ニッセイアセットマネジメントが運用する、ニッセイAI関連
株式ファンド『AI革命』。

三井住友アセットマネジメントのグローバルAIと並んで、
非常に人気のあるファンドですが、実際のところはどう
なのでしょうか?

為替ヘッジあり/なし、年1回決算/年2決算の組み合わせで計4コース
ありますが、今日は一番人気の高い年1回決算の為替ヘッジ無を見て
いきたいと思います。

それ以外のコースを検討の方にも参考になるように書いていますので、
ご安心ください。


ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』の基本情報

投資対象は?

投資形態はファンド・オブ・ファンズで、世界的な運用会社で
あるTCWインベストメント・マネジメント・カンパニーが設定
・運用するケイマン籍投資信託を通じて世界中のAI関連企業の
株式に投資しています。

AI関連企業というのは、AIに関する製品やサービスを開発・提供
している企業のことです。

AIを使って銘柄選定などをしているAIファンドとは異なり
ますので、注意してください。

国別の投資比率を見ると、90%近くがアメリカの企業と
なっており、現状、日本企業は含まれていません。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を
入れ替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少
していると、ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬ
マイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』(為替ヘッジなし)は、
現在、500億円ほどになっており、2018年10月末の暴落以来、
純資産が減り続けています。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』の実質コストは
1.89%となっており、かなりコストが高くなっています。

ケイマン籍投資信託に投資するだけで年間0.6%ものコスト
が生じていますので、コストを支払う価値があるのか試され
ていると言えますね。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.89%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.89%(概算値)

※引用:最新運用報告書

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』の評価分析

基準価額の推移は?

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』(為替ヘッジ無)の
直近の基準価額は、16000円近辺です。

2018年末に大きく下落したときはどうなることかと思い
ましたが、2019年は見事に大きく反発して、すでに2018年
の高値を更新しています。

国内ファンドはなかなか2018年の高値を更新できていない
ので、グローバル株式の強さがよくわかりますね。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』の直近1年間の利回りは
15.08%となっています。

3年平均利回りも15%程度あり、グローバル株式カテゴリー内
では、上位15%程度に入る非常に好調なファンドです。

AI関連の銘柄は未だに底堅さがありますね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 15.08% 13%
3年 15.63% 16%
5年
10年

※2019年12月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内大型株式ファンドランキング

標準偏差は?

標準偏差は年間の基準価額の変動幅を把握するのに役立ちます。

3年平均で16~17程度ですので、日経平均に連動する国内株ファンド
や先進国株式ファンドとほとんどおなじくらいの変動幅です。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 22.31 64%
3年 16.50 64%
5年
10年

※2019年12月時点

年別のパフォーマンスは?

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』の年別のパフォーマンスを
見てみましょう。

2018年はマイナスで終わりましたが、多くのファンドで10%超
のマイナス幅を記録した中で、かなり健闘したほうだと言えます。

2019年も10%以上のリターンを確保しており、好調ですね。

年間利回り
2019年 16.0%(1-9月)
2018年 ▲6.97%
2017年 28.70%

※2019年12月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドへの投資を検討するのであれば、少なくとも
インデックスファンドより高いパフォーマンスを残していなければ
投資をする価値がありません。

AI革命は米国株が90%ですので、今回は米国の代表的な500銘柄で
構成されるS&P500をベンチマークとするiFree S&P500インデックス
比較をしてみました。

また同じくAI関連の銘柄に投資をするグローバルAIファンドとも
パフォーマンスを比較してみました。

iFree S&P500インデックスとの比較では、直近ではAI革命の
ほうがパフォーマンスで劣っていますが、ほぼ互角の戦いを
できています。

S&P500に匹敵するパフォーマンスを残せているファンドは
ほとんどありませんので、AI革命が非常に優秀な成果を残して
いることがわかります。

また、グローバルAIファンドともかなり互角の戦いを繰り広げて
おり甲乙つけがたいですね。


※引用:モーニングスター

最大下落率はどれくらい?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が
気になるのが、最大どの程度、資産が下落する可能性がある
のかという点かと思います。そこで過去の最大下落率を見て
みます。

AI革命は2018年10月~12月の3カ月間で最大209%近く下落
したことがあります。

まだ運用期間も短いので、この程度で済んでいますが、今後
30~40%近い下落も起こり得ると思っておいたほうがよいで
しょう。

一番、やってはいけないのが、大きく下落したタイミングで
精神的に耐えられずに売却してしまうことです。

それを防ぐためには、事前にどの程度下落するかを把握して
おくことで、もし大きな下落相場がきても焦って売却する
リスクを抑えることができます。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかも
しれません。

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの
可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲13.41%
3カ月 ▲19.53%
6カ月 ▲15.17%
12カ月 ▲6.97%

※2019年12月時点

評判はどう?

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』の評判はネットでの
書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで
一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけニッセイAI関連
株式ファンド『AI革命』を購入している人が多いということ
なので、評判が良いということです。

設定日以降、AIブームの恩恵もあり全コースともに地道に資金流入して
いましたが、直近では資金の流出超過となっています。

ここまでパフォーマンスが優れているにもかかわらず、毎月
資金が流出し続けるのもいまいち理解に苦しみますね。


※引用:モーニングスター

ニッセイAI関連株式ファンドの今後の見通しは?

メガトレンドとなっているAIはまだまだ有望な領域と言えます。

特にアメリカのシリコンバレー銘柄は、相当にバリュエーションが
高くなりつつあると言えど、今後の伸びしろを考えても投資価値は
あると考えられます。

また、AI関連銘柄は2018年10月末の株式市場の暴落時に
おいても、他のセクターと比較して下落は限定的でした。

これらを勘案すると、コストが高い点だけが非常に残念では
ありますが、ニッセイAI関連株式ファンドは購入する価値のある
ファンドだと思いますし、利食いにはまだ早く、保有は継続すべき
だと思います。