近年、インターネットやコンピューターなどの情報技術は、
生活の隅々にまで浸透し、すべての産業における共通の
基盤となっています。

その情報技術における革新的な変革を起こしうる企業に
着目したのが三菱UFJ国際のグローバル・スマート・
イノベーション年2回決算型『愛称:iシフト』です。

今日は、このiシフトについてて徹底分析していきます。

「iシフトって投資対象としてどうなの?」

「iシフトって持ってて大丈夫なの?」

「iシフトより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。


グローバル・スマート・イノベーション(年2回)『愛称:iシフト』の基本情報

投資対象は?

iシフトの投資対象は情報技術及びその派生分野に関連する企業
のうち、革新的な技術によって今後の成長が期待される企業の
株式です。

より具体的には、以下のようにIoT、AI、クラウド・コンピュー
ティングと呼ばれる分野で今後の成長が期待される企業に投資を
していきます。

iシフトの国別の構成比はアメリがが約7割で、次いで台湾、カナダと
なっています。

台湾やカナダの銘柄の比率が上位に来ているというのは1つ特徴
です。


※引用:マンスリーレポート

iシフトの組入れ銘柄数は現在46銘柄となっており、その組入れ上位銘柄は
以下のようになっています。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

純資産総額は投資信託を見極める際に大切なポイントとなります。

純資産総額が多い方が、ファンドマネージャーが資金を投資する際に
有利であったり、他の投資家の解約の際の影響が小さくなりますので、
良い投資信託と判断されます。

また純資産総額が減少しているファンドは、解約が増えているという
ことです。さらに投資信託の規模が小さくなると運用会社自体がその
投資信託に力を注がなくなりパフォーマンスが悪くなることもあります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

iシフトは2017年に純資産総額の最高値をつけたあと、減少が
続いていました。

しかし、パフォーマンスの向上とともに、再度人気が出てきて
おり、現在は400億円程度の規模となっています。

この規模であれば特に問題ありませんね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬の他にも費用がかかって
いることをご存知ですか?これを実質コストと言います。

実質コストには、株式売買手数料や有価証券取引税、監査費用などが
含まれています。

信託報酬より実質コストがかなり高くなっている場合もあるので、
事前に確認しておいた方が良いでしょう

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

iシフトの実質コストを見てみると、2.09%とかなり割高な
設定となっています。

実質的な運用を行っているティー・ロウへの支払いが嵩んでいる
のが要因ですね。

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.980%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.09%(概算値)

 ※引用:最新運用報告書

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

グローバル・スマート・イノベーション(年2回)『愛称:iシフト』の評価分析

基準価額をどう見る?

それでは、iシフトの基準価額の推移を見てみます。

年2回分配金を出しているかつ基準価額が10,000円を
大きく下回らないように分配をしているので、基準価額は
1万円近辺を推移しています。

しかし、分配金を受け取らずに運用した場合の基準価額(青線)を
見ると、右肩上がりに上昇しており、運用が非常にうまくいって
いることがわかります。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、iシフトの運用実績を見てみましょう。

直近1年間の利回りは44.93%と高い利回りとなっています。

3年平均、5年平均利回りを見ても、30%近い利回りとなって
いるので、非常に好調であることがわかります。

ただし、この利回りだけを見て、投資判断をするのは時期尚早です。
他のファンドとのパフォーマンスを比較したうえで投資をするか
決めましょう。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 44.93%
3年 29.85%
5年 29.37%
10年

※2021年9月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

iシフトは、日本を含むグローバル株式カテゴリーに
属しています。

投資をするのであれば、同じカテゴリーでも優秀な
パフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、
同カテゴリー内でのパフォーマンスのランキングは
事前に調べておいて損はありません。

iシフトはどの期間においても上位10%内にランクイン
しており、非常に素晴らしいファンドであることが
わかります。

上位●%
1年 10%
3年 3%
5年 2%
10年

※2021年9月時点

年別のパフォーマンスは?

