近年、インデックスファンドが注目を集めるようになりました。

インデックスファンドの魅力と言えば、やはり低コストであることでしょう。

投資家の私たちからすると、ありがたいことですが、インデックスファンドの
低コスト争いは年々激化しており、ETFとさほど変わらない水準まで下落してきています。

今日は、三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)について
徹底的に分析したいと思います。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の基本情報

投資対象は?

投資対象は、日本を除く先進国の株式、新興国の株式で、
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円ベース)に
連動する投資成果を目指します。

このベンチマークはMSCI Inc.が開発した指数で、下図のように日本を除いた
先進国(22か国)と新興国(24か国)から構成されています。

このファンドの値動きのイメージがつきやすいようにベンチマークの推移
を見てみましょう。

いかがでしょうか?

2007年~2008年のリーマンショックで大きく下落をしていますが、
それ以降しっかり右肩上がりに成長していますね。

ファンドの組み入れ銘柄も見てみましょう。

現在は、2165銘柄に投資をしており、先進国株式では、アップル、マイクロソフト、
アマゾンが上位に、新興国株式では、テンセント、サムスン、アリババが上位にランクインしています。

国がケイマン諸島となっていますが、これは節税対策で本店をオフショアエリアに
登記しているためです。実際は中国の企業ですね。

テンセントは日本でいうLINEと似たアプリ「WeChat」を運営している企業、
アリババは世界最大規模の通販サイトを運営している企業ですね。

純資産総額は?

続いて、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

インデックスファンドの運用において、純資産総額というのも見るべきポイントです。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることができず、
インデックスから乖離してしまうリスクがあります。

また純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えがうまくできず、
予期せぬマイナスを生む可能性があります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は下図のように2018年の新規設定以来、
純資産総額を伸ばしており、現在の純資産総額は約6億円となっています。

ファンドの規模としてはまだ小さいですが、今後資産が積みあがっていくことが
予想されるので、特に気にしなくても大丈夫です。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

インデックスファンドにおいて、実質コストというのは何よりも重要な項目です。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス連動型のファンドは
運用会社各社が作っていますが、運用リターンはベンチマークに連動するため、
どこも差がつきません。

そうすると、実質コストの部分で良し悪しを決めることになるわけです。

まだ運用報告書が出ていないため正確な数値はわかりませんが、前身の
eMAXIS全世界株式インデックス(除く日本)の実質コストから導くと、
0.23~0.27%くらいになると想定されます。

どちらにしても、カテゴリー内ではほぼトップの低コストを実現しています。

購入時手数料 0
信託報酬 0.15336%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.23~0.27%(概算値)

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価分析

基準価額の推移は?

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の基準価額は、設定したタイミングが
良かったこともあり、右肩上がりに伸びています。

少なくとも当面は、順調に基準価額が伸びていくでしょう。

利回りはどれくらい?

つづいて、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の運用実績を見てみましょう。

まだ設定してから半年程度しかたっていないため、1年間の正確な利回りは
わかりませんが、前身のeMAXIS 全世界株式インデックスの利回りを見ると、
1年平均利回りが11.24%、5年平均利回りが11.04%となっており、
長期でみても優れた成果を残しています。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※ランキングにはアクティブファンドも含まれています。

最大下落率は?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になるのが、
最大どの程度、資産が下落する可能性があるのかという点かと思います。

まだ設定来の期間が短く、データがありませんが、同じベンチマークで
5年以上運用されているeMAXIS 全世界株式インデックスの下落率を見ると、
最大で約23%となっているので、それくらいの下落は起こり得るものと
思っておいたほうがよいと思います。

それでも、しっかり長期で保有すれば、プラスのリターンが出ていますので、
マイナスになったからと言って、焦ってすぐ売ってしまわないようにしてくださいね。

ベンチマークとの乖離率は?

インデックスファンドの運用においては、ベンチマークとの乖離率というのが
運用の巧拙を見極める一つのポイントとなります。

残念ながら、まだ運用報告書が出ていないので、同じ運用をしている
eMAXIS 全世界株式インデックスの乖離率を見てみましょう。

乖離率は1.4%程度となっており、コスト分を差し引いても当ファンドの
リターンが高くなっています。

ベンチマークには、配当収入分が含まれていないので、この差の大部分は
配当収入による影響だと思ってもらえばよいでしょう。

銘柄選択や組入ミスによるマイナス要因はほぼゼロです。

評判はどう?

続いて、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評判を見ていきたいと思います。
評判をみる指標としては、ファンドへの資金流出入額が参考になります。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入している
ということなので、評判が良いということになります。

2018年3月の新規設定以来、毎月資金流入しており、全世界のこれ一本で
投資ができるということで、今後間違いなく人気がでる商品だと思います。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)について個人的評価

ブロガーが選ぶファンド・オブ・ザ・イヤーで見事1位を獲得した
楽天・バンガード・全世界株式が注目を浴びたので、それに負けじと
作ったのがこちらのファンドです。

超低コストであること、全世界に分散投資ができるので、
多くの投資家から注目を浴びると思います。

このファンドを検討している人は、楽天・バンガード・全世界株式
比較検討していると思いますが、大きな違いは組み入れ銘柄の数でしょう。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は約2600銘柄に対して、
楽天・バンガード・全世界株式は7400銘柄となっています。

コスト面では、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)のほうが優れていますが、
全世界に分散投資をしたいと思っている人にとっては、この銘柄数の差は大きいと思います。