ニッセイアセットマネジメントが運用する、ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』。
三井住友アセットマネジメントのグローバルAIと並んで、非常に人気のある
ファンドですが、実際のところはどうなのでしょうか?

為替ヘッジあり/なし、年1回決算/年2決算の組み合わせで計4コースがありますが、
今日は一番人気の高い年1回決算の為替ヘッジ無を見ていきたいと思います。

それ以外のコースを検討の方にも参考になるように書いていますので、
ご安心ください。

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』の基本情報

投資対象は?

投資形態はファンド・オブ・ファンズで、世界的な運用会社である
TCWインベストメント・マネジメント・カンパニーが設定・運用する
ケイマン籍投資信託を通じて世界中のAI関連企業の株式に投資しています。

AI関連企業というのは、AIに関する製品やサービスを開発・提供している
企業のことです。AIを使って銘柄選定などをしているAIファンドとは
異なりますので、注意してください。

国別の投資比率を見ると、90%近くがアメリカの企業となっており、
現状、日本企業は含まれていません。

組入銘柄数は現在56銘柄となっており、上位銘柄は下記のようになっています。
名前を聞いたことのある企業も多いと思いますが、1位のエヌビディアは
GPU(画像処理演算装置)を製造し、分析や予想ソフトウェアの稼働を支えています。

AIの最先端にいるGoogle、Microsoft、Facebook、amazonなどが
データセンターインフラを構築するために購入するGPUの主たる供給元です。
2位のマイクロン・テクノロジーはAIに必要不可欠な半導体メモリの製造大手です。

日本の公社債を投資対象とする「ニッセイマネーマーケットマザーファンド」にも
投資していますが、これは明らかに「公募のファンド・オブ・ファンズは
複数以上のファンドに投資しなければならない」という規制をすり抜けるためです。

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』(為替ヘッジなし)は、
現在、890億円ほどになっており、規模としては全く問題ありません。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』の実質コストは1.869%となっており、
かなりコストが高くなっています。

ケイマン籍投資信託に投資するだけで年間0.6%ものコストが生じていますので、
コストを支払う価値があるのか試されていると言えるでしょう。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.869%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.869%(概算値)

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』の評価分析

基準価額をどう見る?

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』(為替ヘッジ無)の直近の
基準価額は、14,974円となっています。

注目すべきは、2017年の市場全体の好調な流れを2018年も崩さずに
右肩上がりに成長している点です。

多くのファンドが、2018年1月末の大暴落以降、伸び悩んでいますが、
ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』は、あっさり高値を更新しています。
それだけ、成長の期待が高い分野と言えるでしょう。

利回りはどれくらい?

直近1年間の利回りは24.58%となっています。
カテゴリー内のパフォーマンスでも6位となっており、
運用はかなりうまくいっていることがわかります。

三井住友アセットマネジメントのグローバルAIも同程度の
パフォーマンスとなっているので、AI関連株の調子が非常に良いことがわかります。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

評判はどう?

ニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけニッセイAI関連株式ファンド『AI革命』を
購入している人が多いということなので、評判が良いということです。

設定日以降、AIブームの恩恵もあり全コースともに地道に資金流入していましたが、
直近では資金の流出超過となっています。

正直、優れたパフォーマンスを出しているにもかかわらず、流出超過となっているので、
原因がよくわかりません。

このタイミングで、ファンドを入れ替えるのは、もったいないと思います。

ニッセイAI関連株式ファンドの今後の見通しは?

メガトレンドとなっているAIはまだまだ有望な領域と言えます。
特にアメリカのシリコンバレー銘柄は、相当にバリュエーションが高くなりつつある
と言えど、今後の伸びしろを考えても投資価値はあると考えられます。

また、AI関連銘柄は今年1月末の世界的な株式市場の暴落時においても、
他のセクターと比較して下落は限定的でした。

これらを勘案すると、コストが高い点だけが非常に残念ではありますが、
ニッセイAI関連株式ファンドは購入する価値のあるファンドだと思いますし、
利食いにはまだ早く、保有は継続すべきだと思います。