世界のリートに分散投資ができる世界家主倶楽部。

一時期は5千億円超もある巨大ファンドでしたが、リーマンショックの時に
とてつもない下落を記録したことで、純資産総額が一気に5分の1程度にまで
下落したファンドです。

今日は、DIAM ワールド・リート・インカム(毎月決算)『愛称:世界家主倶楽部』
について徹底分析していきたいと思います。

DIAM ワールド・リート・インカム『世界家主倶楽部』の基本情報

投資対象は?

世界家主倶楽部の投資対象は、DIAM US・リート・オープン・マザーファンドおよび、
DIAM インターナショナル・リート・インカム・オープン・マザーファンドへの投資を
通じて、日本を除く世界各国の証券取引所に上場するリートに投資していきます。

リートの魅力は、少額から不動産に投資ができること、多種多様な不動産に分散投資
できること、高い分配金利回りといった点が挙げられます。

国債よりは高い利回りがほしいけれど、株式みたいなリスクを取りたくないといった
投資家に人気がありますね。

世界家主倶楽部の組入銘柄の国別構成比率を見てみると、アメリカが38%、
オーストラリアが17%、シンガポールが11%となっています。

純資産総額は?

続いて、世界家主倶楽部の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかったり、
コストが嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

世界家主倶楽部の純資産総額は、現在740億円となっており、毎年純資産額は
減っているものの、未だに人気があるファンドです。

それにしてもリーマンショックあたりの基準価額の下落がとんでもないことに
なっていますね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

世界家主倶楽部の実質コストは1.754%となっており、カテゴリー内では割高となっています。
リターンのうち20%~30%にあたりますので、ちょっとこれは高いと思います。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.7064%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.754%(概算値)

※第168期 運用報告書(決算日2018年6月11日)より

DIAM ワールド・リート・インカム『世界家主倶楽部』の評価分析

基準価額の推移は?

世界家主倶楽部の基準価額は、直近3年間、4500円~5000円の間を推移しています。
多くの毎月分配型ファンドが右肩下がりの直線になっていますが、世界家主倶楽部の
場合、分配金が下がるところまで下がっているため、適正な水準になっていると言えます。

利回りはどれくらい?

世界家主倶楽部の利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは+3.51%となっています。3年、5年、10年平均利回りで見ても、
+5%以上となっており、手堅い運用がなされていることがわかります。

毎月分配型になっている点がやはり残念なポイントですね。


※2018年9月時点

四半期別のパフォーマンスは?

インデックスファンド225の四半期別の運用パフォーマンスも下に載せておきます。
こちらもあわせて検討材料として利用してください。

最大下落率は?

投資するのであれば、ファンドがどの程度下落する可能性があるのかは知っておきたい
ところです。もちろん標準偏差から変動幅を予測することはできますが、やはり過去に
どの程度下落したことがあるのかを調べるのがよいでしょう。

世界家主倶楽部は2008年3月~2009年2月までの間に最大▲61.49%下落しています。
当時は米国リートの保有比率が高かったため、株式ファンド以上の下落を記録したのだ
と思いますが、リートでここまで下落しているのを見ると、少し手を出しづらくなります。

分配金の推移は?

つづいて、世界家主倶楽部の分配金の推移を見てみましょう。
2014年以前から毎月15円の分配金を出しています。

基準価額に対する分配金の割合を示す分配金利回りは3.7%程度となっており、
ファンドの収益力からみて適正な範囲に収まっています。

適正な範囲に収まっているファンドは久々に見た気がします。

評判はどう?

世界家主倶楽部の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけ世界家主倶楽部を解約している人が
多いということなので、評判が悪くなっているということです。

世界家主倶楽部は、この5年間毎年資金が流出しており、評判はよくないことが
わかります。

リートの中では分配金利回りが低いため、投資家から敬遠されているのでしょう。
ただし、利回りだけを見ていると、あとから痛い目にあう可能性もあるので、
注意が必要です。

DIAM ワールド・リート・インカム『世界家主倶楽部』の今後の見通し

いかがでしたでしょうか?
一番比重の高い米国リートは実物不動産とのバリュエーション格差を是正する動きが続き、
リート市場は堅調な展開となっています。

政策金利の引き上げは当面続くという公算が高いものの、金利上昇の見通しは市場に
定着しつつあるので、金利上昇によるリートへの影響は和らいでいくでしょう。

一方で、トランプ政権の貿易政策への懸念は常にくすぶっており、警戒は必要です。

世界家主倶楽部は年5%程度の利回りも期待できるので悪くはないと思いますが、
毎月分配型になっているのが致命的です。やはり収益を求めるのであれば、
資産成長型のファンドを選択するべきでしょう。