グローバル株式とオプション取引を組み合わせて毎月分配型にしている
ニッセイ グローバル高配当株式プラス(毎月決算型)。

通常のグローバル株式投資とは異なり、オプション取引のプレミアムで
毎月の分配金の一部を賄おうとしているようですが、果たしてこのような
奇策はうまく行くのでしょうか?

今日は、ニッセイ グローバル高配当株式プラス(毎月決算型)について
徹底分析していきます。

ニッセイ グローバル好配当株式プラス の基本情報

投資対象は?

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の投資対象は、
日本を含む世界各国の好配当株式および、コール・オプションです。
株式は、配当利回りの水準だけでなく、配当の安定性や成長性、
企業の動向などをもとに銘柄の選定を行います。

オプション取引では、コールオプションを売却することで、プレミアムを獲得を狙います。
収益のイメージは下図のような感じです。

オプション取引は、一度理解してしまえば、簡単なのですが、
ここで説明するには、相当の記事ボリュームになってしまうので、
また別の機会にまとめて説明したいと思います。

今日は、オプション取引を追加することで、株価が大きく値上がりしない限り、
オプション料という収益を毎月得られるとだけ覚えておいてください。

地域ごとの組入比率を見てみると、イギリスが37.6%、米国が16.9%、フランスが11.1%
となっており、米国や欧州の比率が高くなっていることがわかります。
業種別で見ると、金融が30.1%、サービスが18.5%と続いています。

これは投資助言で入っているシュローダー・インベストメント・マネジメントが
イギリスのロンドンを本拠地としており、欧州に強いという背景もあります。

通常のグローバル株式であれば、米国が一番比率が高くなりますので、
特徴的と言えるでしょう。

純資産総額は?

続いて、ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた
投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)は2015年ごろから
急激に純資産総額を増やしており、現在は1200億円程度となっています。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の実質コストは1.6956%と
高くなっています。初年度は、購入時手数料と合わせて5%近く取られますので、
慎重に選ばなければなりません。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.6956%(税込)
信託財産留保額 0%
実質コスト 1.6956%(概算値)

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の評価分析

基準価額をどう見る?

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の基準価額は、
3年間で60%近く下落しています。分配金再投資基準価額(青線)を見ると、
3年間で微増していますので、いかに過剰な分配をし続けてきたかがわかります。

利回りはどれくらい?

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の直近1年間の利回りは
+6.79%となっており、3年平均利回りが+1.57%、5年平均利回りが+8.21%と
なっています。

カテゴリーランキングを見ると、上位50%程度ということで、決して優れた
パフォーマンスを残せていないファンドであることがわかります。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある程度は
予想できますが、やはり実際に下落した度合いをみたほうがイメージがわきます。

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)は2015年7月~2016年6月の間に
最大▲23.95%ほど下落しています。株式ファンドであれば、この程度の下落は
起こり得ると思っておかなければいけません。

決してあわてて売ってしまわないようにしてください。

分配金の推移は?

続いて、分配金の推移を見ていきましょう。

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)は、
2016年に300円あった分配金が、2017年には200円になり、
2018年には150円まで下落しています。

ここまで連続して下がっているので、当分、減配は行われないだろうと
思ってしまいがちですが、分配金余力は20カ月程度しかないため、
1年後には、減配が行われる可能性が十分にあります。

何より、基準価額に対する分配金の割合を示す分配金利回りが30%を超えており、
異常な高さの分配が行われています。

見かけの利回りの高さで投資初心者をカモにしている典型的な詐欺ファンドです。

評判はどう?

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の評判はネットでの書き込みなどで
調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけニッセイ グローバル好配当株式プラスを
購入している人が多いということなので、評判が良いということです。

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)は、2015年以降、
ほぼ毎月資金が流入しており、評判が良いことがわかります。
ただ、これは、さきほども申し上げたとおり、見かけの分配金利回りが高いため、
何もわかっていない投資家が購入しているものだと考えられます。

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の今後の見通し

世界経済は堅調に推移しており、中長期的に株式の成長が期待できます。
ただ、ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月)については、
下図のように、世界の株式に分散投資できるインデックスファンドに
パフォーマンスでかなり差をつけられています。

これでは、高いコストを払ってまで、投資をするメリットが全くありません。
毎月分配型にこだわっている方もいるかもしれませんが、
何より運用実績が良くなければ、投資するメリットがありませんね。