日本株においては、大型株より中小型株のほうが中長期で見てパフォーマンスが
優れているというのは有名な話です。

そして、小型株というのは銘柄数で見ても圧倒的に数が多く、十分に企業が調査されておらず、
将来の日本を担うような優れた企業が眠っています。

そんな小型株に特化したファンドが新光日本小型株ファンド『愛称:風物語』です。
今日は、風物語について徹底分析していきます。

新光日本小型株ファンド『風物語』の基本情報

投資対象は?

風物語は新光小型株マザーファンドを通じて、日本の小型株に投資をしていきます。
そして、成熟産業の勝ち組企業、地味な業種変化企業、リベンジ企業、新規公開企業の
4つのカテゴリーにおおきく分けて、企業を選定していきます。

風物語の組入銘柄数は72銘柄となっており、その上位銘柄を見てみましょう。
1位はUUUMで、子供から圧倒的人気のあるユーチューバーの動画制作支援を行っている
企業です。

2位のネットワンシステムズはネットワークインテグレーターといって、
ネットワークインフラの設計・構築・保守・運用を行っている企業です。

3位のラクスは楽々清算のクラウドサービスを展開しています。

純資産総額は?

続いて、風物語の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかったり、
コストが嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

風物語の純資産総額は、現在145億円程度となっています。
直近の2年間で急激に純資産を伸ばしています。
このパフォーマンスであれば、当然といえば当然ですね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

風物語の実質コストは1.815%となっており、非常に割高となっています。
購入時手数料もかかってくるので、普通のファンドであれば、
まず投資をしてはいけないファンドです。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.728%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.815%(概算値)

※5期 運用報告書(決算日2018年7月20日)より

新光日本小型株ファンド『風物語』の評価分析

基準価額の推移は?

風物語の基準価額は、2016年から順調に成長していましたが、2018年に入ってからは
その勢いが鈍化しました。

多くのファンドが2018年1月末の水準を超えられていないことから考えると
まだ健闘していると言えるでしょう。

利回りはどれくらい?

風物語の利回りを見てみましょう。直近1年間の利回りは+27.01%となっています。
3年、5年平均利回りもともに20%超えとなっており、優れたパフォーマンスと
なっています。

このパフォーマンスであれば、高いコストを払ってでも投資をする価値がありそうですね。


※2018年10月時点

四半期別のパフォーマンスは?

風物語5の四半期別の運用パフォーマンスも下に載せておきます。
四半期別で見ても、安定的に高いパフォーマンスを出していることがわかります。

類似ファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、類似ファンドとのパフォーマンスを
比較してから投資をしても遅くはありません。

今回は、SBIアセットが運用しているジェイクールとパフォーマンスを比較してみました。
正直なところ、ジェイクールのパフォーマンスが良すぎるため、風物語のパフォーマンスが
霞んでしまっていますが、国内小型株ファンドに投資をするのであれば、ジェイクールに
投資をしたほうが間違いないのは確かです。

最大下落率は?

投資するのであれば、ファンドがどの程度下落する可能性があるのかは
知っておきたいところです。

もちろん標準偏差から変動幅を予測することはできますが、やはり過去に
どの程度下落したことがあるのかを調べるのがよいでしょう。

風物語は2015年7月~2016年6月までの間に最大▲10.12%下落しています。
まだ運用期間が短いため、大きな下落を経験していませんが、日本株ファンド
であれば、40~50%の下落はあり得ると思っておいたほうがよいでしょう。

分配金の推移は?

風物語は毎年7月に分配金を出しています。2014年以前から1000円の分配を
安定的に出していますが、私からすると、この程度の分配金を出すのであれば、
分配金は税金もかかるので、再投資してほしいと思ってしまいます。

高い収益を出していますので、分配金も当面下がることはないでしょう。

評判はどう?

風物語の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけ風物語を購入している人が
多いということなので、評判がよくなっているということです。

風物語は、2017年から毎月資金の流入が大きくなり、2018年には
さらに大きくなっています。それだけ人気が出てきているということですね。

新光日本小型株ファンド『風物語』の今後の見通し

米中貿易摩擦に加え、新興国通貨の不安定化、アメリカに端を発する株価の下落など
外部環境は不透明感を継続していますが、日本の景気は引き続き高水準を維持しています。

人手不足による設備投資の増加や、オリンピックに向けた建設需要の増加など、
まだまだ底堅さを残しています。

風物語は1年、3年、5年のどの期間でも平均20%を超える高いパフォーマンスとなっており、
今後も期待できることは間違いありません。

ただ、国内小型株にはもっと優れたファンドがあるもの事実で、風物語に投資を
するのであれば、SBIアセットのjcoolに投資をしたほうがさらに高いパフォーマンスが
期待できるでしょう。