近年、インデックスファンドが注目を集めるようになりました。

インデックスファンドの魅力と言えば、やはり低コストである
ことでしょう。投資家の私たちからすると、ありがたいことです
が、インデックスファンドの低コスト争いは年々激化しており、
ETFとさほど変わらない水準まで下落してきています。

そんな中でも、1つのファンドで全世界に分散投資ができるファンド
に注目が集まっており、今日は、三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim
全世界株式(除く日本)について徹底的に分析したいと思います。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の基本情報

投資対象は?

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の投資対象は、日本を除く
先進国と新興国の株式で、MSCIオール・カントリー・ワールド・
インデックス(除く日本、配当込み、円ベース)に連動する投資
成果を目指します。

このベンチマークはMSCI Inc.が開発した指数で、日本を除いた
先進国(22か国)と新興国(24か国)から構成されています。

先進国と新興国の比率は8.5対1.5程度となっています。

そして先進国株式では米国株の比率が5割以上を占めています。
次いでイギリス、フランスが続きます。

新興国株式ではケイマン諸島の比率が高いですが、これは実質
中国株だと思っておいて問題はありません。


※引用:マンスリーレポート

インデックスファンドにおいては、ベンチマークの推移を確認
しておかなければいけません。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、
配当込み、円換算)の過去の利回りを見てみましょう。

ご覧の通り、どの期間で見ても平均利回りで5%以上となっており、
今後も安定的に高い利回りが期待できそうであることがわかります。

平均利回り
1年 5.4%
3年 14.5%
5年 8.4%
10年 12.5%
15年 8.0%
20年 5.1%
30年 8.1%

※引用:わたしのインデックス

純資産総額は?

続いて、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

インデックスファンドの運用において、純資産総額というのも
見るべきポイントです。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を
入れ替えることができず、インデックスから乖離してしまう
リスクがあります。

また純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性があります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は下図のように2018年の
新規設定以来、純資産総額を伸ばしており、現在の純資産総額は
約63億円となっています。

ファンドの規模としてはまだ小さいですが、今後資産が積み
あがっていくことが予想されるので、特に気にしなくても大丈夫です。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高く
なるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断を
しなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス連動型の
ファンドは運用会社各社が作っていますが、運用リターンは
ベンチマークに連動するため、どこも差がつきません。

そうすると、実質コストの部分で良し悪しを決めることになるわけです。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の実質コストは0.246%と
信託報酬と比べるとかなり高くなっています。ただし、これは
1期目ということで、まだ純資産が小さいことによる影響です。

ですので、2期目以降、純資産が大きくなるにつれて、実質コストは
下がっていくでしょう。

購入時手数料 0
信託報酬 0.15336%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.246%(概算値)

※引用:運用報告書(2019年4月25日)

合わせて読みたい記事はこちら

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価分析

基準価額の推移は?

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の基準価額の推移を見て
みると、2018年末に大きく下落して、どうなることかと思いましたが
2019年には見事に元の水準まで戻してきています。

日本株ファンドと比べて海外株式ファンドの底堅さを感じますね。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の利回りを見てみましょう。

直近の1年間はは4.21%でした。同カテゴリー内でのランキングは
平均的な水準となっています。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 4.21% 47%
3年
5年
10年

※2019年7月時点

標準偏差は?

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の標準偏差は、1年間で基準価額が
どの程度変動する可能性があるのかがわかります。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 19.95 37%
3年
5年
10年

※2019年7月時点

年別のパフォーマンスは?

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の年間パフォーマンスを見てみると
2019年は14.21%のプラスと好調です。

全世界に分散投資をしながら、これだけのパフォーマンスを維持でき
れば、十分と言えますね。

年間利回り
2019年 14.21%(1-6月)
2018年

※2019年7月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)に投資する上で、同じベンチ
マークを採用している類似ファンドとのパフォーマンスは比較して
おきましょう。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)(黄線)は若干ですが、
三井住友・DCつみたてNISA・全世界株に買っていることが
わかります。

同じベンチマークを採用していますので、このパフォーマンスの差は
実質コストの点でeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)のほうが
優れているということを意味しますね。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が
気になるのが、最大どの程度、資産が下落する可能性がある
のかという点かと思います。

まだ設定来の期間が短いですが、最大下落率は3カ月間で
約15%の下落となっています。

ただし、1年間という期間で見ると、プラスのリターンになって
いますので、長期保有をしたほうがよいということです。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲9.94%
3カ月 ▲15.79%
6カ月 ▲8.87%
12カ月 0.56%

※引用:2019年7月時点

評判はどう?

続いて、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評判を見ていきたい
と思います。評判をみる指標としては、ファンドへの資金流出入額が
参考になります。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入して
いるということなので、評判が良いということになります。

2018年3月の新規設定以来、毎月資金流入しており、全世界のこれ一本
で投資ができるということで、今後間違いなく人気がでる商品だと思います。


※引用:モーニングスター

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)について個人的評価

ブロガーが選ぶファンド・オブ・ザ・イヤーで見事1位を獲得した
楽天・バンガード・全世界株式が注目を浴びたので、それに負けじ
と作ったのがeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)です。

このファンドはiDeCoでも採用されており、超低コストであること、
全世界に分散投資ができるので、今後さらに多くの投資家から注目を
浴びると思います。

楽天・バンガード・全世界株式などと比較すると、組入銘柄数には
大きな差がありますが、中長期的なパフォーマンスで見れば、遜色
ないレベルです。

あとは、日本株が含まれていませんので、そこをどう捉えるかという
ことですね。

海外株式はeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を保有しておき、
日本株はアクティブファンドにするというのも面白いのではないでしょうか。