2018年に入ってから、一気に注目を集め始めたジェイクール『jcool』。
私が投資しているジェイリバイブと同じ、エンジェル・ジャパンが投資助言を
行っているファンドです。

ジェイクール『jcool』は、成長性の高い小型株に特化しており、リスクはありますが、
リターンも大きいのが何よりの魅力です。

今日は、ジェイクール『jcool』について、徹底分析していきます。

ジェイクール『jcool』の基本情報

投資対象は?
ジェイクール『jcool』の投資対象は、新規株式公開を契機として、
新たに成長を加速する起業家精神にあふれた「次代を拓く革新高成長企業」に
厳選投資をします。

投資対象の成長イメージは以下のような感じです。

現在の組入銘柄は52銘柄となっており、上位10銘柄は以下のようになっています。
1位のMS-Japanは管理部門特化型の転職エージェントです。2位のビジョンは
色々な情報通信ビジネスを展開していますがグローバルwifiが一番有名どころでしょう。

3位のイトクロは、塾ナビや家庭教師比較ネットなどのメディアサービスを
展開している企業です。

運用体制は?

後述しますが、ジェイクール『jcool』が圧倒的なパフォーマンスを残せているのは、
エンジェルジャパン・アセットマネジメントという国内中小型株式に特化した
投資顧問会社の投資助言を受けていることが大きな要因です。

エンジェルジャパンが他の投資顧問会社と違うのは、
面談は基本経営者と直接行っている。
当たり前のように感じるかもしれませんが、経営者も忙しいので、
実際は会社のNo.2やNo.3と面談することも多いのが現状です。

変化の大きい企業ほど、経営者の意思決定が大きなファクターとなりますので、
トップの考えを把握できているというのは大きな強みとなります。

チーム全員が面談の場に出席する。
年間延べ1000社の経営者と会うだけでも大変ですが、ヒアリングした情報に
偏りがないように、チーム全員で面談し、意見を共有しあうというのは、
大きな強みになります。

5年先までの収益予想シートを作成している。
5年先までの収益予測を作っている会社を他に知りませんが、こういった
他がやっていないような細かい作業が銘柄選定の上で差別化ポイントになっています。

大きな金額を運用している機関投資家は時価総額の大きな企業についての
調査しか興味がなく、ジャスダックやマザーズに上場している規模の小さな
企業に対しては、アナリストが1人もついていないのが現状です。

逆に言えば、そういった企業は正しく株価が評価されていない可能性が高く、
しっかりリサーチができている投資顧問会社からすると、大きなリターンを
得るチャンスにつながるというわけです。

純資産総額は?

続いて、ジェイクール『jcool』の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額
だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ジェイクール『jcool』は昨年まで50億円程度しかありませんでしたが、
運用が非常に好調だったこともあり、現在では200億円規模にまで膨れ上がっています。
規模としては全く問題ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ジェイクール『jcool』の実質コストは2.103%とかなりの高いです。
いくらパフォーマンスが良くても、実質コストが2%を超える場合は、
ファンドを慎重に見極める必要があります。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.836%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 2.103%(概算値)

ジェイクール『jcool』の評価分析

基準価額をどう見る?

ジェイクール『jcool』の基準価額は、2016年ごろから急激に成長しています。
2018年1月末の市場の暴落以降は、なかなか当時の高値を更新できておらず、
苦戦している様子がうかがえます。

利回りはどれくらい?

ジェイクール『jcool』の直近1年間の利回りは+43.45%と驚異的な数値となっています。
3年、5年、10年の平均利回りで見ても、+20%近く出していますので、
非常に運用がうまくいっていると言ってよいでしょう。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある程度は予想できますが、
やはり実際に下落した度合いをみたほうがイメージがわきます。

ジェイクール『jcool』は2007年11月~2008年10月の間に最大▲62.49%と
大幅下落しています。リーマンショック級の大暴落はそうそう来ないとは思いますが、
リターンが大きい分、リスクも大きい運用になっているという点だけは注意しておいてください。

評判はどう?

ジェイクール『jcool』の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけジェイクール『jcool』を購入している人が多い
ということなので、評判が良いということです。

ジェイクール『jcool』は2017年末以降の資金流出入が大きすぎて、
2017年以前の数値が豆粒のようになっています。

それだけ、2018年以降注目を集めているわけですが、今年はそこまで運用が優れていないため、
直近では資金が流出超過となっています。

ジェイクール『jcool』の今後の見通し

このブログでは何度もお話をしていますが、投資信託を選ぶ上で、非常に重要なのが、
ファンドの運用体制です。長期でパフォーマンスが良いファンドというのは、
優れたファンドの運用チームが必ず存在しています。

小型株というのは、良くも悪くもリスクが大きく、リスクを取りたくない人には向きません。
しかし、長期的に見て、エンジェル・ジャパンのような投資顧問会社が運用の助言を
行っていれば、仮に一時的に運用成績が悪くても、戻してくる可能性は高いです。

国内中小型株に投資するのであれば、検討候補の1つに入れておきたい1本です。