日本株においては、大型株より中小型株のほうが中長期で見て
パフォーマンスが優れているというのは有名な話です。

そして、小型株というのは銘柄数で見ても圧倒的に数が多く、
十分に企業が調査されておらず、将来の日本を担うような優れた
企業が眠っています。

そんな小型株に特化したファンドが新光日本小型株ファンド
『愛称:風物語』です。

今日は、風物語について徹底分析していきます。

新光日本小型株ファンド『風物語』の基本情報

投資対象は?

風物語は新光小型株マザーファンドを通じて、日本の小型株に投資を
していきます。

そして、成熟産業の勝ち組企業、地味な業種変化企業、リベンジ企業、
新規公開企業の4つのカテゴリーにおおきく分けて、企業を選定していきます。

風物語の組入銘柄数は75銘柄となっており、その上位銘柄を見て
みましょう。

1位のレーザーテックは半導体マスク欠陥検査装置の大手で、
多額の研究開発投資が実を結び、新製品の受注が好調です。

2位のティーケーピーは全国で貸会議室を運営しています。

3位のジャパンエレベーターサービスはエレベーターの保守契約を
割安な価格で提供しシェアを拡大しています。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、風物語の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買でき
なかったり、コストが嵩みますので、事前に確認すべきポイントの
1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

風物語の純資産総額は、現在150億円程度となっています。
直近の2年間で急激に純資産を伸ばしています。
このパフォーマンスであれば、当然といえば当然ですね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

風物語の実質コストは1.815%となっており、非常に割高となっています。
購入時手数料もかかってくるので、普通のファンドであれば、まず
投資をしてはいけないファンドです。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.76%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.815%(概算値)

※引用:最新運用報告書

実質コストを加味しても、圧倒的に高いリターンを出している国内中小型株式ファンドランキング

新光日本小型株ファンド『風物語』の評価分析

基準価額の推移は?

風物語の基準価額は、2016年から順調に成長していましたが、
2018年に入ってからは下落トレンドに入っており、2019年も
同じように下落トレンドが続いています。

国内小型株ファンドは2018年、2019年とかなり苦戦を強いられて
いますね。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

風物語の利回りを見てみましょう。直近1年間の利回りは▲7.52%
となっています。マイナスリターンではあるものの、国内小型株
カテゴリーでは上位1割圏のパフォーマンスです。

ここからも直近で国内小型株がいかに苦戦しているかがわかります。

3年、5年平均利回りはともに10%を超えており、非常に高いパフォーマンス
となっています。このパフォーマンスであれば、高いコストを払ってでも
投資をする価値がありそうですね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲7.52% 12%
3年 +17.78% 27%
5年 +13.71% 32%
10年

※2019年9月時点

標準偏差は?

風物語の標準偏差を見てみると、どの年を見ても、同カテゴリー
内で平均的な水準です。

パフォーマンスも悪くないですし、基準価額の変動幅も
平均的なので高評価ですね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 25.70 69%
3年 16.99 43%
5年 16.30 42%
10年

※2019年9月時点

年別のパフォーマンスは?

風物語の年別の運用パフォーマンスを見てみましょう。

2018年はさすがにマイナスリターンとなりましたが、それ以外の年では
かなり高いパフォーマンスを残すことができています。

このパフォーマンスであれば、投資する価値が十分にありますね。

年間利回り
2019年 12.04%(1-6月)
2018年 ▲11.13%
2017年 51.65%
2016年 3.16%
2015年 14.26%
2014年 16.37%

※2019年9月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

高いコストのアクティブファンドに投資をするのであれば、低コスト
のインデックスファンドよりもパフォーマンスが優れているのは
最低条件です。

今回は、日経平均に連動する代表的なインデックスファンドである
ニッセイ 日経225インデックスファンドとパフォーマンスを比較して
みました。

変動幅はかなり大きいですが、風物語のパフォーマンスが圧勝して
います。これであれば、十分高いコストを支払ってでも投資する価値が
あるといえますね。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

投資するのであれば、ファンドがどの程度下落する可能性があるのか
は知っておきたいところです。

もちろん標準偏差から変動幅を予測することはできますが、やはり
過去にどの程度下落したことがあるのかを調べるのがよいでしょう。

風物語は2015年7月~2016年6月までの間に最大▲10.12%下落しています。

まだ運用期間が短いため、大きな下落を経験していませんが、
日本株ファンドであれば、40~50%の下落はあり得ると思って
おいたほうがよいでしょう。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲6.58%
3カ月 ▲12.68%
6カ月 ▲10.62%
12カ月 ▲10.12%

※2019年9月時点

分配金の推移は?

風物語は毎年7月に分配金を出しています。2014年以前から1000円
の分配を安定的に出していますが、私からすると、この程度の
分配金を出すのであれば、分配金は税金もかかるので、再投資して
ほしいと思ってしまいます。

高い収益を出していますので、分配金も当面下がることはないでしょう。

ただ、このブログでは何度も言っていますが、分配金は受け取らずに
再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2019年 1,000円
2018年 1,000円
2017年 1,000円
2016年 1,000円

※2019年9月時点

評判はどう?

風物語の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけ風物語を購入している人が
多いということなので、評判がよくなっているということです。

風物語は、2017年から毎月資金の流入が大きくなり、2018年には
さらに大きくなっています。

しかし、2019年になると資金が流出超過するようになり、評判が下がりつつ
あることがわかります。


※引用:モーニングスター

新光日本小型株ファンド『風物語』の今後の見通し

米中貿易摩擦に加え、新興国通貨の不安定化、アメリカに端を発する
株価の下落など外部環境は不透明感を継続していますが、日本の景気
は引き続き高水準を維持しています。

人手不足による設備投資の増加や、オリンピックに向けた建設需要の
増加など、まだまだ底堅さを残しています。

風物語は直近1年間の利回りは優れませんが、3年、5年の平均利回りで
みれば、十分大きなリターンが期待できます。

また低コストのインデックスファンドよりもはるかに高いリターンを
実現できていますので、高いコストを支払ってでも風物語に投資を
する価値があると言えそうです。

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