世界のリートに分散投資ができる世界家主倶楽部。

一時期は5千億円超もある巨大ファンドでしたが、リーマンショック
の時にとてつもない下落を記録したことで、純資産総額が一気に
5分の1程度にまで下落したファンドです。

今日は、DIAM ワールド・リート・インカム(毎月決算)
『愛称:世界家主倶楽部』について徹底分析していきたいと思います。

DIAM ワールド・リート・インカム『世界家主倶楽部』の基本情報

投資対象は?

世界家主倶楽部の投資対象は、DIAM US・リート・オープン・
マザーファンドおよび、DIAM インターナショナル・リート・
インカム・オープン・マザーファンドへの投資を通じて、日本を
除く世界各国の証券取引所に上場するリートに投資していきます。

リートの魅力は、少額から不動産に投資ができること、多種多様な
不動産に分散投資できること、高い分配金利回りといった点が
挙げられます。

国債よりは高い利回りがほしいけれど、株式みたいなリスクを
取りたくないといった投資家に人気がありますね。

世界家主倶楽部の組入銘柄の国別構成比率を見てみると、アメリカが
37%、オーストラリアが15%、シンガポールが12%となっています。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、世界家主倶楽部の純資産総額はどうなっているか見て
みましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できな
かったり、コストが嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

世界家主倶楽部の純資産総額は、現在720億円となっており、毎年
純資産額は減っているものの、未だに人気があるファンドです。

それにしてもリーマンショックあたりの基準価額の下落がとんでもない
ことになっていますね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

世界家主倶楽部の実質コストは1.768%となっており、カテゴリー
内では割高となっています。

リターンのうち20%~30%にあたりますので、ちょっとこれは高いと思います。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.7064%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.768%(概算値)

※引用:運用報告書(決算日2018年12月10日)

実質コストを加味しても、圧倒的に高いリターンを出している海外REITランキング

DIAM ワールド・リート・インカム『世界家主倶楽部』の評価分析

基準価額の推移は?

世界家主倶楽部の基準価額は、直近3年間、4500円~5000円の間を
推移しています。

多くの毎月分配型ファンドが右肩下がりの直線になっていますが、
世界家主倶楽部の場合、分配金が下がるところまで下がっているため、
適正な水準になっていると言えます。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

世界家主倶楽部の利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは+2.82%となっています。
3年、5年、10年平均利回りで見ても、+5%以上となっており、
手堅い運用がなされていることがわかります。

毎月分配型になっている点がやはり残念なポイントですね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 +2.82% 86%
3年 +4.39% 25%
5年 +7.36% 71%
10年 +13.27% 80%

※2019年3月時点

標準偏差は?

世界家主倶楽部の標準偏差を見てみると、1年、3年、5年は
同カテゴリー内で上位にランクインしており、相対的に
基準価額の変動幅を小さく運用できていることがわかります。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 14.56 18%
3年 12.94 11%
5年 12.85 13%
10年 17.42 34%

※2019年3月時点

年別のパフォーマンスは?

世界家主倶楽部の年別の運用パフォーマンスも見てみましょう。

2018年は10%近くのマイナスとなってしまいましたが、それ以外の
年ではマイナス幅を抑えられています。

一方、プラスのリターンを出している年は10%超のリターンを出して
いますので、悪くはないですね。

年間利回り
2018年 ▲9.42%
2017年 +12.13%
2016年 ▲1.82%
2015年 ▲1.64%
2014年 +32.74%

※2019年3月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

世界家主倶楽部への投資を検討するのであれば、インデックスファンド
よりもパフォーマンスが優れていなければ、投資する価値がありません。

そこで、今回はS&P 先進国REIT指数に連動するニッセイ Gリートイン
デックスファンドと比較しました。

3年間で見ると、勝ったり負けたりという状況ですので、これであれば
低コストのインデックスファンドで十分ですね。


※2019年3月時点

最大下落率は?

投資するのであれば、ファンドがどの程度下落する可能性があるのか
は知っておきたいところです。

もちろん標準偏差から変動幅を予測することはできますが、やはり
過去にどの程度下落したことがあるのかを調べるのがよいでしょう。

世界家主倶楽部は2008年3月~2009年2月までの間に最大▲61.49%
下落しています。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲36.02%
3カ月 ▲51.72%
6カ月 ▲59.34%
12カ月 ▲61.49%

※2019年3月時点

分配金の推移は?

つづいて、世界家主倶楽部の分配金の推移を見てみましょう。

2014年以前から毎月15円の分配金を出しています。基準価額に
対する分配金の割合を示す分配金利回りは3~4%程度となっており、
ファンドの収益力からみて適正な範囲に収まっています。

適正な範囲に収まっているファンドは久々に見た気がします。

ただ、このブログでは何度も言っていますが、特別な事情がない限りは
毎月分配型のファンドに投資すべきではありません。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金 当期収益以外 繰越対象額
169期 15円 1,052円
170期 15円 8 1,043円
171期 15円 5 1,038円
172期 15円 5円 1,032円
173期 15円 1,033円
174期 15円 15円 1,018円

評判はどう?

世界家主倶楽部の評判はネットでの書き込みなどで調べる
方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、
月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけ世界家主倶楽部を
解約している人が多いということなので、評判が悪くなっている
ということです。

世界家主倶楽部は、この5年間毎年資金が流出しており、評判は
よくないことがわかります。リートの中では分配金利回りが
低いため、投資家から敬遠されているのでしょう。

ただし、利回りだけを見ていると、あとから痛い目にあう可能性も
あるので、注意が必要です。


※引用:モーニングスター

DIAM ワールド・リート・インカム『世界家主倶楽部』の今後の見通し

いかがでしたでしょうか?

一番比重の高い米国リートは実物不動産とのバリュエーション
格差を是正する動きが続き、リート市場は堅調な展開となっています。

政策金利の引き上げは当面続くという公算が高いものの、金利上昇の
見通しは市場に定着しつつあるので、金利上昇によるリートへの影響
は和らいでいくでしょう。

一方で、トランプ政権の貿易政策への懸念は常にくすぶっており、
警戒は必要です。

世界家主倶楽部は年5%程度の利回りも期待できるので悪くはないと
思いますが、毎月分配型になっているのが致命的です。

やはり収益を求めるのであれば、資産成長型のファンドを選択するべきでしょう。

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