ゆうちょ銀行で1番よく売れているファンドがバランス型ファンドなのはご存知でしょうか?
投資初心者をターゲットに、リスクの比較的低いバランスファンドを売りに売っています。
それもあって、運用会社はゆうちょ専用のバランス型ファンドを作ったりするわけです。

そして、JPモルガンが設定したのがJP 4資産バランスファンド『ゆうバランス』です。
ゆうバランスには安定型、安定成長型、成長型の3コースがありますが、今日は、
一番人気の安定成長型を見ていきたいと思います。

他のコースを検討中の方にも参考になるように書いていますので、読んでみてください。

JP 4資産バランスファンド安定成長コース『ゆうバランス』の基本情報

投資対象は?

ゆうバランスの投資対象は、日本および先進国の株式、債券を実質的な投資対象とし、
安定収益の確保を目指します。安定コース、安定成長コース、成長コースそれぞれで
株式の組入比率はことなっていますが、実際の投資先には差異がなく、すべて
インデックスファンドに投資することになります。

その中で、安定成長コースのアセットアロケーションは以下のようになっています。
日本債券の比率が40%ほどありますが、この部分は完全に手数料負けしていますので、
持っているだけでマイナスになる構造となっています。こういったところがバランス型
のアクティブファンドの残念なところです。


※引用:マンスリーレポート10月号

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかったり、コストが
嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

ゆうバランス 安定成長コースの純資産総額は900億円となっており、どんどん規模が
大きくなっています。規模によるデメリットはないと言えますね。

販売会社がゆうちょ銀行だけにもかからわず、この勢いというのは、改めてゆうちょ銀行の
販売力は恐ろしいものがありますね。


※引用:マンスリーレポート10月号

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、実際に
かかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

ゆうバランスの実質コストは0.625%とアクティブファンドの中では割安となっていますが、
実質的にインデックスファンドに投資をしているだけにもかかわらずこの手数料は高すぎます。

購入時手数料 1.08%(税込)※上限
信託報酬 0.4968%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.625%(概算値)

※引用:第13期 運用報告書(決算日2018年7月17日)

JP 4資産バランスファンド安定成長コース『ゆうバランス』の評価分析

基準価額の推移は?

ゆうバランスの基準価額の推移を見てみましょう。
2017年は順調に基準価額を伸ばしていましたが、2018年はいまいちな結果となっています。


※引用:モーニングスターWEBサイト

利回りは?

ゆうバランスの直近1年間の利回りは▲2.39%となっています。
マイナスのパフォーマンスになってはいますが、これでも上位40%になっています。
10月、11月と株式市場が下落していますので、その影響をもろに受けている形です。


※引用:モーニングスターWEBサイト

四半期別のパフォーマンスは?

ゆうバランスの四半期別のパフォーマンスを見てみましょう。2016年、2017年も
プラスのリターンで終わっていますが、2018年は厳しい結果になりそうです。


※引用:モーニングスターWEBサイト

インデックスファンドとの比較

ゆうバランスに投資をするのであれば、インデックスファンドに分散投資をしている
ようなインデックスファンドファンドとパフォーマンスの比較はしておきたいところです。

アセットアロケーションは少し異なりますが、人気のバランス型ファンドである
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)との比較をしてみましょう。

3年間のリターンで比較をしてみると、拮抗してはいますが、eMAXIS Slim バランス
(8資産均等型)のほうが優れています。購入時手数料も考えると、ゆうバランスの
負けと言えるでしょう。


※引用:モーニングスターWEBサイト

分配金は?

ゆうバランスの分配金は2017年に5円から10円に倍増しました。基準価額に対する
分配金の割合を示す分配利回りは1〜2%なので適正な水準であると言えますね。

この程度の分配金を出すくらいであれば、再投資に回して利益の追求を目指してほしい
というのが私の正直な感想です。


※引用:モーニングスターWEBサイト

評判はどう?

評判がどうなのかを判断するうえで資金の流出入額が役に立ちます。資金が流入超過に
なっているということは、それだけ購入している人が多いということです。つまり
評判が良いということです。

それでは、ゆうバランスはどうでしょうか。

ほぼ毎月資金が流入しており、人気の高いと思ってしまいがちです。しかし、この流入は、
ゆうちょ銀行が販売に力を入れ始めたことが大きいと思いますので、評判如何というよりは
販売会社の販売力がただすごかったと言えます。


※引用:モーニングスターWEBサイト

JP 4資産バランスファンド安定成長コース『ゆうバランス』の今後の見通し

常々、このブログでは言っていますが、私個人としては、バランス型ファンドというものを
おすすめはしていません。ゆうバランスもそうですが、高いコストを支払って国内債券を買う
のは馬鹿らしいですし、他人任せになりすぎて自分の投資の自力がつかない点も気になります。

先進国の株式と債券ですので、中長期的には年数%のリターンは期待できると思いますが、
投資機会を逆に逃してしまっている可能性もあります。何より、インデックスファンドに
パフォーマンスで負けてしまっている時点で、あえてゆうバランスに投資をするメリットは
ないように感じますね。