インデックスファンドの低コスト競争において、最前線で戦って
いるアセットマネジメントOneのたわらノーロードシリーズ。

今日は、たわらノーロード先進国債券の評価や評判、実質コスト
などについて徹底的に分析したいと思います。

たわらノーロード先進国債券の基本情報

投資対象は?

投資対象は、日本を除く世界主要国の公社債に投資をし、FTSE世界
国債インデックス(円ベース、為替ヘッジなし)に連動する投資成果
を目指します。

FTSE世界国債インデックスは昨年まで、シティ世界国債インデックス
と呼ばれており、先進国債券の代表的なベンチマークです。

地域別構成比見ると、北米と欧州で95%を占め、全体では、22か国
772銘柄で構成されています。

※引用:交付目論見書

たわらノーロード先進国債券の値動きのイメージがつきやすいように
ベンチマークの推移を見てみましょう。

2007~2008年のリーマンショックでは、20%ほど下落しましたが、
2012年頃から回復しています。

国内債券ファンドのベンチマークと比べると、だいぶ異なる値動き
となっています。

債券と聞くとかなり手堅いイメージがありますが、先進国債券と
なると思ったより値動きしますので、注意してください。

※引用:交付目論見書

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

インデックスファンドの運用において、純資産総額というのも
見るべきポイントです。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を
入れ替えることができず、インデックスから乖離してしまう
リスクがあります。

また純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性があります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

たわらノーロード先進国債券は下図のように2015年の新規設定
以来、着実に純資産総額を伸ばしており、現在の純資産総額は
約55億円となっています。

ファンドの規模としては全く問題ありません。

カテゴリー最低水準のコストとなっていますので、まだまだ
純資産額は増えそうです。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければ
なりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

インデックスファンドにおいて、実質コストというのは何よりも
重要な項目です。

FTSE世界国債インデックス連動型のファンドは運用会社各社が
作っていますが、運用リターンはベンチマークに連動するため、
どこも差がつきません。

そうすると、実質コストの部分で良し悪しを決めることになる
わけです。

たわらノーロード先進国債券の実質コストは約0.198%となっており、
前期の0.233%から比べるとだいぶコストが下がりました。
同カテゴリー内でも最低水準となっています。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 0
信託報酬 0.1836%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.198%(概算値)

たわらノーロード先進国債券の評価分析

基準価額の推移は?

たわらノーロード先進国債券の基準価額は、2016年ごろから
9000円~10,000円の間をうろうろしています。

先進国債券と聞くと、国内債券よりは利回りが高く、それでいて
債券だからリスクは低いと思ってしまいがちですが、債券ファンドと
債券は同じものと考えないほうがよいと思います。

少なくとも、私個人としては、債券ファンドを購入するくらいなら、
直接債券を購入したほうが間違いなく良いと思っており、債券ファンド
を購入する人がここまで多い理由が未だによくわかりません。

※引用:モーニングスター

利回りは?

つづいて、たわらノーロード先進国債券の運用実績を見てみましょう。
直近1年間の利回りは▲3.67%となっています。

3年平均利回りも▲1.05%となっており、厳しい結果となっています。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲3.67% 14%
3年 ▲1.05% 24%
5年
10年

※2019年1月時点

標準偏差は?

たわらノーロード先進国債券の標準偏差を見てみると、同カテゴリー内
では平均的な水準です。

今後1年間の期待利回りは▲15.17%~7.83%の間に収まることが予想されます。。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 5.75 35%
3年 7.27 42%
5年
10年

※2019年1月時点

年別のパフォーマンスは?

つづいてたわらノーロード先進国債券の年別のパフォーマンスを
見てみましょう。

2017年以外はマイナスのパフォーマンスとなっており、これでは、
いくらコストが安いと言っても投資する気になりません。

年間利回り
2018年 ▲3.67%
2017年 4.74%
2016年 ▲3.96%
2015年
2014年

※2019年1月時点

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類似ファンドとのパフォーマンスの差は?

インデックスファンドに投資をするときは、同じベンチマークを採用している
他のファンドとのパフォーマンス比較は必要不可欠です。

たわらノーロード先進国債券と同じ、FTSE世界国債インデックスと比較して
みると、ほぼパフォーマンスに差がないことがわかります。

ここから、信託報酬だけでなく、実質コストにもほぼ差がないことがわかり、
先進国債券を選ぶのであれば、どのファンドを選んでもほとんど変わらない
ということができます。

引用:モーニングスター

最大下落率は?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になるのが、
最大どの程度、資産が下落する可能性があるのかという点かと思います。

下記に、ファンド設定来の最大下落率を期間別に集計してものを載せます。

2016年1月に一番タイミング悪く買って、2016年6月に一番タイミング悪く
売った場合に最大-9.60%あなたの資産が目減りした可能性があるということですね。

同カテゴリーで10年超運用しているファンドを見ると、最大下落率は20%ほどと
なっていますので、思った以上に値動きが大きいと思っておいたほうがよいです。

もちろん、長期保有をすれば、ちゃんとプラスのリターンが出ていますので、
これくらいの下落はあるものだと思って、投資をすると、下落相場でも我慢できると思います。

ただし、何も考えず保有し続けるのは厳禁です。

考えなしの長期保有が自分の首を絞める理由とは?

期間 下落率
1カ月 ▲5.55%
3カ月 ▲7.76%
6カ月 ▲9.60%
12カ月 ▲7.70%

※2019年1月時点

ベンチマークとの乖離率は?

インデックスファンドの運用においては、ベンチマークとの乖離率
というのが運用の巧拙を見極める一つのポイントとなります。

2017年10月13日~2018年10月12日までの期間において、ベンチマーク
は▲2.7%、たわらノーロード先進国債券は▲2.9%となりました。

乖離率は▲0.2%程度となっており、主に運用コストよるものなので、
おおむねベンチマークに連動した運用ができています。

当ファンド ベンチマーク
▲2.9% ▲2.7%

評判はどう?

続いて、たわらノーロード先進国債券の評判を見ていきたいと思います。

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入している
ということなので、評判がいいということになります。

たわらノーロード先進国債券は2015年の新規設定以来、毎月資金が
流入しています。

2018年に積立NISAが始まったタイミングで、さらに人気に火がつき、
一気に資金流入が大きくなっています。

同カテゴリーで最低水準のコストを実現しているので、まだまだ
人気は続きそうですね。

たわらノーロード先進国債券の評価まとめ

国内債券ファンドと比べると、値動きが大きい先進国債券ファンドですが、
当ファンドはコストも最低水準となっているので、先進国債券ファンドを
購入するならこちらのファンドがいいと思います。

ただ、注意も必要です。分散投資の基本形といえば、国内株式・国内債券・
海外株式・海外債券の4つのアセットクラスに分散する方法です。

そうすると、海外債券を選択する必要が出てくるので、多くの方が先進国債券を
選択します。

しかし、以前は分散効果がありましたが、上述したベンチマークの推移のとおり、
リーマンショック時には、20%ほど下落しており、先進国株式と先進国債券の
相関係数は0.7程度とかなり高くなっています。

ですので、正直なところ、分散効果はあまりなくなっているのです。

先進国債券のインデックスファンドにおいては、コストも最低水準であるため、
こちらのファンドを選択して問題ないのですが、分散効果を狙って投資を
するのであれば、株式と先進国債券の合計比率を高めないようにしてください。