世界のリートに分散投資ができるということで非常に人気のある
DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)。

毎月分配型のファンドですと、USリートやJリートが多くグローバル
リートに投資ができるファンドというのは実は多くありません。

リート自体は投資対象として魅力はあるのですが、毎月分配型に
なっているこのファンドはどうなのでしょうか?

今日は、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)を
徹底分析していきます。

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の基本情報

投資対象は?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の主要投資
対象は、日本を含む世界各国のリートです。

S&P 先進国REITインデックスの動きに連動する投資成果を
目指します。

リートについてはご存じの方も多いかと思いますが、皆さんから
集めた資金を元手として、オフィスビル、病院、商業施設など、
個人では投資できないような投資先に投資をしていきます。

様々な種類の不動産に分散投資ができるというのも魅力のひとつ
となっていますね。

現在の組入数は363銘柄となっており、国・地域別の配分を見ると、
米国の比率が6割強と大半を占めています。

※引用:マンスリーレポート(2018年12月時点)

業種別の組入比率を見てみると、様々な不動産に分散投資をしている
ことがわかります。国だけでなく、業種も分散されているのは
投資家からするとありがたいですね。

※引用:マンスリーレポート(2018年12月時点)

純資産総額は?

つづいて、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の
純資産総額を見てみましょう。

純資産総額が小さいと運用が効率的に行えず、余計なコストが発生
したり、運用会社も運用に力を入れないため、パフォーマンスが
優れないといったデメリットが発生します。

ですので、必ずチェックするようにしてください。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の純資産総額は、
現在約1940億円です。

最盛期で3000億円規模までありましたが、今では30%ほど減少しています。
純資産総額の規模としては問題ありませんね。

※引用:マンスリーレポート(2018年12月時点)

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬以外にも、実際には
コストがかかります。

株式売買手数料や有価証券取引税、印刷費用などが該当します。

これを実質コストと言いますが、実質コストが信託報酬よりも
かなり高くなっていることもありますので、必ず事前に確認して
おいたほうがよいポイントです。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の実質コストは
0.978%となっています。

実質インデックスファンドなのですが、購入時手数料がかかる点と、
未だに1%程度も手数料を取っている時点で、かなりの割高となって
いることがわかります。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 2.7%(税込)
信託報酬 0.918%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 0.978%(概算値)

※引用:第141期 運用報告書(決算日2018年6月13日)

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の評価分析

基準価額の推移は?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の基準価額は
2016年以降下落を続けています。

分配金再投資基準価額(青線)はわずかではあるものの、上昇して
いますので、過剰な分配が行われていることは言うまでもありません。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

それでは、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の
利回りはどうでしょうか?

5年、10年平均利回りを見ると、8%以上の高い利回りとなっています。

同カテゴリーのランキングで見ても、上位30%以内には入っているので、
良好な結果と言えるでしょう。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 2.59% 43%
3年 1.64% 47%
5年 8.63% 26%
10年 13.65% 20%

※2019年1月時点

標準偏差は?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の標準偏差を
見てみましょう。直近5年では12.00~13.00の間を推移しています。

ここから今後1年間の基準価額の変動幅を予想すると、
▲22.49%~27.67%となります。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 12.54 63%
3年 12.54 49%
5年 13.04 47%
10年 18.79 80%

※2019年1月時点

年別のパフォーマンスは?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の年別の
利回りを見てみましょう。

2014年には大きなプラスのリターンを出していますが、2015年以降
はそこまで優れた成果を残せていないことがわかります。

さきほどの標準偏差が大きくなっていたのも、こういったことが
原因と言えます。

年間利回り
2018年 0.97%(9月末時点)
2017年 4.89%
2016年 ▲0.52%
2015年 ▲0.20%
2014年 41.62%

※2019年1月時点

「アクティブファンドは儲からない」は嘘!私のファンド運用実績を公開

類似ファンドとのパフォーマンス比較

高コストのアクティブファンドに投資をするのであれば、低コストの
インデックスファンドより高いパフォーマンスでなければ投資する
価値がありません。

そこで、今回はS&P 先進国REITインデックスをベンチマークとする
ニッセイGリートインデックスとパフォーマンスを比較してみました。

ほとんどパフォーマンスに差がないことがわかりますね。ただ実際は
購入時手数料や毎月分配で分配金を出してしまっているので、リターンは
ニッセイGリートインデックスファンドのほうが高くなるでしょう。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

標準偏差がわかれば、どの程度下落する可能性があるかはある程度
予測できますが、実際にどれくらい下落したことがあるのか確認する
ほうがイメージが湧きます。

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の最大下落率は
2018年3月~2009年2月で▲62.67%となっています。

リートと聞くと、比較的リスクが小さいと思われる方も多いですが、
大きく下落するときは株式と同じレベルで下落することがあります。

この点はしっかり押さえた上で投資判断をしましょう。

考えなしの長期保有が自分の首を絞める理由とは?

期間 下落率
1カ月 ▲35.29
3カ月 ▲51.66%
6カ月 ▲61.09%
12カ月 ▲62.67%

※2019年1月時点

分配金は?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)は毎月50円の
分配をしています。

基準価額に対する分配金利回りは20%近くとなっており、ファンド
の収益力をはるかに上回っています。

何より50円の分配金のうち、半分以上が当期の収益以外から分配
されていますので、あなたが受け取っている分配金の大半は
あなたが投資した元本が戻ってきているだけなので、注意してください。

分配金 当期収益以外 繰越対象額
136期 50円 30円 1,636円
137期 50円 46円 1,590円
138期 50円 41円 1,548円
139期 50円 31円 1,517円
140期 50円 39円 1,478円
141期 50円 40円 1,438円

評判はどう?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の評判を確認
する上で、毎月の資金の流出入が役立ちます。

資金流入が多くなっていれば、人気が出てきているファンドである
とわかりますし、流出が続いているようであれば、評判が悪くなって
いるファンドと言えます。

それでは、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の
評判を見てみましょう。2018年は資金の流入が続きました。

パフォーマンスが優れないにもかかわらず、資金が流入しているのは、
基準価額が下がったことにより分配金利回りが見かけ上高くなったため、
無知な投資家が飛びついたというのが実態です。

ファンドの実力に伴って人気が出ているわけではないので、くれぐれ
も注意してください。

※引用:モーニングスター

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の今後の見通し

S&P 先進国REITインデックス自体は中長期で右肩上がりに成長
しており、指数としては悪くないと思います。

しかし、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の場合、
明らかにファンドの収益力を上回る分配を続けており、基準価額の
下落が止まりません。

分配金余力も着実に減少しているため、今の分配金利回りを維持
するのは不可能でしょう。