10年平均利回りランキングは多くの方から好評をいただきました。一方で、最近のファンドが全く入っていないので、最近設定されたファンドはどうなんだ?というお声をいただくことがあります。
そこで、今回は3年以上運用実績があるファンドの中でのランキングを新たに作成しました。
3年というのは明確に何か根拠があるわけではないのですが、投信業界ではよく、新設ファンドは3年は様子をみようという格言めいた言葉がありますので、3年としています。
そこで、今回は3年以上、運用期間があるファンドの中でのパフォーマンスランキングを見ていきたいと思います。
10年平均利回りのパフォーマンスランキングと比較して、果たしてどんなファンドがランクインしてくるのでしょうか?
あなたもまだ知らないような隠れた優良ファンドが存在しますので、ぜひ参考にしてください。
米国株式ファンドの3年平均利回りランキングを発表!
米国株式ファンドは現在307本あります。その中で、2020年11月~2023年10月までの3年間でリターンの高かった上位20社をランキングにしました。
ただ、中には純資産額が非常に小さく、今から投資をするにはおすすめできないファンドも含まれます。そのため、単純にリターンでランキングを上から並べるだけでなく、純資産総額が少なくとも100億円以上あるファンドのみに絞り、上から並べています。
さて、どういった投資信託がランクインしているのでしょうか?
順位 | 銘柄 | 3年平均利回り |
1 | 米国エネルギーMLPオープン『愛称:エネルギー・ラッシュ』 | 36.84% |
2 | 米国小型バリュー株ファンド 『愛称:アメリカン・エンジェル』 | 32.97% |
3 | 米国インフラ関連株式ファンド『愛称:グレート・アメリカ』 | 28.30% |
4 | BR・USベーシック・バリュー | 26.53% |
5 | 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド 『愛称:楽天・VYM』 | 25.31% |
6 | フランクリン・テンプルトン・アメリカ高配当株 | 24.61% |
7 | iFreeNEXT FANG+インデックス | 24.17% |
8 | FANG+インデックス・オープン | 24.16% |
9 | ニッセイ アメリカ高配当株ファンド『愛称:USドリーム(毎月)』 | 24.00% |
10 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 23.72% |
11 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 『愛称:SBI・V・S&P500』 | 23.59% |
12 | つみたて米国株式(S&P500) | 23.57% |
13 | iFreeS&P500インデックス | 23.54% |
14 | SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) | 23.36% |
15 | iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックスF | 23.24% |
16 | 米国株式インデックス・ファンド | 23.18% |
17 | マニュライフ・米国銀行株式ファンド 『愛称:アメリカン・バンク』 | 23.07% |
18 | 農中<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500 | 23.05% |
19 | インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカ ICA | 22.93% |
20 | 農中<パートナーズ>米国株式 S&P500 | 22.91% |
※2020年11月~2023年10月
※為替ヘッジ無のファンドが対象
※分配型、資産成長型など同じファンドで2つのファンドがランクインしている場合、パフォーマンスの高いほうを採用。
※通貨選択型のファンドは為替の影響を大きく受けているので、除外しています。
国内の大型株、中小型株ファンドの3年平均利回りは上位で23~25%ですので、米国株の3年平均利回りがいかに優秀かわかります。
近年、非常に人気の高いS&P500に連動するインデックスファンドもベスト20に食い込んでいますね。
この結果を見る限り、あえてリスクを取って、アクティブファンドを選ばなくても、S&P500に連動するインデックスファンドに投資をしておけば、十分なリターンを得られることがわかります。
ちなみに、NYダウやNASDAQ100に連動するインデックスファンドの利回りは21%~22%に固まっていますので、正直S&P500と大きく変わらないと言えます。
こちらに10年平均利回りで見たときに高いパフォーマンスを残している米国株ファンドをランキングでまとめていますので、参考にしてください。
米国株式ファンドのおすすめはどれ?10年平均利回りランキング ベスト20を発表!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
米国株式の一強時代と言われているように、やはり米国株ファンドは優れた成績のものが多く、あえてグローバルに分散投資をするのではなく米国株に集中投資するというのも戦略のひとつとしては面白いでしょう。
とは言っても、やはりグローバルに分散投資をしたいという人が多いと思いますので、そのような方はこちらもご覧ください。
先進国株式ファンドのおすすめはどれ?10年平均利回りランキングを発表!
投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。
しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。
>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。
今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。
>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点