高齢化社会にとって、必ずニーズのある医薬品。

その医薬品の開発に比重を置いて投資を行っているのがメディカル・
サイエンス・ファンド『医療の未来』です。

設定当初は、非常に期待されており、大きな資金が流入していましたが、
2015年の設定以来、3年がたった今はどのような状況になっているの
でしょうか?

今日はメディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』について
徹底分析していきます。

現在、保有している人や購入を検討している人は参考にしてください。

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の基本情報

投資対象は?

投資対象は、成長性の高い世界のメディカル・サイエンス企業の株式です。
メディカルサイエンス企業というのは、バイオテクノロジー、医薬品、
医療機器、ヘルスケアサービス等に関連する企業を指します。

国別の構成比でみると、アメリカが70%超となっている特徴のひとつです。


※引用:マンスリーレポート(2019年4月)

現在は、約80銘柄で構成されており、業種ごとの組入比率は
以下のようになっています。医薬品関連企業が一番比率が高く
なっており、次いでバイオテクノロジー、医療機器と続きます。

 


※引用:マンスリーレポート(2019年4月)

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を
入れ替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少
していると、ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬ
マイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』は、
現在500億円弱となっています。規模としては問題ありませんね。


※引用:マンスリーレポート(2019年4月)

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

毎年必ず、発生するコストですので、低いに越したことはありません。
メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の実質コストは
2.00%とかなり高くなっています。

初年度は、購入時手数料と併せて5%を超えてきますので、
相当良いファンド出ない限りはおすすめできません。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.94%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.00%(概算値)

※引用: 運用報告書(決算日2019年1月23日)より

メディカル・サイエンス・ファンドで本当に大丈夫?圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の評価分析

基準価額をどう見る?

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の基準価額は
現在、10,828円となっています。

分配金再投資基準価額(青線)を見ると、2018年末に大きく下落し
2019年に入り、反発しましたが、また再度下落している展開となって
います。

思った以上に大きく上下に基準価額が動くようです。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の直近1年間の
利回りは+14.97%となっています。

3年平均利回りも10.70%となっており2桁超のパフォーマンスを
残しています。同カテゴリー内での順位を見ると、比較的上位に
ランクインしていることがわかります。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 +14.97% 19%
3年 +10.70% 39%
5年
10年

※2019年4月時点

標準偏差は?

標準偏差まで確認する人はあまりいませんが、メディカル・サイエンス・
ファンド『医療の未来』の基準価額のブレの大きさを知るには役立ちます。

標準偏差は17~20程度なので、国内小型株式と同じくらい基準価額の
ブレは大きいファンドであることがわかります。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 20.80 51%
3年 17.49 64%
5年
10年

※2019年4月時点

年別のパフォーマンスは?

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の年別のパフォー
マンスを見てみましょう。

直近5年間で見ると、プラスの年のリターンをマイナスの年のリタ―ンが
相殺してしまっていることがわかります。

これでは高いリターンは期待しづらいですね。

年間利回り
2019年 +14.51%(1-3月)
2018年 ▲3.61%
2017年 +17.40%
2016年 ▲17.09%
2015年 +5.45%

※2019年4月時点

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』への投資を検討する
のであれば、低コストのインデックスファンドよりもパフォーマンスが
優れているかは確認しておきましょう。

医療系のファンドではありませんが、アメリカ株式の比率が近い
超低コストのeMAXIS Slim 先進国株式インデックスと比較をしてみました。

直近までかなり競っていましたが、医療の未来が大きく下落したため、
大きく差がつきました。これでは、わざわざ高いコストを支払ってまで
医療の未来に投資をする価値がありません。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』に投資をする前に、
最大でどの程度下落する可能性があるのかを知っておくことは非常に
重要です。

どの程度下落する可能性があるかを把握しておけば、大きく下落した
相場でも落ち着いて保有を続けられるからです。

それではメディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の最大下落率を
見てみましょう。

最大下落率は2015年7月~2016年6月の1年間で30.53%となっています。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲15.50%
3カ月 ▲21.05%
6カ月 ▲27.95%
12カ月 ▲30.53%

※2019年4月時点

評判はどう?

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の評判は
ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を
知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流出しているということは、それだけこのファンドを
解約している人が多いということなので、評判が悪いということです。

直近数カ月は資金流入していますが、2016年以降はほぼ毎月資金
流出しているような状況ですので、評判が良いとは言えませんね。


※引用:モーニングスター

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の今後の見通し

このブログでは何度か話をしていますが、投資対象としてバイオ系の
ファンドはおすすめしていません。

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の構成銘柄の
大部分は医薬品の開発メーカーが占めていますが、医薬品の開発は
一発当たれば大きく株価が上昇するものの、最後の最後まで成功
するかは誰にも予想ができません。

臨床試験で、万が一予測不可能な副作用が見つかってしまったら、
何年もかけてきた研究が水の泡となります。

人の努力でどうにかなる問題であればよいのですが、努力でどうに
かなる問題でもありません。

社会貢献という意味では非常に価値あるテーマですが、投資テーマ
としては、コントロールできない要因に左右されすぎるテーマだと
感じています。

このようなバイオ系のファンドに投資をするくらいであれば、
無難にインデックスファンドに投資をしたほうが着実にあなたの
資産は増えるでしょう。

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