純資産総額はそこまで大きくはないものの、毎月安定して資金流入が
続いているDIAM 世界好配当株式ファンド(毎月決算型)『愛称:ハッピーインカム』。

今後安定的な配当が続くであろう企業に投資をすることで、安定的な
分配金を確保する戦略ですが、果たして運用はうまくいっているので
しょうか?

ハッピーインカムには為替ヘッジ無/有の2種類がありますが、
今日はより人気の高い為替ヘッジ無を見ていきたいと思います。

DIAM 世界好配当株式ファンド(毎月決算型)『ハッピーインカム』の基本情報

投資対象は?

ハッピーインカムの投資対象は、日本を除く世界の好配当株式に投資し、
安定的な配当収入の確保と中長期的な値上がり益の確保を目指します。

ハッピーインカムの投資対象は大きく安定好配当株、成長好配当株、
潜在好配当株の3つに分類し、投資していきます。

国別の構成比率を見てみると、1位がアメリカで約40%、2位の
イギリスが約17%、3位のフランスが約10%となっています。

ある程度成熟したマーケットである北米と欧州が中心となって
いる点にも特徴があると言えますね。


※2018年9月時点

業種は特に絞っていませんので、さまざまな分野に分散投資され
ていることがわかります。


※2018年9月時点

純資産総額は?

続いて、ハッピーインカム の純資産総額はどうなっているか見て
みましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性が
ありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ハッピーインカム の純資産総額は、約200億円となっており、
毎月決算型のファンドでは珍しく純資産総額を伸ばしています。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ハッピーインカムの実質コストは1.357%となっており、同カテゴリー
内では割安となっています。

初年度の手数料を考えると、かなり高い印象ですが、あとはパフォー
マンス次第といったところです。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.188%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.357%(概算値)

※第100期 運用報告書(決算日2018年6月21日)より

ハッピーインカムで本当に大丈夫?圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

DIAM 世界好配当株式ファンド(毎月決算型)『ハッピーインカム』の評価分析

基準価額の推移は?

ハッピーインカムの基準価額は、直近3年間で約30%ほど下落しています。

分配金を出さないと想定したときの分配金再投資基準価額(青線)は
3年間で約10%程度上昇しているので、ファンドの収益力より過剰な
分配が行われていることがわかります。

利回りはどれくらい?

ハッピーインカム の利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは+3.26%、3年平均利回りは+2.39%、5年平均
利回りは+7.39%となっており、安定した配当益を得たい人にとっては、
安心できる利回りかもしれません。

ただ、後述しますが、かなりタコ足配当を行っているので注意が
必要です。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 3.26% 82%
3年 2.39% 89%
5年 7.39% 76%
10年

※2018年9月時点

標準偏差は?

ハッピーインカムの標準偏差を見てみると、3年、5年平均は上位
1割にランクインしており、基準価額の変動が小さい運用ができて
います。

やはりパフォーマンスが優れないのが残念なところですね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 10.42 60%
3年 12.67 6%
5年 12.62 7%
10年

※2018年9月時点

年別運用パフォーマンスは?

ハッピーインカムの年別の運用パフォーマンスを見てみましょう。
直近ではそこまで優れた成果を出せてないことがわかりますね。

年間利回り
2018年 ▲2.18%(9月末)
2017年 10.87%
2016年 1.30%
2015年 ▲4.52%
2014年 17.11%

※2018年9月時点

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最大下落率は?

投資する上で、ファンドがどの程度、下落する可能性があるのか
を事前に知っておくことは非常に重要です。

もちろん標準偏差を使って、求めることはできますが、やはり実際に
どの程度下落したのかを見ておいたほうがイメージがわきます。

ハッピーインカムは2015年7月~2016年6月までに最大17.66%下落して
おり、他の株式ファンドと比べると下落率は抑えられています。

基本的には長期保有をすればプラスのリターンが出ていますが、
ただし、何も考えず保有し続けるのは厳禁です。

考えなしの長期保有が自分の首を絞める理由とは?

期間 下落率
1カ月 ▲12.43%
3カ月 ▲14.16%
6カ月 ▲15.20%
12カ月 ▲17.66%

※2018年10月時点

分配金の推移は?

続いて、分配金の推移を見てみましょう。

ハッピーインカムは、2014年ごろから、毎月130円の分配金を出して
います。

分配金利回りも15%とかなり高くなっているので、高い分配金に
釣られて投資をしている人も多いのではないでしょうか?

分配金余力も36カ月程度あるので、減額の心配はなさそうですが、
ファンドの収益力に対して、過剰な分配がなされているのは間違い
ありません。

あなたが受け取っている分配金のうち、半分以上があなたの投資
した元本になっていることもあるので、くれぐれも注意してください。

分配金 当期収益以外 繰越対象額
95期 130円 5,112円
96期 130円 114円 4,997円
97期 130円 81円 4,916円
98期 130円 95円 4,821円
99期 130円 61円 4,761円
100期 130円 66円 4,695円

評判はどう?

ハッピーインカムの評判はネットでの書き込みなどで調べる
方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、
月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけハッピーインカムを
購入している人が多いということなので、評判がよくなっている
ということです。

ハッピーインカムは、2014年ごろから、ほぼ毎月資金が流入して
おり、毎月決算型ファンドにしては、とても評判のいいファンド
となっています。

DIAM 世界好配当株式ファンド(毎月決算型)『ハッピーインカム』の今後の見通し

1年、3年、5年の平均利回りがプラスであることから、1桁前半
のリターンであれば、今後も期待できると思います。

しかし、ハッピーインカムは分配金の払い出しが過剰であり、
タコ足配当ファンドとなっています。それでも良いと言う人は
投資をすればよいと思います。

タコ足配当ファンドは、分配金がファンドの儲けなのか、自分の
元本が戻ってきただけなのか把握することが難しく、とりあえず
分配金が出ているからと安心していると痛い目を見ることがあります。

ハッピーインカムは他の毎月分配型よりはまだ健全な運用と
なっているといえますが、私個人としてはおすすめできません。

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