世界の株式、債券、金に分散投資ができるということで、人気が集まっている
ピクテ投信のノアリザーブ。

毎月、資金流入しているので、良いファンドなのかと思って色々分析してみると、
まさかの結果でした。

ノアリザーブは毎月分配型と1年決算型がありますが、より人気の高い毎月分配型
について徹底分析していきます。

1年決算型への投資を検討している人も参考になると思いますよ。

ノアリザーブの基本情報

投資対象は?

投資対象は、世界の株式、債券、金など様々な資産に分散していきます。

ただ、非常にややこしいのが、ノアリザーブはファンド・オブ・ファンズ方式を
採用しており、投資家から集めた資金で様々な投資信託に分散投資をしていきます。

その投資信託の本数が現在20本以上あり、最終的にどのような銘柄に
投資をしているのか調べるのは非常に難しいのが難点です。


※引用:交付目論見書

資産の構成比率を見てみると、債券が約60%、株式が約30%、金が約3%、残りが現金
という比率になっています。

ノアリザーブにおいては、この資産構成比を把握するところまでで限界でしょう。


※引用:マンスリーレポート

国別の構成比でみてみると、スウェーデンとスペイン、ノルウェーの比率が
高くなっており、スペインは違いますが、北欧の比率が高いのがひとつ
特徴的なファンドと言えますね。


※引用:マンスリーレポート

組入ファンドを見ても、「?」しかつかないかもしれませんが、
一応載せておきますので、興味のあるひとは見てみてください。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ノアリザーブは2012年から着実に資産を伸ばしてきており、
現在は730億円程度になっています。規模としては全く問題ありません。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ノアリザーブの実質コストは1.64%となっています。機関投資家向けのファンドは
手数料が安いことを考慮すると、実質コストはかなり高めの設定になっています。
購入時手数料とあわせて、初年度4%を超えるので、おすすめはしづらいファンドです。

購入時手数料 2.7%(税込)※上限
信託報酬 1.5984%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.64%(概算値)

※引用:第78期 運用報告書(決算日2018年8月15日)

ノアリザーブの評価分析

基準価額をどう見る?

ノアリザーブの基準価額は現在、8750円程度となっています。

分配金再投資の基準価額(青線)を見ると、2018年1月末までは上昇していますが、
1月末の暴落と10月の暴落で2段階下落しており、その後は巻き返しができて
いませんので、うまく運用がいっているとは言えません。


※引用:モーニングスターWEBサイト

利回りはどれくらい?

ノアリザーブの直近1年間の利回りは▲3.83%となっています。
3年平均利回りはマイナスで、5年平均利回りは+1.05%となっています。

カテゴリーのランキングを見れば一目瞭然ですが、下から数えたほうが早いような
運用実績しか出せていないため、ノアリザーブを保有するメリットは皆無といえます。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※引用:モーニングスターWEBサイト

四半期別の運用パフォーマンスは?

ノアリザーブの四半期別のパフォーマンスを見てみると、2015年はマイナスと
なっていますが、それ以外の年では一応プラスを維持できています。
2018年はマイナスで終わりそうですね。


※引用:モーニングスターWEBサイト

最大下落率はどれくらい?

投資するにあたって、最大どの程度下落する可能性があるのか知っておくことは
非常に重要です。先に下落幅を知っておくことで、大きく下落したときも、
慌てて売らずに冷静な判断ができるようになります。

ノアリザーブの最大下落率は、2015年6月~2016年5月で▲6.57%となっています。
下落率が小さいというのは、一つプラスのポイントになりますね。


※引用:モーニングスターWEBサイト

分配金の推移は?

つづいて分配金の推移を見てみましょう。

ノアリザーブは2014年から毎月30円の配当を出し続けています。
基準価額に対する分配金の割合を示す分配利回りは約4%ほどになっており、
妥当な水準です。

ただ、分配金余力は30カ月を切っているため、少し減配の可能性にも注意を
しておいたほうがいいでしょう。


※引用:モーニングスターWEBサイト

評判はどう?

ノアリザーブの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入している人が
多いということなので、評判が良いということです。

ノアリザーブは2014年からほぼ毎月資金が流入しており、非常に人気が
高いことがわかります。

分配利回りが高いわけでもないのに、なぜこのファンドを購入するのか全く理解できません。


※引用:モーニングスターWEBサイト

ノアリザーブの今後の見通し

5年の運用実績から見てもわかるように、期待できるリターンはよく見積もっても
毎年1~2%だと思います。

人によっては、20以上のファンドに分散できているから、より分散投資の効果が高まって
いいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、多ければ良いというわけでもありません。

何より、20以上のファンドに分散投資しているため、最終的に何に投資をしているのが
よく見えないのも大きなマイナスポイントです。

このリターンでは、分配金も減る可能性は大いにありますが、増える可能性は限りなく
低いため、分配金を目当てにして投資をする方にもメリットはありません。

他にもっと良いファンドがいくらでもありますので、保有している人は早々に
解約したほうがいいと思います。