ちばぎんアセットマネジメントが運用しているファンドの中で、
一番人気があるのが日本中小型株ファンド『愛称:発掘名人』です。

 

ちばぎんアセットが運用するファンドは、何とも微妙なパフォーマンス
のファンドが多いのですが、唯一まだましなファンドが発掘名人です。

 

今日は、発掘名人について徹底分析していきます。

 

 

日本中小型株ファンド『発掘名人』の基本情報

投資対象は?

発掘名人は、日本国内の中小型株に投資をしていきます。

 

中小型株は企業数が多く、情報もあまり開示されていないため、
しっかり企業調査をすることで思わぬ発掘銘柄と出会うことが
あります。

 

現在の発掘名人は178銘柄で構成されており、そのうち、上位
10社は以下のようになっています。

 

1位の太陽誘電はスマホに数百個レベルで搭載される電子部品の
開発製造を行っています。

 

2位のアンリツはICTサービスに関わる最先端企業として、
次世代ネットワーク構築を支える通信計測事業をグローバルに
展開し、海外でも高いシェアを誇ります。

 

3位の第一精工は高速伝送性能や退屈曲性に優れたコネクタを
製造するメーカーです。

 


※引用:マンスリーレポート

 

純資産総額は?

続いて、発掘名人の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

 

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額
だと思ってください。

 

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できな
かったり、コストが嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

発掘名人の純資産総額は、現在135億円程度となっています。
武蔵野銀行、千葉銀行、ちばぎん証券の3社だけで135億円ですので、
かなり力を入れて販売していることがわかりますね。


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

 

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

発掘名人の実質コストは1.72%となっており、カテゴリー内で見ると、
割高となっています。

 

2期目に入り、実質コストは下がってきましたが、まだこれでは高いという
印象を受けますね。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)
信託報酬 1.44%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.72%(概算値)

※引用:最新の運用報告書

 

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

 

日本中小型株ファンド『発掘名人』の評価分析

基準価額の推移は?

発掘名人の基準価額は、2018年1月末まで上昇していましたが、
その後は下落トレンドとなっています。

 

中小型株ファンドですと、優れたパフォーマンスのファンドは
2018年1月末の時点の高値を更新していますので、発掘名人の
運用は他と変わらないレベルと言えます。

 


※2019年10月時点

 

利回りはどれくらい?

発掘名人の利回りを見てみましょう。
直近1年間の利回りは▲16.73%となっています。

 

まだ運用期間が短く、長期のパフォーマンスはわかりませんが、
同カテゴリー内での順位は平均的で、パフォーマンスが優れた
ファンドとは言いづらいですね。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲16.73% 59%
3年
5年
10年

※2019年10月時点

 

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内中小型株式ファンドランキング

 

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の変動の大きさを比較するときに
役立ちます。

 

発掘名人の標準偏差を見てみると、同カテゴリー内では
上位3割程度となっています。

 

パフォーマンスも平均的。基準価額のブレも平均くらいという
ことでとりわけ強みがないファンドですね。

 

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 22.80 31%
3年
5年
10年

※2019年10月時点

 

年別のパフォーマンスは?

発掘名人の年別の利回りを見てみると、2018年はかなり厳しい
結果となりました。2019年にはある程度、挽回してきてはいますが、
2018年の負けを取り戻すまでにはならないと思います。

年間利回り
2019年 +7.88%(1-9月)
2018年 ▲22.91%
2017年

※2019年10月時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

 

類似ファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、事前にインデックス
ファンドとのパフォーマスを比較しておいて損はありません。

 

今回は、ニッセイ 日経225インデックスファンド
日本中小型株ファンド『発掘名人』を比較してみました。

 

発掘名人のパフォーマンスがずっと上回っていたのですが、
直近ではニッセイ 日経225インデックスファンドのほうが
パフォーマンスが高くなっています。

 

なおインデックスファンドは購入時手数料がかかりませんので、
その分を考慮すると、日経平均に連動するようなインデックス
ファンドに投資をしたほうがメリットは大きいと言えるでしょう。

 


※引用:モーニングスター

 

評判はどう?

発掘名人の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

 

資金が流出しているということは、それだけ発掘名人を解約している人が
多いということなので、評判が悪くなっているということです。

 

発掘名人は、直近、資金流出が続いており、評判はよくありません。
国内の小型株ファンドの大半が似たような状況に陥っていますね。

 


※引用:モーニングスター

 

日本中小型株ファンド『発掘名人』今後の見通し

千葉銀行に口座をお持ちの方だと、発掘名人を勧められることが
増えてきているのではないかと思います。

 

しかし、さきほど比較したとおり、日経平均に連動する
インデックスファンドに劣るパフォーマンスしか出せて
いないのであれば、高い購入時手数料とコストを支払って
まで、発掘名人に投資する理由がありません。

 

たいていの人が販売員におすすめされるがままに投資をしており、
他のファンドと比較することなく投資をしてしまっている人も
いるかと思いますが、投資信託は5000本超あるわけですから、
もっと自分にとって最適なファンド見つかる可能性は大いにあるわけです。

 

発掘名人に投資をしていても、年数%の利回りは期待できると
思いますが、せっかくであれば、より高いパフォーマンスのファンドに
投資をしたほうがよいでしょう。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点