2015年以降、爆発的な人気を見せているスパークスの
スパークス・新・国際優良日本株ファンド『厳選投資』。

私自身も2010年ごろから投資をしており、3~4倍ほど
資産が増えています。

一般的には、幅広い銘柄をもつことで、リスクを分散
することができると言われていますが、厳選投資は
銘柄数を絞りながらもリスクを分散させすぐれた成績
を残しています。

ブログで何度も紹介はしていますが、詳細分析はして
こなかったので、今日は徹底的に分析していきます。


スパークス・新・国際優良日本株ファンド「厳選投資」の基本情報

投資対象は?

投資対象は、日本国内の株式で、高い技術力やブランド力があり、
今後グローバルでの活躍が期待できる日本企業を中心に投資を行います。

スパークスでは、このような企業を新・国際優良企業と呼んでいますが、
もう少し具体的に説明すると、①国内市場において圧倒的なシェアを
獲得しており、②今後、海外売上高比率の拡大も期待することができ、
③世界的なブランド力を有することが期待できる企業のことを指します。


※引用:交付目論見書

海外進出に成功した企業というのは、新興国などの世界経済の成長からの
恩恵を受けやすく、世界的に通用するブランド力を有することで、
外国人投資家の投資対象にもなるというメリットがあるわけですね。


※引用:交付目論見書

では、新・国際優良企業とは具体的にどういった企業なのか、
厳選投資の組入銘柄を見てみましょう。

現在、17銘柄に投資をしており、そのうちの上位5銘柄を
載せています。

1位は日本電産、2位はリクルート、3位はテルモとなっており、
基本的には大型株中心となっています。


※引用:マンスリーレポート

運用体制は?

厳選投資が圧倒的なパフォーマンスを残せているのは、
スパークスの運用体制にあります。

「マクロはミクロの集積である」という投資哲学に基づき、
年間2500回以上の企業訪問をもとに、財務諸表を多角的に
分析し、割安な企業を探しています。

16銘柄に厳選して投資をするというのも特長で、集中投資は
リスクが高いとも思われがちですが、銘柄選定に自信がある
からこそ、絞り込めるわけですね。

銘柄選定に自信がない運用会社ほど、リスク回避の意味を込めて、
100社200社と組入銘柄を増やしていたりします。

ファンドマネージャ-の武田政和さん率いる運用調査部の平均
運用年数は15年と長く、経験豊富なベテランが企業調査の分析・
調査を行っています。

純資産総額は?

続いて、厳選投資の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を
入れ替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少して
いると、ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを
生む可能性がありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

厳選投資は2015年に野村證券が取り扱いを始めたことで急激に
純資産を増やしており、現在の純資産は1100億ほどあり、人気の
ファンドとなっています。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなけれ
ばなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

厳選投資の実質コストは1.831%となっており、平均よりかなり高い
コストとなっています。

高い運用実績がでているので良いですが、普通であれば、コストが
高すぎてまずおすすめしませんね。

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.804%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.831%(概算値)

※引用:最新運用報告書

アクティブファンドでも高い利益はちゃんと出る!アクティブファンド投資マニアの運用実践実績

スパークス・新・国際優良日本株ファンド「厳選投資」の評価分析

基準価額の推移は?

スパークス・新・国際優良日本株ファンド「厳選投資」の基準価額は、
2018年10月以降に大きく下落しました。

2019年はなかなか基準価額が回復してきませんでしたが、2019年末
に大きく上昇し、2018年の高値とほぼ同水準まで回復しています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、厳選投資の運用実績を見てみましょう。

直近1年間の18.65%となっています。国内大型カテゴリーの
中では下位2割ということで、インデックスファンドよりも
パフォーマンスは優れませんでした。

しかし、注目すべきは3年、5年、10年のどの年でも、ほぼトップの
運用成績を残しており、いかに優れた運用を行っているかがわかります。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 18.65% 78%
3年 13.06% 3%
5年 12.96% 1%
10年 15.83% 1%

※2020年1月時点

標準偏差は?

