投信ブロガーが選ぶファンド・オブ・ザ・イヤーで毎年上位に
ランクインしているニッセイ 外国株式インデックスファンド。

圧倒的な人気の高さからか、ニッセイ 外国株式インデックス
ファンドと同じくMSCIコクサイ・インデックスをベンチマーク
とするインデックスファンドが近年次々と登場しています。

似たようなファンドが多数登場したことで、結局どれがよいの?
とよく聞かれるので、今日は比較しながら、ニッセイ 外国株式
インデックスファンドについて、徹底分析していきたいと思います。


ニッセイ 外国株式インデックスファンドの基本情報

投資対象は?

投資対象は日本を除く主要先進国の株式で、MSCIコクサイ・
インデックス(配当込)に連動する投資成果を目指します。
具体的にどのような構成になっているかを見てみましょう。

まず国別の資産構成比を見てみると、アメリカが約70%となっており、
大部分がアメリカの銘柄であることがわかります。

業種別でみると、情報技術や金融、ヘルスケアの比率が高くなっています。


※引用:マンスリーレポート

組入銘柄は現在1319銘柄となっており、上位の銘柄は以下のように
なっています。ほとんど聞いたことのある超一流企業ですね。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、ニッセイ 外国株式インデックスファンドの純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性が
ありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ニッセイ 外国株式インデックスファンドは、設定来着実に
純資産総額を増やしており、約1500億円に到達しました。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ニッセイ 外国株式インデックスファンドの実質コストは
0.269%となっています。ニッセイ 外国株式インデックスの
残念なところは、信託報酬は低いにもかかわらず、実質
コストが高くなる傾向にある点です。

ニッセイ アセットの運用するファンドはどれも似たような
傾向があり、見かけのコストだけに騙されてはいけません。

信託報酬だけ見るとほぼ最安値ですが、実質コストで比較すると、
もっとコストが安いインデックスファンドがいくつも存在します。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 0
信託報酬 0.10989%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.269%(概算値)

※引用:最新運用報告書

類似ファンドの実質コスト比較

つづいて、類似ファンドの実質コストを比較をしてみましょう。

MSCIコクサイ・インデックスをベンチマークとして採用している
ファンドは、信託報酬と比較するとかなり割高になっていることが
わかります。

これは、純資産総額が小さいことにより、効率的な運用ができていない
側面もあるため、純資産総額が大きくなれば、もっと下がってきます。

こうやって比較をしてみると、eMAXIS Slim先進国株式インデックス
ダントツでコストが安くなっています。

ファンド 実質コスト(概算値)
ニッセイ 外国株式インデックスファンド 0.269%
eMAXIS Slim先進国株式インデックス 0.193%
たわらノーロード先進国株式 0.251%
iFree外国株式インデックス 0.272%
Smart-i 先進国株式インデックス 0.399%

※2019年12月時点

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

ニッセイ 外国株式インデックスファンドの評価分析

基準価額の推移は?

続いて、ニッセイ 外国株式インデックスファンドの基準価額の
推移を見てみましょう。

2018年10月末から大きく下落し、そう簡単には高値を更新でき
ないかと思っていましたが、米中貿易関係が落ち着きをみせて
いることから株価も安定して上昇していきました。

その結果、2019年末には2018年の高値を大きく更新しています。

日経平均やTOPIXはまだ2018年の高値を更新できていないので、
やはり海外株式の強さが際立ちますね。


※モーニングスター

利回りはどれくらい?

ニッセイ 外国株式インデックスファンドの利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは12.03%、3年平均が10%越え、5年平均利回りは
6%を超えています。

インデックスファンドであれば、十分な利回りと言えますね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 12.03% 16%
3年 11.92% 14%
5年 6.18% 17%
10年

※2019年12月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

標準偏差は?

標準偏差は年間の基準価額の変動幅を把握するときに役立ちます。

ニッセイ 外国株式インデックスファンドは日経225やTOPIXに
連動するインデックスファンドとほぼ同じ標準偏差です。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 18.61 56%
3年 13.73 37%
5年 15.93 27%
10年

※2019年12時点

年別運用パフォーマンスは?

ニッセイ 外国株式インデックスファンドの年別の運用パフォーマンス
も見てみましょう。

2015年、2018年はマイナスとなっていますが、それ以外の
年でしっかりとプラスのリターンを残せています。

インデックスファンドに投資をするのであれば、やはり
先進国株式や米国株式がおすすめですね。

年間利回り
2019年 15.7%(1-9月)
2018年 ▲11.09%
2017年 18.61%
2016年 2.68%
2015年 ▲1.60%
2014年 22.59%

※2019年12月時点

類似ファンドとのパフォーマンスの差は?

インデックスファンドに投資する場合、ベンチマークとして採用
されている指標が同じであると、パフォーマンスにほとんど差は
つきません。

ただ、やはり投資をするのであれば、一番パフォーマンスが良い
インデックスファンドに投資をするべきでしょう。

そこで、ニッセイ 外国株式インデックスファンドと同じくMSCI
コクサイ・インデックスをベンチマークとする主要インデックス
ファンドを比較しました。

ほぼ同じパフォーマンスなのですが、やはりeMAXIS Slim 先進国株式
インデックス
がコストが最安値な分、パフォーマンスが良くなっています。

たた、ニッセイ 外国株式インデックスファンドもほとんど変わらない
結果となっていますので、販売会社が取り扱っていないようであれば、
こちらのファンドでも十分ですね。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある
程度は予想できますが、やはり実際に下落した度合いをみたほうが
イメージがわきます。

ニッセイ 外国株式インデックスファンドは2015年7月~2016年6月
までの間に最大▲19.01%下落しています。

まだ運用期間が短いというのもありますが、最大30%ほどは1年間で
下落する可能性もあると思っておいたほうがよいかと思います。

MSCIコクサイは長期保有をすればプラスのリターンが出ていますが、
ただし、何も考えず保有し続けるのは厳禁です。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲9.56%
3カ月 ▲14.76%
6カ月 ▲15.94%
12カ月 ▲19.01%

※2019年12月時点

評判はどう?

ニッセイ 外国株式インデックスファンド評判はネットでの書き込み
などで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、
月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけニッセイ 外国株式
インデックスファンドを購入している人が多いということなので、
評判が良くなっているということです。

ニッセイ 外国株式インデックスファンドは2014年以来、毎月資金が
流入しており、直近の流入額が大きくなっています。

ですので、評判がどんどん良くなっているということがわかります。


※引用:モーニングスター

ニッセイ 外国株式インデックスファンド今後の見通し

主要先進国の株式に分散投資できるという意味では、非常に優れた
ファンドであると思います。

パフォーマンスを見ても、インデックスファンドであれば、十分でしょう。

ニッセイ 外国株式インデックスファンドについて、唯一気になるのは、
実質コストで見ると、他のファンドよりも実はコストが割高になっている
点です。

eMAXIS Slim 先進国株式と同じ水準まで信託報酬を下げましたので、
今後はさらに実質コストが下がることが予想されますが、果たしてどこまで
下がるかは来期以降のお楽しみということになるでしょう。

現状、MSCIコクサイ・インデックスに連動するインデックスファンドに
投資をするなら、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスのほうがおすすめです。