AIというキーワードが頻繁に飛び交うようになって数年ですが、
様々なサービスでAIが使われるようになりました。

その時流に合わせて、運用会社各社で設定されたのがAI関連株
ファンドです。

AIファンドというと、AIで銘柄を選定するものと、AIを活用した
サービスを提供する企業の銘柄に投資をするものとがありますが、
野村 グローバルAI関連株式ファンドについては後者になります。

野村 グローバルAI関連株式ファンドには、為替ヘッジありの
Aコースと為替ヘッジなしのBコースがありますが、今日はより
人気の高い野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースを徹底分析していきます。


野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの基本情報

投資対象は?

野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの主要投資対象は、
新興国を含む世界各国のAI技術関連の株式です。

銘柄選定にあたっては、グローバルな視点でAI先端技術の研究成果
に着目し、AI技術の実用化に伴って投資魅力が高まると考えられる
銘柄選定を行います。

現在、注目の分野はフィンテック、セキュリティ、IoT、ロボット、
自動運転、新薬、医療機器等です。

最近流行りのテーマ型ファンドをひとつにまとめたような銘柄選定
となっています。

現在の組入銘柄数は43銘柄となっています。

野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの国別構成比を見てみると、
約80%がアメリカ株となっており、次いで日本、フランスと続いています。

改めて思いますが、やはり米国株に期待しているファンドマネージャーが
多いということでしょう。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

つづいて、野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの純資産総額
を見てみましょう。

純資産総額が小さいと運用が効率的に行えず、余計なコストが発生
したり、運用会社も運用に力を入れないため、パフォーマンスが
優れないといったデメリットが発生します。

ですので、必ずチェックするようにしてください。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの純資産総額は、
現在約900億円です。

募集当初から非常に期待されていたということもあり、設定と同時に
1500億円を超えましたが、今では1000億円をわりこむ水準と
なっています。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬以外にも、実際には
コストがかかります。

株式売買手数料や有価証券取引税、印刷費用などが該当します。
これを実質コストと言いますが、実質コストが信託報酬よりも
かなり高くなっていることもありますので、必ず事前に確認して
おいたほうがよいポイントです。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの実質コストは
1.76%で、前期よりわずかに下がりました。ただ、コスト自体
はかなり高いですね。

購入時手数料と合わせると初年度は5%超のマイナスからの
スタートになりますので、銘柄選定は慎重に行いたいところですね。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.705%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.76%(概算値)

※引用:最新運用報告書

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの評価分析

基準価額の推移は?

野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの基準価額は
2017年の設定以来、右肩上がりに成長を続けていました。

2018年の後半には市場が大きく下げましたが、2019年に入り、
大きく反発しています。

この勢いで2020年も上昇していくかと思いましたが、コロナ
ショックの影響で、一時は30%以上値下がりしました。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

それでは、野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの
利回りはどうでしょうか?

直近1年間の利回りは▲6.61%となっています。カテゴリー内
では、上位30%内には入っているので、悪くはないパフォー
マンスと言えます。

ただ、3年平均利回りは+8%を超えており、同カテゴリー内
でもかなり上位にランクインしています。ここからも、
中長期で保有を続ければ、プラスがでるファンドであること
がわかりますね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲6.61% 26%
3年 +8.53% 11%
5年
10年

※2020年4月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の変動幅の大きさを把握を把握する
のに役立ちます。

野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの標準偏差を
見てみると、18程度でコロナショック以前の数値とあまり
変わりありません。

つまりそれだけ平常時から値動きが大きいファンドである
ということです。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 18.88 15%
3年 17.11 33%
5年
10年

※2020年4月時点

年別のパフォーマンスは?

野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの年別の利回りを
見てみましょう。

2017年、2019年は20%以上のプラスを出していますので、
2018年、2020年のマイナス分を十分補えるだけの成果を
残すことができています。

今年も、まだわかりませんが、どこまで下落分を取り戻せるか
が焦点ですね。

年間利回り
2020年 ▲14.38%(1-3月)
2019年 25.17%
2018年 ▲1.74%
2017年 20.05%(4-12月)

※2020年4月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

高コストのアクティブファンドに投資をするのであれば、
低コストのインデックスファンドより高いパフォーマンス
でなければ投資する価値がありません。

そこで、今回は先進国株式の代表的なインデックスファンドである
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスと比較をしてみました。

黄線が野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースですが、常に
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスを上回っています。

これであれば、高いコストを支払ってでも野村 グローバルAI関連株式
ファンドBコースに投資する価値はありますね。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

標準偏差がわかれば、どの程度下落する可能性があるかはある程度
予測できますが、実際にどれくらい下落したことがあるのか確認する
ほうがイメージが湧きます。

まだ運用期間が短いため、そこまで大きな下落は経験していませんが、
野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの最大下落率は2018年に
3カ月間で最大▲17.64%です。

今回のコロナショックよりも2018年のほうが影響が大きかったようです。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲12.15%
3カ月 ▲17.64%
6カ月 ▲6.95%
12カ月 ▲6.98%

※2020年4月時点

分配金は?

野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースは年2回の分配金を
出しています。

分配金を出すことに対しては、私はそもそもおすすめしていませんが、
しっかりとファンドでリターンを出していますし、収益の範囲内で
分配していますので、健全な分配は行っているといえるでしょう。

また、このブログでは何度も言っていますが、分配金は受け取らずに
再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2019年 450円
2018年 350円
2017年 150円

※2020年4月時点

評判はどう?

野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの評判を確認する上で、
毎月の資金の流出入が役立ちます。

資金流入が多くなっていれば、人気が出てきているファンドである
とわかりますし、流出が続いているようであれば、評判が悪くなって
いるファンドと言えます。

それでは、野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの評価は
どうでしょうか?

設定初月に大きく資金が流入しましたが、2018年以降は資金の流入も
流出もかなり小さくなっています。

2019年以降は流出続きとなっており、あまり人気は出ていない
ようです。パフォーマンスはかなり優れているだけにもったいない
ですね。


※引用:モーニングスター

野村 グローバルAI関連株式ファンドBコースの今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

AIで銘柄選定をするようなファンドであれば、正直あまり期待は
できませんが、AI技術関連銘柄は確かに将来性の高い企業が多く
存在します。

フィンテックやセキュリティに特化したテーマ型ファンドは
思った以上に長期間、高パフォーマンスを維持しています。

低コストのインデックスファンドと比較をしても明らかに
アウトパフォームしていますので、これなら高いコストを
支払っても投資する価値があると言えるでしょう。