優秀なパフォーマンスのファンドを表彰するアワードが
日本には3つあります。

R&Iファンド大賞、トムソン・ロイター リッパー・ファンド・
アワード・ジャパン、モーニングスター ファンド・オブ・
ザ・イヤーです。

2017~2018年にかけて、この3つの賞をすべて受賞したのが、
アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信です。

米国成長株投信には、毎月分配型/年1回決算型、為替ヘッジ
あり/なしの4コースがあります。一番人気のBコースを中心に
今日は4つのコースを比較しながら、独自の目線で分析していきます。


アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信の基本情報

投資対象は?

米国成長株投信はS&P500株価指数(配当金込み)をベンチ
マークとして、成長性の高い米国株式に投資していきます。

ポートフォリオは50~70銘柄に絞り込んでいますので、絞り
込んだことでS&P500と比較してどのようなパフォーマンス
になっているかは気になるところです。

アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信 の組入銘柄
上位を見てみると、有名どころの米国株が名前を連ねています。

ですので、S&P500から特に優秀な銘柄を厳選しているような
イメージでよいかもしれません。


※引用:マンスリーレポート

運用体制は?

マザーファンドの運用を行っているのは、フランク・カルーソを
含めたベテランのファンドマネージャーが中心となって運用を
行っています。

フランク・カルーソ自身は40年近く株式運用にかかわっている
ベテラン中のベテランです。

2012年から本マザーファンドの運用を担当しており、カルーソが
ファンドマネージャーを務めている限りは今後も高いパフォーマンス
が期待できそうです。

純資産総額は?

純資産総額は投資信託を見極める際にとても大切なポイントです。

純資産総額が多い方が、ファンドマネージャーが資金を投資する際に
有利であったり、他の投資家の解約の際の影響が小さくなるので、
余計なコストが減ります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信 の純資産総額
はどうでしょうか?

現在の純資産総額は約1100億円です。1100億円あれば十分ですが、
A~Dコースまで合わせると、なんと7000億近くになりますので、
非常に人気の高いファンドであることがわかります。

実質コストは?

投資信託にかかる費用について、皆さんがよく目にするのは、
販売時の手数料・信託報酬・信託財産保留金といったところ
だと思います。

しかし、これ以外にも費用がかかっているのをご存知でした
でしょうか?

これを実質コストというのですが、実質コストは売買時の
手数料や取引の際の税金、保管費用などが含まれ、運用報
告書で確認することができます。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信の実質コスト
1.747%となっており、決して安くはありません。

また、販売手数料も3.24%かかりますので、慎重にファンドを
選定しなければなりません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.727%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.747%(概算値)

※引用:最新運用報告書

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信の評価分析

基準価額の推移は?

アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信 Bコースでは、
2016年末から順調に基準価額を伸ばしています。

2020年のコロナショックでは一時期30%以上の下落を記録
しましたが、その後しっかり戻してきており、年間のリタ―
ンは決して悪い水準ではありません。

インデックスファンドと違い、銘柄をしっかり選定している
からこそ、こういった下落相場ではうまく立ち回ることが
できていますね。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信 Bコースの
直近1年間の利回りは+2.32%となっています。株式ファンド
で直近1年間のパフォーマンスがプラスのファンドはほぼない
ので、この結果は素晴らしいですね。

3年、5年、10年平均利回りを見ても、年利10%程度は維持
できており、同カテゴリー内でも上位をずっとキープして
います。

これなら高いコストを支払っても投資をする価値がありますね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 +2.32% 5%
3年 +11.96% 3%
5年 +8.68% 4%
10年 +13.99% 15%

※2020年4月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の変動幅の大きさを把握するのに役立ちます。

アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信 Bコースの標準偏差
は16程度となっており、実はコロナショック前後でほとんど変化
していません。

ここから何が言えるのかというと、コロナショックで基準価額が
急落したようなファンドは標準偏差が何倍にも上昇していますの
で、ある意味、平常時と変わらない程度に下落幅を抑えた運用が
できているということです。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 16.14 5%
3年 14.60 2%
5年 16.41 12%
10年 17.93 29%

※2020年4月時点

年別のパフォーマンスは?