標準偏差を見ることで、基準価額の変動幅が大きいか小さいかを
ある程度予測することが可能です。

厳選投資の標準偏差をみてみると安定的に14~15程度となって
います。大型株中心なので、日経225インデックスファンドや
先進国株式ファンドとほぼ同じ良ような変動幅となっています。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 14.33 89%
3年 15.04 81%
5年 15.69 30%
10年 15.43 6%

※2020年1月時点

年別のパフォーマンスは?

厳選投資の年別のパフォーマンスを見てみましょう。

2018年は▲5.69%のマイナスリターンとなってしまいましたが、
他のファンドが10%以上のマイナスとなるなかで検討している
と言えます。

2019年も20%近いプラスとなっており、文句のつけようが
ありません。

年間利回り
2019年 18.65%
2018年 ▲5.69%
2017年 29.15%
2016年 7.37%
2015年 18.52%
2014年 26.13%

※2020年1月時点

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、インデックスファンド
よりも優れたパフォーマンスでなければ投資をする価値がありません。

そこで日経225に連動するニッセイ 日経225インデックスファンドと
パフォーマンスを比較しました。

明らかに厳選投資(黄線)のほうが優れており、5年10年という
長期で見ても、常にインデックスファンドを上回る結果となって
います。

投資するのであれば、こういったファンドを選ばなくてはいけません。


※引用:モーニングスター

厳選投資 ニッセイ日経 225F
1年 18.65% 20.42%
3年 13.06% 9.25%
5年 12.96% 8.03%
10年 15.83% 10.15%

※2020年1月時点

最大下落率はどれくらい?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になるのが、
最大どの程度、資産が下落する可能性があるのかという点かと思います。

厳選投資は2008年8月に一番タイミング悪く買って、2009年1月に一番
タイミング悪く売った場合に最大▲24.80%あなたの資産が目減りした
可能性があります。

リーマンショックのさなかに設定されたファンドなので、直撃しなかった
というのもありますが、10年超の運用実績がありながら、最大下落率が
20%程度で抑えられているというのは評価できます。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲13.36%
3カ月 ▲21.40%
6カ月 ▲24.80%
12カ月 ▲22.87%

※2020年1月時点

分配金は?

厳選投資は年1回分配金を出しています。

分配金は出す必要がないと思ってしまいますが、500円程度であれば
このパフォーマンスからすると何ともないでしょう。

今後も分配金は維持できる可能性が高いです。

また、このブログでは何度も言っていますが、分配金は受け取らずに
再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2019年 500円
2018年 500円
2017年 500円
2016年 500円
2015年 500円

※引用:モーニングスター

評判はどう?

続いて、厳選投資の人気度合を見ていきたいと思います。
人気度合を測る指標としては、ファンドへの資金流出入額が
参考になります。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを
購入しているということなので、人気があるということになります。
逆に資金が流出しているということは人気がなくなっていると
いうことですね。

2015年に野村證券で販売されるようになったタイミングで
巨額の資金が流入しています。

これだけ優れたファンドですが、2019年は資金流出が続きました。

インデックスファンドよりもパフォーマンスが悪かったことによる
評判の落ちだと思いますが、中長期で見れば、文句のつけようが
ないファンドなので、一時的なパフォーマンスの悪化に動揺しては
いけません。


※引用:モーニングスター

スパークス・新・国際優良日本株ファンド 厳選投資の今後の見通し

スパークスという名前を聞いたことがない人もいるかもしれませんが、
運用に携わっている人間に言わせると、「日本株のアクティブファンド
に投資をしたいなら、スパークスが無難」と言われるほど、日本株=
スパークスが強いという公式が業界に広まりつつあります。

何度も繰り返しになりますが、圧倒的な分析力をもとに、20銘柄程度に
絞り込めるのは、運用における自信の表れです。普通はできません。

「マクロはミクロの集積である」という投資哲学が社内のDNAとして、
受け継がれている限り、運用体制が一部変わったとしても、分析力が
大きく落ちることはないと考えており、厳選投資は高いパフォーマンスを
出し続けてくれると思いますので、引き続き期待したいと思います。