いつからか有事の金という言葉が使われるようになり、多くの
投資家がリスクオフ志向が強まると安全資産の金が買われるよう
になりました。

直近、米国と中国の貿易問題が相場に大きな影響を与えており、
リスク回避の観点から金への投資が再度注目を集めています。

ただ、多くの人が何となく金を買っておけば安全だろうと
思っていることに対しては、警鐘を鳴らしたいと思っています。

今回は金ETFに投資をしていく三菱UFJ 純金ファンド
『ファインゴールド』について徹底分析していきます。

三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』の基本情報

投資対象は?

三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』の投資対象は
純金上場信託です。

純金上場信託は国内に保管される金の現物を裏付け資産と
しています。

ファインゴールドは金ETFに投資するだけなので、
ポートフォリオに面白みはありません。


※引用:交付目論見書

金価格の推移は?

ファインゴールドに投資をするのであれば、金価格が過去に
どのように推移をしているのかを確認しておくことはとても
重要です。

金=何となく安全というイメージがありますが、金価格も常に
変動していますので、何も知らずに投資をすると、元本割れ
することがあり得ます。

2011年~2018年ごろまでは4000円~4800円のレンジを推移して
いたのですが、直近でレンジを突破し、大きく上昇し始めています。


※引用:マンスリーレポート(2019年4月)

純資産総額は?

続いて、三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』 の純資産総額
はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できな
かったり、コストが嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』の純資産総額は、
現在220億円程度となっており、直近で資産を伸ばしています。

2011年ごろから着実に純資産を伸ばしてきており、
有事の金に対する信頼は厚いと言えますね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』の実質コストは0.99%
となっています。前期から比べると、割安となってはいますが、
投資対象のETFの運用コストが0.44%とこれが高コストになって
しまっている原因です。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 1.1%(税込)※上限
信託報酬 0.99%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.99%(概算値)

※引用:最新運用報告書

実質コストを加味しても、圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』の評価分析

基準価額の推移は?

三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』の基準価額は、
2019年の後半から急上昇しており、13000円を突破しています。

安全資産と言われていますが、この1年はかなり大きく値動き
しそうです。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』の利回りを見て
みましょう。

直近1年間の利回りは+18.04%と金価格が急騰しています。

直近のパフォーマンスが好調であることにより、3年、5年の
平均利回りも3%超のプラスリターンを維持できています。

資産保全を目的に金ETFに投資をしようと考えている人も
多いと思いますので、この程度の利回りで十分でしょう。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 18.04% 33%
3年 5.06% 19%
5年 2.84% 12%
10年

※2019年10月時点

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の値動きの大きさを比較するときに役立ちます。

3年平均利回りが7くらいですので、国内株式ファンドの約半分程度
の値動きとなっているようです。同カテゴリー内では、上位1割に
ランクインしており、安定した運用ができている点は高評価ですね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 9.37 5%
3年 7.18 4%
5年 8.51 4%
10年

※2019年10月時点

年別運用パフォーマンスは?

三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』の年別の運用パフォーマンス
も見てみましょう。

プラスの年がないわけではありませんが、マイナスの年の下落幅が
思った以上に大きいため、全体としてパフォーマンスはまずまずな結果です。

年間利回り
2019年 +12.5%(1-9月)
2018年 ▲4.46%
2017年 +6.84%
2016年 +3.61%
2015年 ▲9.94%
2014年 +11.04%

※2019年10月時点

最大下落率は?

投資するのであれば、ファンドがどの程度下落する可能性があるのか
は知っておきたいところです。

もちろん標準偏差から変動幅を予測することはできますが、やはり
過去にどの程度下落したことがあるのかを調べるのがよいでしょう。

三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』は2013年2月~2014年1月
の間に最大16.58%下落しています。

この下落率をどう見るかは人それぞれですが、金への投資でも
これくらいの下落はありえるということは覚えておいてください。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲15.86%
3カ月 ▲20.76%
6カ月 ▲16.22%
12カ月 ▲16.58%

※2019年10月時点

評判はどう?

三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』の評判はネットでの
書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番
役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけ三菱UFJ 純金ファンド
『ファインゴールド』を購入している人が多いということなので、
評判がよくなっているということです。

三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』は、2018年から2019年の
5月ごろまで大した成果を残せておらず、投資家が解約をし始めた
タイミングでパフォーマンスが大きく回復しました。

そのため、大きく基準価額が伸びた6~8月でなぜか資金が流出超過
となってしまっています。このパフォーマンスであれば、もっと多くの
投資家が注目してもおかしくないので不思議ですね。


※引用:モーニングスター

三菱UFJ 純金ファンド『ファインゴールド』 の今後の見通し

いかがでしたでしょうか?

直近1年間の値動きはかなり異常な値動きなので、あまり参考に
なりませんが、基本的にはそこまで大きく値動きしない運用が
なされています。

ただ、あくまでもETFなので、もし本当に資産の保全を目的に
投資をするのであれば、金を直接買ったほうがよいと思います。

運用のリスク分散の意味で、ファインゴールドを検討している
のであれば、金と株式を50:50で保有をすれば、うまく分散効果が
出てきそうにも見えますが、そうであれば、50%を現金で保有し、
50%で日経平均株価に連動するファンドに投資をすれば、十分では
ないでしょうか。

とにかく、何も考え無しに金に投資をするのは絶対やめましょう。

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