銘柄を20銘柄程度に厳選して運用しているファンドというと、スパークスの厳選投資が有名ですが、アセマネOneからも銘柄を厳選して運用するファンドが登場しました。その名も厳選ジャパン。

まだあまり注目を集めていないため、純資産規模は小さいのですが、優れた運用チームが運用に携わっており、今後注目を集める可能性が高いファンドです。今日は、厳選ジャパンについて徹底分析していきます。

厳選ジャパンの基本情報

投資対象は?

厳選ジャパンは、日本国内の株式を投資対象とし、今後高い利益成長率が期待できる20社程度を厳選し、投資をしていきます。

銘柄を絞りこむというのは、一般的に分散効果が薄れてリスクが高くなると思われがちですが、しっかり考え抜かれて選ばれた20銘柄であれば、それだけでも十分分散効果を発揮できます。

20銘柄程度に絞り込むには、各銘柄についてしっかり分析して、相当の自信がないとできないことですので、私個人としては、厳選ジャパンのように銘柄を絞り込んでいるファンドは高評価です。

具体的に、厳選ジャパンが組入れている銘柄を見てみましょう。

1位のオイシックスは、有機野菜や自然食品などの食材の宅配を行っている企業です。2位のビジョンは、グローバルwifiで有名な会社です。3位のジャパンエレベーターサービスは関東、北海道でエレベーターの保守・保全を行っている会社です。


※2018年10月時点

運用体制は?

厳選ジャパンは、日本中小型株運用で定評のある岩谷さんがファンドマネージャーとして運用しています。

新規設定ファンドの場合、1年程度の実績では、たまたま成績が良かったこともあり得るため、良し悪しを判断できませんが、厳選ジャパンのファンドマネージャーが過去に運用していた他ファンドでの運用実績を分析することである程度の予測は可能となります。

岩谷さん率いる運用チームが運用する代表ファンドとして、DIAM新興市場日本株ファンドがありますが、このファンドのパフォーマンスを見てみましょう。

ご覧の通り、1年、3年、5年、10年平均利回りのどの期間で見ても、驚異の30%超えとなっています。何より、国内小型株というカテゴリーはパフォーマンスの高いファンドが多いのですが、そのなかで1位を獲得できている点も非常に評価できます。

この運用チームが厳選ジャパンの運用も担当していますので、高いパフォーマンスが期待できますね。

平均利回り %ランク
1年 34.41% 17%
3年 35.09% 7%
5年 30.35% 2%
10年 32.91% 3%

※2018年10月時点

純資産総額は?

続いて、厳選ジャパンの純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかったり、コストが嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

厳選ジャパンの純資産総額は、現在30億円程度です。純資産総額がまだ小さいため、コストが嵩んでいる可能性がありますので、注意しなければなりません。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

厳選ジャパンの実質コストは2.009%と カテゴリー内では割高です。購入時手数料も3.24%かかりますので、普通であれば、まず投資をしてはいけないファンドです。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.6632%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 2.009%(概算値)

※第1期 運用報告書(決算日2018年3月23日)より

厳選ジャパンで本当に大丈夫?圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

厳選ジャパンの評価分析

基準価額の推移は?

厳選ジャパンの基準価額で注目すべき点は、2018年1月末時点の高値を更新しているという点です。多くの日本株ファンドが2018年1月末時点の水準を超えられていない中で、厳選ジャパンは超えてきています。

これは、銘柄の選定がうまくできていると言うことで評価できるポイントです。

利回りはどれくらい?

厳選ジャパンの利回りを見てみましょう。直近1年間の利回りは+39.78%となっています。カテゴリーランキングでも1位となっており、非常に優れた結果を残していることがわかります。

平均利回り %ランク
1年 39.78% 2%
3年
5年
10年

※2018年10月時点

標準偏差は?

厳選ジャパンの標準偏差を見てみると、同カテゴリー内で最下位争いをしています。これはパフォーマンスが良い反面リスクを取った運用をしているので、下落するときは大きく下落する可能性があります。とは言っても、パフォーマンスが一番重要ではあるので、リスクが高い点だけは心に留めておきましょう。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。
本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 14.59 91%
3年
5年
10年

※2018年10月時点

年別のパフォーマンスは?

厳選ジャパンの年別のパフォーマンスを見てみましょう。多くの日本株ファンドでマイナスのパフォーマンスとなる中で、高いパフォーマンスを維持できています。

年間利回り
2018年 20.22%(9月末)
2017年
2016年
2015年
2014年

※2018年10月時点

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類似ファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、事前にインデックスファンドとのパフォーマンスを比較しておいて損はありません。

今回は、日経平均株価だけでなく、厳選ジャパンと銘柄数を同程度まで絞り込んで運用しているスパークス 新・国際優良日本株ファンド『厳選投資』を比較してみました。

結果としては、厳選ジャパンのパフォーマンスがずば抜けていると言う結果となりました。まだ1年程度の運用期間しかないので、中長期的にどうなるかはわかりませんが、非常に優れた結果となっています。

評判はどう?

厳選ジャパンの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけ厳選ジャパンを購入している人が多いということなので、評判が良くなっているということです。

厳選ジャパンは、2018年の7月、8月に資金が流出超過となっていますが、全体としては、毎月流入超過となっており、評判が良いことがわかります。

厳選ジャパンの今後の見通し

いかがでしたでしょうか?冒頭でも述べましたが、基本的に新規設定ファンドというのは、運用チームの実力がわからないため、投資をしないほうが無難です。

ただ、今回のように、同じ運用チームがすでに他のファンドを運用していた場合はそのファンドの運用実績を参考にすることができます。

岩谷さん率いる運用チームはすでに国内小型株ファンドで非常に優秀なパフォーマンスを残していますので、厳選ジャパンにも期待がもてると思います。

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