キャピタル・インターナショナルが運用しているキャピタル 世界株式ファンド。
名前を聞いたことがある人のほうが少ないと思いますが、キャピタルが
運営しているファンドの中で純資産総額が1000億円を超える数少ないファンドです。

今日は、キャピタル 世界株式ファンドについて徹底分析していきます。

キャピタル 世界株式ファンド の基本情報

投資対象は?

キャピタル 世界株式ファンド の投資対象は、受益証券への投資を通じて、
世界各国の株式に投資をしていきます。

下図のように、ルクセンブルク籍円建外国投資信託証券
「ニューパースペクティブ・ファンド(LUX)」への投資を通じて、
新興国を含む世界の株式に投資します。


※引用:交付目論見書

キャピタル 世界株式ファンドは現在257銘柄で構成されており、
国別の構成比率を見てみると、約50%がアメリカで、次にフランス、
日本、イギリスと続きます。

業種別の比率でみると、情報技術系の企業が高くなっていることが
わかります。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、キャピタル 世界株式ファンド の純資産総額はどうなっているか
見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から
集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

キャピタル 世界株式ファンド は2016年ごろから急激に、純資産総額を
伸ばしており、現在は980億円程度となっています。
規模としては、まったく問題ありませんね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

キャピタル 世界株式ファンド の実質コストは1.672%とカテゴリー内では
安いです。前期からもほとんど変化していません。

しかし、購入時手数料と合わせると、初年度は5%近くコストがかかりますので、
慎重に選ばなければいけません。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.6702%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.672%(概算値)

※引用:第11期 運用報告書(決算日2018年8月20日)

キャピタル 世界株式ファンドの評価分析

基準価額をどう見る?

キャピタル 世界株式ファンド の基準価額は、2016年ごろから右肩上がりに
伸びていましたが、2018年10月に大きく市場が下落したタイミングで、
かなり大きく下げています。

少し戻しましたが、まだ今後の動きには注意が必要です。


※引用:モーニングスターWEBサイト

利回りはどれくらい?

キャピタル 世界株式ファンド の直近1年間の利回りは▲3.56%となっており、
5年平均利回りが+6.91%、10年平均利回りが9.38%となっています。

カテゴリー内のランキングで見ると、上位40~60%程度のところに常に
ランクインしていますので、優れた実績を残せているとは言い難いですね。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※引用:モーニングスターWEBサイト

四半期別の運用パフォーマンスは?

キャピタル 世界株式ファンドの四半期別のパフォーマンスを見てみると、
2014年と2017年だけはパフォーマンスが良かったようです。


※引用:モーニングスターWEBサイト

インデックスファンドとの比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、類似のインデックスファンドと
パフォーマンスの比較をしたうえで投資判断をしても損はありません。

今回は、キャピタル 世界株式ファンドが参考指標として採用している
MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス(円ベース)を
ベンチマークにしているeMAXIS 全世界株式インデックスと
パフォーマンスの比較をしてみました。

あくまで参考指標ではあるので、絶対超えていなければいけないわけでは
ありませんが、eMAXIS 全世界株式インデックスに負けているのであれば、
キャピタル 世界株式ファンドに投資をするメリットがありません。


※引用:モーニングスターWEBサイト

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある程度は
予想できますが、やはり実際に下落した度合いをみたほうがイメージがわきます。

キャピタル 世界株式ファンド は2008年1月~2008年12月の間に最大▲53.35%と
大幅下落しています。リーマンショック並みの下落相場がすぐにくるとは思いませんが、
これくらい下落する可能性はあると思っておいたほうがよいでしょう。


※引用:モーニングスターWEBサイト

評判はどう?

キャピタル 世界株式ファンド の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけキャピタル 世界株式ファンド を
解約している人が多いということなので、評判が悪くなっているということです。

キャピタル 世界株式ファンド は2016年以降、毎月資金流入が続いていましたが、
2018年に入って、資金の流出が続いています。

2018年に入り、運用実績が伴っていないため、仕方ない部分ではありますが、
直近は評判があまりよくないようですね。


※引用:モーニングスターWEBサイト

キャピタル 世界株式ファンドの今後の見通し

2018年10月も世界の株式市場全体で大きな下落を記録し、11月に入っても、
不安定な相場が続いています。

米国経済は、失業率の低下と賃金上昇を背景に消費主導の回復が持続していますが、
ここで、企業業績が傾いてくると、一気に市場全体が弱気になる可能性があります。

市場の先行きも不安ではありますが、そもそもインデックスファンドに
パフォーマンスで負けてしまっているようでは、投資対象になってきません。

さきほど比較したeMAXIS 全世界インデックスはeMAXIS Slimシリーズでコストが
さらに抑えられたものも出てきていますので、キャピタル世界株式ファンドよりは、
eMAXISのほうが間違いなさそうです。