世界の株式、債券、金に分散投資ができるということで、人気が
集まっているピクテ投信のノアリザーブ。

毎月、資金流入しているので、良いファンドなのかと思って
色々分析してみると、まさかの結果でした。

ノアリザーブは毎月分配型と1年決算型がありますが、より人気の
高い毎月分配型について徹底分析していきます。

1年決算型への投資を検討している人も参考になると思いますよ。

『ノアリザーブ』ピクテ・アセット・アロケーション・ファンド(毎月分配型)の基本情報

投資対象は?

投資対象は、世界の株式、債券、金など様々な資産に分散して
いきます。

ただ、非常にややこしいのが、ノアリザーブはファンド・オブ・
ファンズ方式を採用しており、投資家から集めた資金で様々な
投資信託に分散投資をしていきます。

その投資信託の本数が現在50本以上あり、最終的にどのような
銘柄に投資をしているのか調べるのは非常に難しいのが難点です。


※引用:交付目論見書

資産の構成比率を見てみると、債券が約65%、株式が約20%、
金が約6%、残りが現金という比率になっています。

ノアリザーブにおいては、この資産構成比を把握するところまで
で限界でしょう。


※引用:マンスリーレポート

国別の構成比でみてみると、米国の次にスペイン、ノルウェー、
デンマークの比率が高くなっており、スペインは違いますが、
北欧の比率が高いのがひとつ特徴的なファンドと言えますね。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性が
ありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ノアリザーブは2012年から着実に資産を伸ばしてきており、
現在は約600億円になっています。規模としては全く問題ありません。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければ
なりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ノアリザーブの実質コストは1.852%となっています。

機関投資家向けのファンドは手数料が安いことを考慮すると、
実質コストはかなり高めの設定になっています。

購入時手数料とあわせて、初年度4%を超えるので、おすすめは
しづらいファンドです。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 2.75%(税込)※上限
信託報酬 1.628%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.852%(概算値)

※引用:最新運用報告書

実質コストを加味しても、ノアリザーブよりはるかに優れたバランス型ファンドランキング 

『ノアリザーブ』ピクテ・アセット・アロケーション・ファンド(毎月分配型)の評価分析

基準価額をどう見る?

ノアリザーブの基準価額は現在、2018年1月から下落が続いて
います。

分配金再投資の基準価額(青線)を見ると、2018年に大きく下落
したものの、2019年に入って高値を更新するレベルで反発していま
すので、運用自体は悪くないパフォーマンスであることがわかります。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

ノアリザーブの直近1年間の利回りは+2.88%となっています。
3年平均利回りは+2.77%で、5年平均利回りは+1.43%となっています。

リターンの割に実質コストが高くなっているので、運用会社
がかなり美味しい思いをしているファンドということがわかります。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 +2.88% 19%
3年 +2.77% 73%
5年 +1.43% 74%
10年

※2019年10月時点

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の変動幅の大きさを比較するときに役立ちます。

ノアリザーブの標準偏差は4程度なので、株式ファンドと比べると、
約3分の1に抑えられており、リスクを抑えて運用したい人にとっては、
好ましいファンドです。

これでパフォーマンスが優れていれば文句なしなのですが、
なんとも残念な結果ですね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 6.09 30%
3年 3.96 18%
5年 4.31 12%
10年

※2019年10月時点

年別の運用パフォーマンスは?

ノアリザーブの年別のパフォーマンスを見てみると、2015年、2018年
はマイナスとなっています。

さきほども言ったとおり、押し並べて見ると2%程度のリターンなので
半分ちかくのリターンを運用会社が取っていることになります。

年間利回り
2019年 8.12%(1-9月)
2018年 ▲6.39%
2017年 +5.30%
2016年 +0.52%
2015年 ▲1.52%
2014年 +4.50%

※2019年10月時点

最大下落率はどれくらい?

投資するにあたって、最大どの程度下落する可能性があるのか
知っておくことは非常に重要です。

先に下落幅を知っておくことで、大きく下落したときも、慌てて
売らずに冷静な判断ができるようになります。

ノアリザーブの最大下落率は、2015年6月~2016年5月で▲6.57%と
なっています。

下落率が小さいというのは、一つプラスのポイントになりますね。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲4.81%
3カ月 ▲6.03%
6カ月 ▲5.29%
12カ月 ▲6.57%

※2019年10月時点

分配金の推移は?

つづいて分配金の推移を見てみましょう。

ノアリザーブは2014年から毎月30円の配当を出し続けています。
基準価額に対する分配金の割合を示す分配利回りは約4%ほどに
なっており、妥当な水準です。

ただ、分配金余力は30カ月を切っているため、少し減配の可能性
にも注意をしておいたほうがいいでしょう。

また、このブログでは何度も言っていますが、特別な事情がない限りは
毎月分配型のファンドに投資すべきではありません。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金 当期収益以外 繰越対象額
85 30円 842
86期 30円 841
87期 30円 6 835
88期 30円 837
89期 30円 838
90 30円 12円 826

評判はどう?

ノアリザーブの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の
資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入
している人が多いということなので、評判が良いということです。

ノアリザーブは2014年からほぼ毎月資金が流入しており、非常に
人気が高いことがわかります。

しかし、2018年末から資金流出超過となっており、ようやく多くの
投資家があまりメリットのない運用となっていることに気づき始めた
ということだと思います。

分配利回りが高いわけでもないのに、なぜこのファンドを購入する
のか全く理解できません。


※引用:モーニングスター

『ノアリザーブ』ピクテ・アセット・アロケーション・ファンド(毎月分配型)の今後の見通し

5年の運用実績から見てもわかるように、期待できるリターンは
よく見積もっても毎年1~2%だと思います。

人によっては、50以上のファンドに分散できているから、
より分散投資の効果が高まっていいのでは?と思う方も
いるかもしれませんが、多ければ良いというわけでもありません。

何より、50以上のファンドに分散投資しているため、最終的に
何に投資をしているのがよく見えないのも大きなマイナスポイントです。

このリターンでは、分配金も減る可能性は大いにありますが、
増える可能性は限りなく低いため、分配金を目当てにして
投資をする方にもメリットはありません。

他にもっと良いファンドがいくらでもありますので、
保有している人は早々に解約したほうがいいと思います。

自分に最適な至極の1本を見つけたい方はこちら

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