スペース革命の年別のパフォーマンスを見てみます。

2018年はマイナスとなっていますが、それ以外の年は
2桁プラスかつ、30%以上の利回りとなっており、
これなら文句なしと言えますね。

年間利回り
2021年 22.49%(1-6月)
2020年 56.77%
2019年 33.44%
2018年 ▲13.97%
2017年 41.27%

※2021年9月時点

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

さて、ここまでiシフトのパフォーマンスはかなり
優れていることがわかりました。

では、続いてあえて高いコストを支払う価値があるのか、
インテックスファンドのパフォーマンスと比較をしてみ
たいと思います。

iシフトは米国株式の比率が70%程度ありますので、
今回は、同カテゴリーで非常に人気の高いeMAXIS
Slim先進国株式インデックス
と比較しました。


※引用:モーニングスター

ご覧のとおり、iシフトが大きくアウトパフォームしています。

ここから、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスのような
超低コストのインデックスファンドに投資するよりも、
高いリターンが期待できることがわかります。

iシフト slim 先進国
1年 44.93% 36.41%
3年 29.85% 15.30%
5年 29.37%
10年

※2021年9月時点

アクティブファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、他のアクティブ
ファンドをパフォーマンスを比較してから投資をしても、
遅くはありません。

そこで、今回は先進国株式を投資対象にアクティブ運用している
大和住銀DC海外株式アクティブファンドを比較をしました。


※引用:モーニングスター

大和住銀DC海外株式アクティブファンドも非常に優れた
ファンドなのですが、それを上回るパフォーマンスとなって
いることがわかります。

これであれば高いコストを支払ってでもiシフトに投資をする
価値があると言えますね。

iシフト 大和住銀DC
1年 44.93% 36.39%
3年 29.85% 22.17%
5年 29.37% 23.82%
10年 20.51%

※2021年9月時点

最大下落率は?

iシフトへの投資を検討するのであれば、過去にどの程度
下落したことがあるのかは確認しておいて損はありません。

iシフトの最大下落率は2016年1月~6月の半年間で18%程度
となっています。

運用期間が短いのこともあり、まだ20%程度しか下落した
ことがありません。

iシフトのようにファンドの運用が好調だとファンドの下落を
気にせず投資をして、大きな下落をしたタイミングで精神的に
耐えられなくなり損切りするという人がかなり多くいます。

好調だったとしても下落するときは大きく下落しますので、
心構えだけはしておいてください。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲15.00%
3カ月 ▲15.95%
6カ月 ▲18.30%
12カ月 ▲13.97%

※2021年9月時点

分配金の推移は?

続いて、分配金の推移を見ていきましょう。

iシフトはパフォーマンスが非常に好調ということもあり、
多額の分配金を払い出しています。

2020年は50%近い分配金利回りとなっていますし、10%
程度の分配金は毎年受け取れているようですね。

タコ足配当の毎月分配型のファンドに投資をするよりも
よほど健全なファンドだと言えます。

ただ、原則分配金は受け取らずに再投資をするほうが
おすすめではあります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2021年 1,091円
2020年 5,643円
2019年 0円
2018年 1,074円
2017年 3,804円

※2021年9月時点

評判はどう?

それでは、iシフトの評判はどうでしょうか?

資金の流出入を見れば、投資信託の評判がわかります。

解約が増えているということは、資金が流出超過となっていると
いうことであり、逆にファンドを購入する人が増えていれば、
資金が流入超過となります。

その点、iシフトは2020年以降、資金が流入超過となっており、
パフォーマンスの向上と分配金の支払いが増えたこともあり、
多くの投資家から評判がよくなっていることがわかります。


※引用:モーニングスター

グローバル・スマート・イノベーション(年2回)『愛称:iシフト』の評価まとめと今後の見通し

いかがでしょうか?

iシフトは、パフォーマンスだけ見れば、インデックスファンド
よりもはるかに高いパフォーマンスですし、情報技術という将来性の
高い分野であるので、今後も期待が持てるファンドの1つではあると
思います。

ただ1つ気になるとすれば、2020~2021年にかけて、iシフトの組入れ
銘柄も相当大きく上昇していますので、ここからさらに上昇する余地が
どの程度あるかは疑問が残ります。

とはいえ、netWIN GSテクノロジー株式ファンド情報エレクトロニクス
ファンド
のように類似のテーマ型ファンドで長期で非常に高いパフォーマンス
となっているファンドもありますので、今後こういったファンドに育っていく
可能性がある数少ないファンドの1本ではあると思います。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点