大和証券投信委託が設定しているダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』。
運用を米国初のリート運用会社に委託することで、なかなかのパフォーマンスを
上げています。

しかし、毎月分配型の方式をとっていることにより、悲惨な状況になりつつあります。
今日は、ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』について徹底分析していきます。

ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』の基本情報

投資対象は?

ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』では、海外のリートに分散投資していきます。

このブログを見にくるような方は、リートの仕組みはすでにご存じかもしれませんが、
リートは、あなたから集めた資金を使って、オフィスビルやホテル、病院等に投資をし、
そこから得られる賃料収入や売買益などを配当として投資家に還元する仕組みになっています。


※引用:交付目論見書2018年10月版

今まで、あまり説明する機会がありませんでしたが、リートは仕組み上、
法人税が実質免除されるような仕組みになっており、一般の事業会社と比べて、
利益の多くを受け取ることが可能となっています。


※引用:交付目論見書2018年10月版

国・地域別の構成比率で見ると、アメリカが47%、次いで、オーストラリア、イギリス
と続いています。毎月分配型のリートだとアメリカに特化したファンドが多いので、
そういう意味では特徴的です。

用途別の構成比率も載せておきますので、参考までに見ておいてください。


※引用:マンスリーレポート2018年10月

純資産総額は?

続いて、ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』の純資産総額はどうなっているか
見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

世界の街並みの純資産総額は現在870億円程度まで下落してきていますが、
規模としては全く問題ありません。


※引用:マンスリーレポート2018年10月

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』の実質コストは1.844%と信託報酬よりも
かなり高くなっています。こういったファンドがあるので、しっかり調べることが重要です。
実質コストが1.8%ともなると、相当、良いファンドでないと投資する気になれませんね。

購入時手数料 2.7%(税込)
信託報酬 1.5984%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.844%(概算値)

※引用:第158期 運用報告書(2018年9月18日)

ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』の評価分析

基準価額をどう見る?

ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』の現在の基準価額は約3100円です。
直近3年間の基準価額は右肩下がりに下がっています。分配金再投資基準価額(青線)
は緩やかの上昇していますので、ファンドの分配金が過剰となっている証拠です。

2018年に基準価額も緩やかに上昇したのは、分配金を引き下げただけの話なので、
注意してください。


※引用:モーニングスターWEBサイト2018年11月時点

利回りはどのくらい?

直近1年間の利回りは2.54%。5年平均利回りは8.97%、10年平均利回りは11.80%と
なっており、海外リートの利回りの目安が6~7%であることを考えると、とても
健闘しています。

カテゴリーランキングでも上位に入ってきているので、タコ足配当などせず、
分配金を再投資しているファンドであれば、投資価値のあるファンドになっているのが
残念でなりません。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※引用:モーニングスターWEBサイト2018年11月時点

四半期別のパフォーマンスは?

ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』の四半期別のパフォーマンスを見てみましょう。
2016年以外はプラスのリターンとなっており、リートであれば、十分なパフォーマンスと
なっています。


※引用:モーニングスターWEBサイト2018年11月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』に投資をするのであれば、世界のリートに
分散投資ができるインデックスファンドと比較をしておいたほうがよいでしょう。

今回は、ニッセイGリートインデックスファンドと比較をしてみました。結果はご覧の通り、
世界の街並みが勝っています。インデックスファンドに負けないパフォーマンスを残せている
のであれば、投資を検討する価値がありますね。ただ、毎月分配型でなければの話ですが。

※引用:モーニングスターWEBサイト2018年11月時点

最大下落率は?

下落幅を把握する上で、標準偏差なども参考にはなりますが、過去に最大どの程度
下落したのかをみたほうがイメージがわきやすいと思います。

ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』では、2008年3月~2009年2月の間に
最大58.98%下落しています。リーマンショックで米国リートが軒並み下落したことが
ここまでの下落につながったと言えます。

気に留めておいてほしいのは、株式でなくても50%程度下落してしまうことが
場合によってはあるということです。


※引用:モーニングスターWEBサイト2018年11月時点

分配金の推移は?

続いて、ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』の分配金の推移を見てみましょう。
2015年ごろから、毎月50円の分配が出ていましたが、今年6月についに分配金が30円に
減額されました。

これで当分はもつかと思いきや、分配金余力は、20カ月程度しかないので、
1年もしないうちに減配の可能性もあります。分配金が30円になったとはいえ、
基準価額に対する分配金の割合を示す分配利回りは15%程度ありますので、
まだまだ適正な水準とは言えません。

ですので、基準価額の下落も分配金の減額も起こりうると思っておいてください。


※引用:モーニングスターWEBサイト2018年11月時点

評判はどう?

ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』の評判はネットでの書き込みなどで調べる
方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけ世界の街並みを解約している人が多い
ということなので、評判が悪いということです。

パッと見てわかるとおり、2014年からほぼ毎月資金が流出しています。
直近も減配の影響で大きく資金が流出しました。
ですので、評判は良くないということが一目でわかりますね。


※引用:モーニングスターWEBサイト2018年11月時点

ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』の今後の見通し

世界のリート市場は、年平均利回りにして6~7%程度で推移すると言われています。
実際、ダイワ・グローバルREIT『世界の街並み』は10年平均利回りが11.80%なので、
このくらいの利回りは長期保有で期待できると思います。

ただ、問題なのは、毎月分配型になってしまっているという点です。
毎月分配型になっていることで、複利の恩恵も受けられませんし、過剰な分配が
行われているので、より基準価額が上昇することが難しくなってしまっています。

1年決算等で適正な分配を出すのであれば、悪くないファンドだと思いますが、
現状、世界の街並みには投資をしないほうがよいでしょう。
保有している方は、すぐに乗り換えを検討してください。