ちばぎんアセットマネジメントが運用しているファンドの中で、一番人気があるのが
日本中小型株ファンド『愛称:発掘名人』です。

ちばぎんアセットが運用するファンドは、何とも微妙なパフォーマンスのファンドが
多いのですが、唯一まだましなファンドが発掘名人です。

今日は、発掘名人について徹底分析していきます。

日本中小型株ファンド『発掘名人』の基本情報

投資対象は?

発掘名人は、日本国内の中小型株に投資をしていきます。
中小型株は企業数が多く、情報もあまり開示されていないため、しっかり企業調査を
することで思わぬ発掘銘柄と出会うことがあります。

現在の発掘名人は172銘柄で構成されており、そのうち、上位10社は
以下のようになっています。

1位のノーリツ鋼機はマーカーペンのペン先製造で世界トップシェアを誇る企業を
グループ傘下に持ち、それ以外にもAIによる遠隔画像診断サービスを行う企業も
グループ傘下に持っています。

2位のペプチドリームは東京大学発のバイオベンチャーで、数兆種類もの
特殊ペプチドを短時間で量産することができる独自の創薬開発プラットフォームを
武器に、創薬開発の支援を行っています。

3位のインターアクションは、スマホやカメラに使用されるイメージセンサーを
検査する光照射装置及び、光学検査装置の開発・製造を行っており、世界トップシェア
を誇ります。


※2018年10月時点

純資産総額は?

続いて、発掘名人の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと
思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかったり、
コストが嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

発掘名人の純資産総額は、現在165億円程度となっています。
武蔵野銀行、千葉銀行、ちばぎん証券の3社だけで165億円ですので、
かなり力を入れて販売していることがわかりますね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

発掘名人の実質コストは1.962%となっており、カテゴリー内で見ると、
割高となっています。

1期目は比較的コストが割高になりがちなので、2期目以降でコストが下がってくることに
期待したいところではありますが、購入時手数料も3%取られてこの実質コストは厳しいですね。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.5552%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.962%(概算値)

※1期 運用報告書(決算日2018年5月30日)より

日本中小型株ファンド『発掘名人』の評価分析

基準価額の推移は?

発掘名人の基準価額は、2018年1月末まで上昇していましたが、その後は
下落トレンドとなっています。

中小型株ファンドですと、優れたパフォーマンスのファンドは2018年1月末の時点の
高値を更新していますので、発掘名人の運用は他と変わらないレベルと言えます。

利回りはどれくらい?

発掘名人の利回りを見てみましょう。直近1年間の利回りは+12.69%となっています。
まだ運用期間が短く、長期のパフォーマンスはわかりませんが、同カテゴリー内での
順位は上位50%ということで、パフォーマンスが優れたファンドとは言いづらいですね。


※2018年10月時点

日経平均とのパフォーマンスの差は?

アクティブファンドに投資をするのであれば、事前にインデックスファンドとの
パフォーマスを比較しておいて損はありません。

今回は、日経平均株価と日本中小型株ファンド『発掘名人』を比較してみました。
発掘名人のパフォーマンスがずっと上回っていたのですが、直近では日経平均の
ほうがパフォーマンスが高くなっています。

なおインデックスファンドは購入時手数料がかかりませんので、その分を考慮すると、
日経平均に連動するようなインデックスファンドに投資をしたほうがメリットは
大きいと言えるでしょう。

評判はどう?

発掘名人の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけ発掘名人を解約している人が
多いということなので、評判が悪くなっているということです。

発掘名人は、直近、資金が出たり入ったりしていますが、その流出入額が
少なくなってきていることからも、市場からあまり注目されていない
ということがわかります。評判が良いとは決して言えないファンドです。

日本中小型株ファンド『発掘名人』今後の見通し

千葉銀行に口座をお持ちの方だと、発掘名人を勧められることが増えてきている
のではないかと思いますが、さきほど比較したとおり、日経平均と比べて同程度の
パフォーマンスしか出せていないのであれば、高い購入時手数料とコストを
支払ってまで、発掘名人に投資する理由がありません。

目先10%程度の利回りとなっているので、他のファンドと比較することなく投資を
してしまっている人もいるかと思いますが、投資信託は5000本超あるわけですから、
もっと自分にとって最適なファンド見つかる可能性は大いにあるわけです。

今回は、日経平均と比較しましたが、国内中小型ファンドと比較をすれば、
もっとパフォーマンスに差がつきます。

くれぐれも早まって投資しないようにしてください。