連動型のインデックスファンドの中でコストが最安値だけはありますね。
今後は流入が続くと思います。

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の評価まとめ

多くの投資家が、TOPIXや日経平均に連動するインデックスファンドを購入しています。
やはり投資をするなら、自分が生まれた国で、一番よく知っている国に投資をしたい
という気持ちがあるのもわかります。

しかし、インデックスファンドへ投資する場合、もちろんコストが安いことは
当然必要なことですが、ベンチマークとなっている指数がちゃんと成長する指数で
なければ、あなたの資産は増えません。

そう考えたときにTOPIXという指数は残念ながら、そこまで成長できていません。

多くの人が、TOPIXは日本全体に投資ができるから、日本の経済成長に期待して、
投資するにはおすすめです。などど言っていたりしますが、日本経済自体が、
他国と比べて成長率が鈍化しているにも関わらず、あえて日本を選択する
理由というのがわかりません。

アクティブファンドであれば話は別ですが、インデックスファンドに投資をする
のであれば、S&P500やNYダウといった指数に連動するファンドのほうが断然
おすすめです。