グローバル株式とオプション取引を組み合わせて毎月分配型に
しているニッセイ グローバル高配当株式プラス(毎月決算型)。

通常のグローバル株式投資とは異なり、オプション取引のプレミアム
で毎月の分配金の一部を賄おうとしているようですが、果たして
このような奇策はうまく行くのでしょうか?

今日は、ニッセイ グローバル高配当株式プラス(毎月決算型)に
ついて徹底分析していきます。

ニッセイ グローバル好配当株式プラス の基本情報

投資対象は?

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の投資対象は、
日本を含む世界各国の好配当株式および、コール・オプションです。

株式は、配当利回りの水準だけでなく、配当の安定性や成長性、
企業の動向などをもとに銘柄の選定を行います。

オプション取引では、コールオプションを売却することで、
プレミアムを獲得を狙います。

収益のイメージは下図のような感じです。

オプション取引は、一度理解してしまえば、簡単なのですが、
ここで説明するには、相当の記事ボリュームになってしまうので、
また別の機会にまとめて説明したいと思います。

今日は、オプション取引を追加することで、株価が大きく値上がり
しない限り、オプション料という収益を毎月得られるとだけ覚えて
おいてください。

地域ごとの組入比率を見てみると、イギリスが約35%、米国が約20%、
フランスが約8%となっており、米国や欧州の比率が高くなっている
ことがわかります。

業種別で見ると、金融が約29%、情報技術が約14%と続いています。

これは投資助言で入っているシュローダー・インベストメント・
マネジメントがイギリスのロンドンを本拠地としており、欧州に
強いという背景もあります。

通常のグローバル株式であれば、米国が一番比率が高くなりますので、
特徴的と言えるでしょう。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の
純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性
がありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)は2015年ごろ
から急激に純資産総額を増やしていましたが、2018年以降は
パフォーマンスが優れず、純資産も減少傾向にあります。

それでも規模としては十分な大きさです。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の実質コストは
1.6956%と高くなっています。

初年度は、購入時手数料と合わせて5%近く取られますので、慎重に
選ばなければなりません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.6956%(税込)
信託財産留保額 0%
実質コスト 1.6956%(概算値)

※引用: 運用報告書(2019年4月15日)

実質コストを加味して、圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の評価分析

基準価額をどう見る?

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の基準価額は、
3年間で50%以上下落しています。

分配金再投資基準価額(青線)を見ると、3年間で20%以上上昇して
いますので、いかに過剰な分配が行われているかよくわかります。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の直近1年間の
利回りは▲3.64%となっており、3年平均利回りが+9.25%、5年平均
利回りが+3.30%となっています。

この程度の利回りで過剰な分配を行っているがゆえに基準価額が
どんどん下落してしまうわけですね。

カテゴリーランキングを見ると、常に平均以下のパフォーマンスと
いうことで、決して優れたパフォーマンスを残せていないファンド
であることがわかります。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲3.64% 87%
3年 9.25% 54%
5年 3.30% 65%
10年

※2019年7月時点

標準偏差は?

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の標準偏差を
見てみると、同カテゴリー内では上位3割程度にいます。

価格のブレは比較的小さいようですね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 17.85 23%
3年 13.66 37%
5年 14.87 32%
10年

※2019年7月時点

年別のパフォーマンスは?

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の年別の
運用パフォーマンスを見てみましょう。

2015年、2018年はマイナスとなっており、リターンがプラスの
年を相殺してしまっているので、これでは高いリターンは期待
しづらいでしょう。

年間利回り
2019年 7.81%(1-6月)
2018年 ▲14.84%
2017年 13.19%
2016年 5.21%
2015年 ▲7.50%
2014年 19.02%

※2019年7月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)への投資を
検討するのであれば、類似ファンドとのパフォーマンス比較は必須です。

今回はグローバルに分散投資ができるインデックスファンドである
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)と比較をしてみました。

結果はニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の惨敗です

これでは、高いコストを払ってまで、投資をするメリットが全く
ありません。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲を
ある程度は予想できますが、やはり実際に下落した度合いを
みたほうがイメージがわきます。

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)は2015年7月~
2016年6月の間に最大▲23.95%ほど下落しています。

株式ファンドであれば、この程度の下落は起こり得ると思って
おかなければいけません。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲9.28%
3カ月 ▲13.00%
6カ月 ▲17.65%
12カ月 ▲23.95%

※2019年7月時点

分配金の推移は?

続いて、分配金の推移を見ていきましょう。

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)は、2016年に
300円あった分配金が、2017年には200円になり、2018年には150円
まで下落しています。

ここまで連続して下がっているので、当分、減配は行われないだろうと
思ってしまいがちですが、分配金余力は15カ月程度しかないため、
1年以内には、減配が行われる可能性が十分にあります。
※2019年4月に予想通り100円に減配されました。

何より、基準価額に対する分配金の割合を示す分配金利回りが30%を
超えており、異常な高さの分配が行われています。

見かけの利回りの高さで投資初心者をカモにしている典型的な
詐欺ファンドです。

このブログでは何度も言っていますが、特別な事情がない限りは
毎月分配型のファンドに投資すべきではありません。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金 当期収益以外 繰越対象額
85 150円 115円 2,491円
86期 150円 116円 2,376
87期 150円 115円 2,261
88期 150円 111円 2,150
89期 150円 114円 2,037
90 150円 65 1,973

評判はどう?

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の評判は
ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知る
うえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけニッセイ グローバル
好配当株式プラスを購入している人が多いということなので、
評判が良いということです。

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)は、2015年以降
ほぼ毎月資金が流入しており、評判が良いことがわかります。

ただ、これは、さきほども申し上げたとおり、見かけの分配金利回りが
高いため、何もわかっていない投資家が購入しているものだと考えられます。


※引用:モーニングスター

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の今後の見通し

世界経済は堅調に推移しており、中長期的に株式の成長が期待できます。

ただ、ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月)については、
インデックスファンドであるeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
パフォーマンスで負けてしまっており、資産を増やしたい人はeMAXIS
Slim 全世界株式(除く日本)を選択してください。

自分に最適な至極の1本を見つけたい方はこちら

◆ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)から乗り換え続出!本当に利回りが高いアクティブファンド特集

◆6000本の中から選ばれたモーニングスター Fund of the Year受賞ファンドは?

◆投信分析のプロ。投信ブロガーが選ぶFund of the Year受賞ファンドは?