今、ひそかに注目が集まっているセキュリティ関連ファンド。

現状、アセマネOneのグローバル・セキュリティ株式ファンド、三菱UFJ国際の
サイバーセキュリティファンド、そしてピクテのピクテ・セキュリティファンドの
3本しかありませんが、その中身は全く異なります。

今日は、その中でも、ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)について
徹底分析していきます。購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の基本情報

投資対象は?

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の投資対象は、
世界のセキュリティ関連企業の株式です。

セキュリティ関連企業とは、「暮らしの安心」「移動の安心」「情報の安心」といった
日常生活に欠かせない安心へのニーズに応える製品やサービスを提供している企業です。

もう少し具体例を出しておくと、例えば「暮らしの安心」であれば、食品・製品検査、
警備サービス、防犯カメラなどが該当します。

「移動の安心」では、安全運転支援システム、空港のセキュリティチェック等です。
そして、「情報の安心」では、電子決算システム、ウイルス対策などが該当します。

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)は現在71銘柄で構成されており、
国別の構成比ではアメリカが圧倒的に大きな割合を占めています。

もう少し具体的に組入上位銘柄を見てみましょう。、
1位のサーモフィッシャーサイエンティフィクは医薬品メーカーや病院に分析・検査機器を
供給している企業です。2位のフィデリティ・ナショナル・インフォメーションは
クレジットカードやデビットカードの決済処理システムを提供しています。
3位のフィサーブは電子コマースシステムのサービスを提供している会社です。

セキュリティと言えば、セキュリティなのかもしれませんが、正直私がイメージしている
セキュリティ企業とは少し異なっていたというのが正直なところです。

純資産総額は?

続いて、ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の純資産総額はどうなっているか
見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと
思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることができなかったり、
純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを
生む可能性がありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)は、現在350億円程度となっており、
2018年に入ってからは純資産の伸びが止まっていることがわかります。
規模の大きさとしては問題ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の実質コストは2.012%となっており、
カテゴリー内でも割高です。購入時手数料と合わせると5%を超えますので、銘柄の選定は
慎重に行ってください。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.758%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.012%(概算値)

※第2期 運用報告書(決算日2018年2月20日)より

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の評価分析

基準価額の推移は?

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の基準価額は、2016年ごろから
順調に基準価額を伸ばしており、2018年も1月末には一時的に下落したものの、
しっかり当時の高値を更新しています。

利回りはどれくらい?

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の利回りを見てみましょう。
直近1年間の利回りは+18.99%となっており、同カテゴリー内でも上位10%以内に入っています。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※2018年9月時点

四半期別運用パフォーマンスは?

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の四半期別の運用パフォーマンスも
下に載せておきます。こちらもあわせて検討材料として利用してください。

評判はどう?

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の評判はネットでの書き込みなどで
調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)
を解約している人が多いということなので、評判が悪くなっているということです。

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)は、2017年は毎月資金が流入していましたが、
2018年に入ってからは毎月資金が流出しています。そこまで悪いパフォーマンスではない
のですが、人気は落ちているようですね。

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の今後の見通し

ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)は、セキュリティという名前が
ついてはいるものの、多くの人がイメージしているセキュリティとは異なっている
と思います。

どちらかというと、セキュリティという括りに無理やりねじ込んだ感が否めません。
こういったテーマ型のファンドはよくあるのですが、しっかり銘柄の中身を確認する
ことで、自分が投資したいテーマなのかどうか判断することができます。

現状、運用はうまくいっているようですが、あなたが投資したいと思っているテーマ
とは異なる可能性が高いので、注意してください。

セキュリティ銘柄に投資をするのであれば、三菱UFJ国際投信の
サイバーセキュリティ株式オープンのほうがおすすめです。