一時期は純資産総額が2000億円を超えるほど、人気があった
新光 ブラジル債券ファンド。

過剰な分配金を出すことで、初心者の投資家から資金を集めていましたが、
いよいよ、過剰な分配金を出したくても出せない状況に追い込まれています。

今日は、警鐘を鳴らす意味でも、新光 ブラジル債券ファンドについて分析していきます。

新光 ブラジル債券ファンドの基本情報

投資対象は?

投資対象は、主としてブラジルレアル建のブラジル国債に投資を行い、
長期的に安定した収益を目指します。

国債にも色々な種類があり、新光 ブラジル債券ファンドでは、物価連動国債、
変動金利国債、割引国債、利付国債に投資をしています。

特にインフレ環境下でメリットの大きい物価連動国債の比率が高いのが特徴です。

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

新光 ブラジル債券ファンドは現在600億程度となっています。
規模としては全く問題ありません。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

新光 ブラジル債券ファンドの実質コストは1.696%となっており、
債券ファンドの中では、かなりコストが高くなってしまいます。
新興国債券は利回りが取れるからといってもぼったくり過ぎです。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.546%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.696%(概算値)

新光 ブラジル債券ファンドの評価分析

基準価額をどう見る?

新光 ブラジル債券ファンドの現在の基準価額は、2,003円となっています。
直近3年間で50%以上基準価額が下落してるのは、明らかにファンドの収益力に対して
過剰な分配が行われているからです。

分配金再投資基準価額(青線)を見てみると、3年間の運用では、
そこまでマイナスになっていないことがわかります。

利回りはどれくらい?

新光 ブラジル債券ファンドの直近1年間の利回りは▲11.27%となっています。
3年平均利回り、5年平均利回りをみても、マイナスとなっており、運用は
まったくうまく行っていません。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある程度は
予想できますが、やはり実際に下落した度合いをみたほうがイメージがわきます。

新光 ブラジル債券ファンドでは、2015年8月~2016年7月までの間に
最大16.12%下落しています。

パフォーマンスも優れない中で、この下落率は厳しいですね。

分配金の推移は?

つづいて分配金の推移を見ていきましょう。

分配金は2016年2月まで毎月100円ありましたが、毎月75円に減額され、
2018年4月にはいよいよ40円にまで減額されています。

基準価額に対する分配金の割合を示す分配利回りは24%となっており、
ファンドの収益力から考えるとあり得ないほど高くなっています。
今出ている分配金はすべてタコ足配当ということですね。

評判はどう?

新光 ブラジル債券ファンドの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけ新光 ブラジル債券ファンドを
解約している人が多いということなので、評判が悪いということです。

直近は資金の流出超過となっており、解約が増加していますが、
2017年は資金が流入超過になっていました。

これは評判がいいというよりは、見かけの利回りが高いことに騙されて、
投資初心者がカモにされているということでしょう。

新光 ブラジル債券ファンドの今後の見通し

いかがでしたでしょうか?

分配金が出ているうちは、多くの投資家が自分の保有しているファンドの現状を
分析しないので、後手後手に対応がなってしまいます。

新光 ブラジル債券ファンドは運用利回りがマイナスかつ、過剰な分配を続けている
ということで、保有しているメリットが何もないファンドとなっています。

そして、今後も、分配金の減額と基準価額の下落は避けられません。
他にもっと優れたファンドがいくらでもありますので、早急に乗り換えを検討してください。