あなたが競馬の馬券を購入するとして、10年間上位に入賞しつづけている馬と今年は調子のよかった馬がいたとすると、どちらの馬券を買いたいと思うでしょうか?
多くの人は、10年間勝ち続けている馬のほうに賭けたいと思うでしょう。
それと同じように投資信託においても、単年の利回りで見てしまうと、たまたま運用がうまくいったというリスクをぬぐい切れません。
その点、10年間のリターンで上位に食い込める投資信託はたまたま運用がうまくいったということだけでは片づけられない何かしらの優位性が必ず存在します。
もちろん、10年平均利回りだけでなく、直近の運用状況も確認する必要はありますが、中長期で期待が持てるファンドを選定したいということであれば、今日紹介するファンドを候補にするのが一番よいと思います。
あなたもまだ知らないような隠れた優良ファンドが存在しますので、ぜひ参考にしてください。
国内大型株式ファンドの10年平均利回りランキングを発表!
国内大型株式ファンドは現在416本あります。(そのうち10年以上前から運用されていたファンドは237本)
今回は、2013年11月~2023年10月の10年間でリターンの高かった上位20社をランキングにしました。
ただ、中には純資産額が非常に小さく、今から投資をするにはおすすめできないファンドも含まれます。そのため、単純にリターンでランキングを上から並べるだけでなく、純資産総額が少なくとも100億円以上あるファンドのみに絞り、上から並べています。
さて、どういった投資信託がランクインしているのでしょうか?
順位 | 銘柄 | 10年平均利回り |
1 | 情報エレクトロニクスファンド | 15.91% |
2 | フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド 『愛称:Jテック+』 | 14.76% |
3 | One 国内株オープン 『愛称:自由演技』 | 14.39% |
4 | スパークス・新・国際優良日本株ファンド 『愛称:厳選投資』 | 13.60% |
5 | 日本ニューテクノロジー・オープン 『愛称:地球視点』 | 11.87% |
6 | 年金積立Jグロース 『愛称:つみたてJグロース』 | 11.11% |
7 | 利益還元成長株オープン 『愛称:Jグロース』 | 11.09% |
8 | 大和住銀 DC国内株式ファンド | 10.96% |
9 | 日本好配当株オープン | 10.84% |
10 | 京都・滋賀インデックスファンド 『愛称:京(みやこ)ファンド』 | 10.78% |
11 |
日本好配当株投信 | 10.34% |
12 |
新光 日本インカム株式ファンド(3カ月決算型) | 10.13% |
13 |
好配当日本株式オープン 『愛称:好配当ニッポン』 | 10.06% |
14 |
MHAM 株式オープン | 10.02% |
15 |
DIAM 割安日本株ファンド | 10.02% |
16 |
ニッセイ 日経225インデックスファンド | 9.99% |
17 |
三井住友・日経225オープン | 9.93% |
18 |
コモンズ 30ファンド | 9.92% |
19 |
三井住友DS 日本バリュー株ファンド 『愛称:黒潮』 | 9.91% |
20 |
みずほ好配当日本株オープン | 9.87% |
※2012年11月~2023年10月時点
※為替ヘッジ無のファンドが対象
※分配型、資産成長型など同じファンドで2つのファンドがランクインしている場合、パフォーマンスの高いほうを採用。
※通貨選択型のファンドは為替の影響を大きく受けているので、除外しています。
昨年に続き、1位となったのは情報エレクトロニクスファンドで、10年平均利回りが16%もあります。
私がよくおすすめしている厳選投資もほぼ14%なので、情報エレクトロニクスファンドと比べると劣りますが、悪くない利回りで運用ができています。
ちなみに日経225に連動するニッセイ 日経225インデックスファンドはの10年平均利回りが10%となっています。
悪くはありませんが、優れたアクティブファンドと比べると、かなり見劣りすることがわかります。
ですので、リスクを取ってでも高いリターンを狙っていきたいという方は、厳選投資、自由演技、情報エレクトロニクスファンドあたりに投資をするのがおすすめです。
一方、10年利回りランキングには、最近人気の高いファンドがランクインしてきていません。
そこで、国内大型株式ファンドで3年平均利回りのランキングをこちらに作成しましたので、気になる方はこちらも見てみて下さい。
国内大型株式ファンドのおすすめは?3年平均利回りランキング ベスト20を発表!
国内大型株式ランキングの中で一番おすすめの投資信託は?
ランキングの中でも特に私がおすすめする投資信託を紹介します。それはスパークスの厳選投資です。
この投資信託は私も2010年ごろから保有しています。
過去10年間のパフォーマンスを見れば、文句を言う人は誰もいないでしょう。
年間利回り | |
2023年 | +24.41%(1-9月) |
2022年 | ▲20.04% |
2021年 | +10.96% |
2020年 | +21.44% |
2019年 | +18.65% |
2018年 | ▲5.69% |
2017年 | +29.15% |
2016年 | +7.37% |
2015年 | +18.52% |
2014年 | +26.13% |
2013年 | +65.21% |
2012年 | +26.00% |
2011年 | ▲15.65% |
厳選投資は日本国内の高い技術力やブランド力があり、今後グローバルで活躍が期待できる日本企業に投資する戦略をとっています。
「マクロはミクロの集積である」というスパークスの投資哲学に基づき、年間2500回以上の企業訪問をもとに、財務諸表を多角的に分析し、割安な企業を探しています。
約20銘柄程度に厳選して投資をしているのも特長で、集中投資はリスクが高いと思われがちですが、銘柄選定に自信があるからこそできる技と言えます。
国内大型株式ファンドに投資をするのであれば、スパークスのファンドから選んでおけば間違いないと言えます。
もっと詳しく知りたい方向けに詳細分析記事を用意していますので、参考にしてください。
【投資マニア向け】厳選投資の評価や評判は?投資価値はあるのか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
10年間のリターンで見ると、あなたが聞いたことのない投資信託が多くランクインしていたかもしれません。
結局、銀行や証券会社の営業マンは、自分たちが儲かる商品を売ってきたため、本当に良い投資信託というのが見過ごされてしまっているわけです。
国内大型株式ファンドで言えば、厳選投資や自由演技が非常に優秀ですが、日経225に連動するインデックスファンドにも負けてはいません。
あなたも長期投資を前提に考えるのであれば、こういった投資信託にぜひ投資をしてくださいね。
他のカテゴリーのランキングとも比較をしてみてください。
◆国内中小型株式ファンドのおすすめはどれ?10年平均利回りランキング ベスト20を発表!