続いて、アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信
Bコースの年別のパフォーマンスを見てみましょう。

2016年、2018年はマイナスで終わっていますが、下落幅は
かなり小さく抑えることができているので、まさにお手本
のような運用です。

2020年も損失はそこまで大きくならずに済みそうです。

2020年 ▲10.71%(1-3月)
2019年 +32.30%
2018年 ▲1.80%
2017年 +27.29%
2016年 ▲2.42%
2015年 +10.80%
2014年 +31.54%

※2020年4月時点

類似ファンドとのパフォーマンスの比較

アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信Bコースに
投資をするのであれば、低コストのインデックスファンド
と比較をしておいて損はありません。

今回は、S&P500をベンチマークとしている低コストファンドの
iFree S&P500インデックスと比較をしてみましょう。

直近3年間のパフォーマンスを比較してみると、アライアンス・
バーンスタイン 米国成長株投信 Bコースのほうがパフォーマンスで
はるかに勝っていることがわかります。

iFree S&P500インデックスにそもそもパフォーマンスで
勝てるアクティブファンドがかなり少ない中で、ここまで
大差をつけられる米国成長株投信Bコースは異常です。

これならば、高いコストを払ってでも投資をする価値が
十分にあるといえます。


※引用:モーニングスター

Aコース、Bコース、Cコース、Dコースどれがいいの?

米国成長株投信への投資を検討している人がもう一つ気に
なるのが、Aコース、Bコース、Cコース、Dコースのどれを
選択すればよいのかという問題です。

ちなみにAコースとCコースが為替ヘッジあり、Bコース、
Dコースが為替へっじ無です。毎月分配型なのが、C、D
コースですね。

パフォーマスを見てみると、米国成長株投信Bコースが一番
パフォーマンスが優れていることがわかります。

まず、何度もこのブログではお伝えしていますが、分配金
を受け取るとその分パフォーマンスが落ちます。Bコースと
Dコースを見くらべればわかりますが、0.5%も差がつきました。

為替ヘッジ有無については、この3年間はたまたまヘッジ無
が有利に働いたという程度なので、今後どうなるかはまた
別問題です。

ただ、為替リスクをどうしても取りたくないという人以外は
ヘッジ無の米国成長株投信Bコースを選択しておけば、よいと
思います。

最大下落率は?

アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信 Bコースの
最大下落率は以下の通りです。

2008年1月~2008年12月までの間に、▲54.79%下落しています。
コロナショックもリーマンショック級とまで言われましたが、
当時のほうが下落幅は圧倒的でした。

ここでパニック売りをしてしまった人は、一番損失が膨れて
しまったと思いますが、このあと数年かけて、しっかり戻し
てきましたので、仮に基準価額が大きく下落したとしても、
気長に持ち続けることをおすすめします。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲22.02%
3カ月 ▲41.13%
6カ月 ▲45.30%
12カ月 ▲54.79%

※2020年4月時点

分配金は?

つづいては、アライアンス・バーンスタイン 米国成長株
投信 Bコースには、関係ありませんが、Cコース、Dコース
の人が気になる分配金についてみていきましょう。

米国成長株投信の場合、ファンドの運用益とのバランスを
見ながら、分配していきますので、パフォーマンスがそこ
そこのときは分配がされません。

2019年は年末にかけて基準価額が大きく上昇したことも
あり、あえて、分配金は出していなかったようですね。

ただ、ファンドの収益状況に合わせて分配をしてくれた
ほうが元本が毀損することがないので、安心できます。

また、このブログでは何度も言っていますが、特別な事情がない限りは
分配型のファンドに投資すべきではありません。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金 当期収益以外 繰越対象額
55 1,273
56 1,300
57 1,311
58 1,351
59 1,362
60 1,362

評判はどう?

次にアライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信 Bコースの
評価を見てみましょう。

資金の流出入はそのファンドの評価にとって有益な参考情報
になります。

コロナショックで軒並み株式ファンドは資金流出が続く中、
過去数年で最大の流入額を更新しています。

数年前まではあまり人気がなかった米国成長株投信ですが、
ここにきて人気が爆発していることがよくわかります。


※引用:モーニングスター

アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

コロナショックで株式ファンドは軒並み大きく下落した
と思われていますが、しっかりと下落幅を抑えて、運用
ができている優秀なファンドも存在します。

iFree S&P500インデックスにパフォーマンスで勝てる
ファンドがほとんどない中で、圧倒的な差をつけている
米国成長株投信はとても素晴らしいの一言です。

また未だに分配金をもらうDコースに投資をしている人
も多いと思いますが、さきほど比較をしたように、時間
がたてばたつほど、パフォーマンスに開きが出てきます。

分配型に特にこだわりがないのであれば、Bコースを選択
したほうが私はよいと思います。