このところ純資産総額が急激に増えている明治安田 J-REIT戦略ファンド(毎月分配型)
『愛称:リート王』。この1年間で7~8倍純資産が増えています。

なぜこんなに大人気になったのでしょうか?

そこには、他のファンドとは一味違った分配金の出し方をしている明治安田アセットの
戦略が見え隠れします。今日はリート王について詳しく見ていきましょう。

明治安田 J-REIT戦略ファンド(毎月分配型)『愛称:リート王』の基本情報

投資対象は?

リート王は、日本の金融商品取引所に上場されているリート(不動産投資信託証券)と
日本国債に投資をしていきます。少額から投資ができて、自分ではまず直接投資が
できないようなオフィスビルやホテルにも分散投資ができるということで、
不動産投資にもともと興味がある人にとても人気があります。


※引用: 目論見書より

純資産総額は?

純資産総額は投資信託を見極める際にとても大切なポイントです。純資産総額が多いと、
思い通りにポートフォリオを組み替えられますが、純資産総額が小さいと、銘柄を
タイミングよく入れ替えることができなかったりします。

またコストの面から見ても、ファンドが小さいとコストが嵩みます。

リート王の純資産総額は、140億円を超えてきており、2017年以降の急激な純資産の増加が
特に目にとまります。主な要因としては、分配金を毎月150円から200円に引き上げたこと
によりますが、この伸びはどちらにしても凄いです。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

投資信託にかかる費用について、販売時の手数料・信託報酬・解約時の信託財産保留金以外にも
費用がかかることを知っていますか?これを実質コストと言います。

実質コストは売買時の手数料や取引の際の税金、保管費用などが含まれており、信託報酬だけを
見て、ファンドを比較していると落とし穴にはまることがあります。

リート王の実質コストは、信託報酬と比較して、0.3%程度上乗せされており、
内訳を見てみると、売買委託手数料となっていましたので、資金流入に伴う買い付けコストが
上乗せされたと考えられます。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 0.972%(税込)
信託財産留保額 0.2%
実質コスト 1.29%(概算値)

※引用:運用報告書(決算日2018年6月18日)

明治安田 J-REIT戦略ファンド(毎月分配型)『愛称:リート王』評価分析

基準価額の推移は?

大量に資金が流入しているリート王ですが、基準価額はここ3年間で大幅に下落しています。
これは、明らかに過剰な分配金を配当していることによる影響と言えるでしょう。


※引用:モーニングスターHP

利回りはどれくらい?

リート王の利回りは1年平均利回りが+13.41%、3年、5年平均利回りでも6%近くあり、
パフォーマンスは優れていることがわかります。カテゴリーのランキングを見ても、
上位にランクインしていますね。


※引用:モーニングスターHP

四半期別のパフォーマンスは?

リート王の四半期別のパフォーマンスを見てみましょう。
プラスの年とマイナスの年が交互にきています。今年は大きくプラスで終わりそうですので、
来年あたりは注意が必要かもしれません。


※引用:モーニングスターHP

類似ファンドとのパフォーマンス比較

リート王への投資を検討するのであれば、インデックスファンドとのパフォーマンス
比較はしておきたいところです。

今回は、ニッセイ Jリートインデックスファンドとパフォーマンスを比較してみました。
結果は、見事にリート王のほうがパフォーマンスで勝っています。

なかなかインデックスファンドに勝てないJリートファンドが多いので、これは高評価できます。


※引用:モーニングスターHP

分配金は?

リート王の分配金は2017年5月から毎月200円となりました。
これにより、分配金利回りが20%超となっています。

純資産総額が大きく伸びているのは、まさにの分配金利回りの高さが一番の要因でしょう。
基準価額もまだ高いことから、安心だと勘違いしている人もいるようですが、
ファンドの収益力に対して明らかに高い配当を行っており、タコ足配当ファンド以外の
何物でもありません。


※引用:モーニングスターHP

評判はどう?

次にリート王の評判を見てみましょう。資金の流出入額はファンドの評判を確認する上で
役に立ちます。資金が流入超過になっているということは、それだけ多くの投資家が
ファンドを購入しているということになります。

リート王は、どんどん資金流入額が増加しており、まさに評判がどんどん良くなっている
ファンドであることがわかります。ただ、ファンドの良し悪しが判断できないような投資家が
高い分配金利回りに魅かれて投資をしている人がほとんどです。


※引用: モーニングスターHP

明治安田 J-REIT戦略ファンド(毎月分配型)『愛称:リート王』の今後の見通し

Jリート自体は、毎年5~6%の安定的なリターンを期待できる投資先として十分魅力がある
と思っています。ただ、インデックスファンドに勝てないアクティブファンドがほとんどであり、
なかなかオススメできません。

その点、リート王は、ニッセイ Jリートインデックスファンドにも勝っており、評価できますが、
毎月分配型になっている点で評価が下がります。

何より、投資家からの資金を集めるという目的だけのために、分配金を異常に高くして、
見かけの分配金利回りを高くする手口は私は好みません。

毎月分配型でなければ、十分投資する対象として、期待が持てましたが、これではダメですね。